北海道の世界自然遺産・知床に秋の風が吹き始めていた。8月末、知床岬に近い浜から小さな船外機船が海に出た。家財道具がめいっぱい積まれている。船上から日焼けした夫婦が、番屋をじっと見つめた。この浜で100年近く昆布漁を営んできた漁家が、歴史に幕を下ろす時だった。彼らの最後の夏を、訪ねた。…[続きを読む]

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