春の予感は、決まって小さな蝶(ちょう)がもたらしてくれる。明るい日差しの朝、通勤途上のまだ枯れたままの草むらに、くるくるくると花びらの欠片(かけら)のようなものが舞うのを目の端が捉える。風が一瞬、きらめいただけかと思えば、それは今年初めて見る蝶だった。シジミチョウだろうか。そういえば「初蝶」も「風…

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