「おれたちサイボーグには肉体的な限界はないが――人間にはある」。石ノ森章太郎作「サイボーグ009」の主人公島村ジョーが指摘するように、生身の人間には身体的な限界があると思われてきた。ところが今、常識に挑戦するように、人間が持つ運動や知覚、認識能力をテクノロジーで「拡張」する研究が進んでいる。月面を跳んでいるかのようにジャンプできたり、家にいながら旅行体験ができたり、憑依(ひょうい)や幽体離脱のような視点を得られたり……。「あんなことできたらいいな」を次々とかなえる研究者、暦本純一さんに聞いた。人間はどこまで拡張できるのか、どこまでが自己なのか?…[続きを読む]

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