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2012年4月20日14時20分
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〈仕事のビタミン〉外村仁・エバーノートKK会長:18

写真:TEDスーパープレゼンテーションのイベントに出場した山本くん(左は筆者)
拡大TEDスーパープレゼンテーションのイベントに出場した山本くん(左は筆者)

■中学生のプレゼンに衝撃を受けた!

 私の子供はサンフランシスコの公立小学校に通っているのですが、父母参観に行ったり、ふらっと授業を見学にいったりすると、生徒がボール紙に貼った資料を前に一生懸命説明をしている光景によくでくわします。

 夏休みの宿題などを見ても、結果をリポートにまとめるというより、最初から人に説明することを前提に課題を与えているように感じます。

 「Show and Tell(ショー・アンド・テル)」という言葉があります。

 Showは見せる、Tellは伝えるということですね。アメリカの教育ではごく一般的な言葉で、例えば好きなぬいぐるみとか、本とかを学校に持っていき、友だちや先生に見せながら、どうしてそれが好きかを自分の言葉で説明することをさします。

 アメリカで育つ子どもの多くは就学前からこの洗礼をうけ、夏休みの出来事や好きな遊びなどさまざまなテーマで、クラスメートや先生の前で話をする機会が多いのです。

 これは何かの発表会や特別な式典で決められた形式に従って発表するというものではなく、あくまでも自然に、普通の会話や生活の延長として行われています。そのため、こういう習慣を自然に身につけています。私は、うちに遊びにきた小学生が自分の夢に関してとうとうと語るのを聞いて、感心する経験を何度もしました。

  

◆授業でプレゼンを教えない日本

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