写真・図版5月6日、リチウム生産大手の米アルベマールは、2020年通年の投資計画を引き下げ、年間の業績予想を取り下げた。米ネバダ州のアルベマール生産施設で2019年1月撮影(2020年 ロイター/Ernest Scheyder)

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 [6日 ロイター] - リチウム生産大手の米アルベマール<ALB.N>は6日、2020年通年の投資計画を引き下げ、年間の業績予想を取り下げた。新型コロナウイルスの世界的流行により販売が減少している状況を受けた。

 同社は電気自動車(EV)用電池原料のリチウムで世界最大手。新型コロナの影響による世界的な自動車販売の落ち込みと景気の悪化がリチウム業界にも波及し始めていることが浮き彫りとなった。

 アルベマールの株価は米株式市場引け後の時間外取引で3%下落した。

 同社は今年の投資計画を約1億5000万ドル引き下げ、8億5000万─9億5000万ドルとした。また、融資枠から2億5000万ドルを引き出すとした。四半期ごとに2500万─4000万ドルの経費削減も計画する。

 第2・四半期は売上高と利益がともに減少するとの見通しを示した。

 最高経営責任者(CEO)に先月就任したケント・マスターズ氏は「新型コロナの世界的流行による景気への影響はなお不透明だが、われわれは、コントロールが及ぶ範囲内で努力を続ける」と表明した。

 同社最大の部門であるリチウムは、新型コロナ感染拡大を受けた自動車工場の閉鎖などを反映し、年末まで販売が低迷する見通し。

 これまで安定的な収入源だった臭素・触媒事業も業績の回復は2021年以降になる見込み。

 第1・四半期決算は、純利益が1億0720万ドル(1株当たり1.01ドル)と、前年同期の1億3360万ドル(同1.26ドル)から減少。

 一時項目を除いた1株利益は1ドルと、リフィニティブIBESがまとめたアナリスト予想の0.83ドルを上回った。

 同社は7日に電話会見を予定している。