事故で顔に傷を負った男の苦悩を描いた安部公房の『他人の顔』。今から35年ほど前、赤ペンで線を引きながらその小説を読みふけった一人の若者がいた。顔の右側には大きな赤アザ。その十数年後、容姿への偏見を「差別だ」と世に問い、外見に症状がある仲間たちとともに立ち上がるとは、本人でさえ想像していなかった。…[続きを読む]

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