写真・図版ニューヨーク外為市場では、米債利回りが約1年ぶり高水準近辺にとどまっていることでドルが上昇した。写真は2月8日撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

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 [ニューヨーク 26日 ロイター] -    ニューヨーク外為市場では、米国債利回りが約1年ぶり高水準近辺にとどまっていることでドルが上昇した。一方、豪ドルなどの高リスク通貨は下落した。

 新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、経済成長が押し上げられ、インフレが高進するとの観測から、国債利回りが上昇。25日の取引で米10年債利回りは約1年ぶりに1.6%台に乗せた。この日の取引でも1.45%近辺にとどまっている。

 CIBCワールド・マーケッツのG10外為戦略部門責任者、ジェレミー・ストレッチ氏は、ドルは利回りの動きに連動していると指摘。前日に米10年債利回りがS&P500種株価指数の平均配当利回りを上回ったことについては「不確実性が明確に示された」と述べた。 

 連邦準備理事会(FRB)当局者が懸念を示していないことから、国債利回りの上昇は今月に入り加速。OANDA(ニューヨーク)のシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は、利回り上昇は続き「ドル相場を動かす要因となっている」としている。

 主要6通貨に対するドル指数は0.59%上昇の90.847と、1週間ぶりの高水準を付けた。

 ドルは対円で上昇し、昨年9月以来初めて106.69円を付けた。ユーロは対ドルで0.79%安の1.2078ドル。

 高リスク通貨は軟調。豪ドルは対米ドルで1.99%下落した。

 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.32%安の4万6946ドル。イーサリアムは0.7%安の1468ドル。

 この日発表の米経済指標では、1月の個人消費支出(季節調整済み)が前月比2.4%増と、2020年6月以来、7カ月ぶりの大幅な伸びとなった。来週は3月5日発表の2月の雇用統計が注目されている。