人生で初めて柵越えのホームランを打った。昨年10月、由利高(秋田県由利本荘市)のグラウンドで行われた練習試合。高めの直球に、由利の伊藤瞭(りょう)君(3年)の体は勝手に反応した。これまでと感触が違う。打球から目を離せない。レフトのホームランラインを超えた。やった。塁を回りながら、「よっしゃー!」と叫んで拳を突き上げようとした。いや、あまり騒ぎすぎるとみんなに引かれてしまうかも。練習試合だし……。一瞬考えて、腰元で静かに拳をにぎりしめた。…[続きを読む]

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