奈良・薬師寺は、飛鳥時代に藤原京(奈良県橿原(かしはら)市)に創建されたが、平城京への遷都に伴い、いまの奈良市西ノ京町(平城薬師寺)に移された。この移転をめぐって、建物や仏像は藤原京から運ばれたのか、それとも平城京で新たにつくられたのかという問題が明治時代から論争されてきた。国宝・薬師寺東塔の解体修理がほぼ終了したのを機に、「平城薬師寺をめぐるシンポジウム 『伽藍(がらん)を移す』ことの意味を考える」(仏教芸術学会主催)が11月30日、奈良市の奈良国立博物館であり、建築史、考古学、美術史、歴史学の4人の専門家が多様な意見を交わした。…[続きを読む]

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