長く尾を引く夏の名残が、やっとのことで去りつつあった10月半ば。紅葉にはまだ早い山の中には、頭上の枝にも足元の草にもみずみずしさを残した葉が茂り、湿った土の香と入り交じる、青い匂いを吐き出していた。…[続きを読む]

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