生物学者はもともと、小さないのちが好きで科学を志したから、つい細部に目が行き、些事(さじ)にこだわり、それを深く追究する傾向にある。けれども、ほんとうは、もっと大きな問題に答えたかったはずなのだ。とりもなおさず、生命とは何か、という問いである。私は分子生物学を研究しつつ、絶えずそのことを忘れないよ…

無断転載・複製を禁じます