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子どもを持つことは、仕事にプラス!

2008年7月2日

  • 筆者 株式会社イー・ウーマン代表取締役社長 佐々木 かをり

実例と出会う

 ワーキングマザーが増えてきた。そんな実感がある。わが社でも、ワーキングマザーがたくさんいるだけでなく、産休中の人、妊娠中の人もいて、ファミリーがどんどんと広がっていくことを体感している。ワーキングマザーの数は、ある一定数を超えると、急激に増えると思う。実際、「女性活用」「ダイバーシティ」「ワークライフバランス」などのテーマでの講演や研修、コンサルティングの依頼を多く受けるが、そこでも実例が増えてきていることを実感する。私自身は、女性の社会進出に重要なことは制度に加えて、皆が「実例と出会うこと」だと話をしてきている。

子宝会社?

 職場に、ワーキングマザーがたくさんいると「ああ、本当に産んで大丈夫なんだな」と安心するのか、さらに妊娠する人が増える。よく話すのだが、わが社には、不妊治療中など妊娠を希望しているが実らなかったという女性でも、入社すると1年以内に妊娠するという事例がいくつかある。「子宝会社」といって笑うが、それは、職場にワーキングマザーがいっぱいいて、その人たちが、仕事に全力で取り組んでいる姿を見ると「私も」と心や体がGOサインを出すのだろう。

案ずるより産むが易し

 今回のイー・ウーマン調査をみると大変重要な調査結果が出てきている。「子どもをもつことは、あなたの仕事に影響を与えると思いますか?」という問いに対して、現在子どもがいる」ワーキングマザーの、何と70%が「プラスの影響」と回答したのだ。子どもがいることが仕事にプラスになる? 前向きで自信に満ちた回答である。同じ質問に「現在子どもがいない」人たちは52.8%がプラスだろうと回答している。これは産む前の人たちは、出産に不安をもっている一方で、出産した人たちの多くは人生だけでなく仕事にまでプラスだったと答えていることがわかり、興味深い。社会全体的に、「ワーキングマザーは幸せである」というイー・ウーマンからのメッセージが浸透してきていると思われる。

経済を動かすために

 それでも前記は自己評価だろう、と考える人のために、外部からの評価を尋ねた結果も見てみたい。「職場でのあなたの「評価」に影響を与えましたか?」という問いには、子どものいる人たちの、なんと31.8の人が「プラスの影響」と回答。「マイナスの影響」と答えた26.8%を上回る。職場でも、実際に子どもがいることが、プラスに影響しているというのだ。ワーキングマザーは、特別な人たちではなくなる。会社にたくさんいればいるほど、その企業は多様性に富み、思想の幅が広がる。会社経営を支える人たちになっていくのである。より多くの働く女性たちが、互いに出会い、支えあい、パワフルな経済社会をつくっていってくれることを期待している。

プロフィール

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佐々木 かをり(ささき・かをり)

国際コミュニケーションのコンサルティング会社、株式会社ユニカルインターナショナル、及び、株式会社イー・ウーマン の代表取締役社長。2000年より、「イー・ウーマン」サイトを展開しながら、ブランドコンサルティング、商品サービス開発、人材研修などを手がける。1996年より毎夏開催の「国際女性ビジネス会議」実行委員長。上場企業の経営委員、政府委員も多数務める。テレビのコメンテータも。著書に「佐々木かをりの手帳術」(日本能率協会マネジメントセンター)「自分が輝く7つの発想」(光文社・知恵の森文庫)など多数。2児の母。ブログも好評

イー・ウーマン

イー・ウーマンは、「生活」と「ビジネス」の両方の視点を持った働く女性たちの知恵を活かして経営課題を解決する、マーケティング及びコンサルティング会社。新商品開発からブランドコンサルティングなどを、企業などに提供。

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