『剣客商売』の主人公・秋山小兵衛は、隠居の身の老人であっても剣の達人、かつ人生の達人――飄々(ひょうひょう)とした魅力的な人物だった。女性にもモテる、はずだ。なにしろ最初の妻と若い頃に死別し、息子の大治郎を男手一つで育てあげて、隠居をしてから再婚した相手は、息子よりも若い――四十歳も年下のおはるなの…

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