写真・図版米小売大手ウォルマートは、通期の売上高・利益見通しを上方修正した。2016年、シカゴのウォルマート店舗で撮影(2021年 ロイター/Kamil Krzaczynski/File Photo)

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 [16日 ロイター] - 米小売大手ウォルマートは16日、通期の売上高・利益見通しを上方修正した。世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱で、第3・四半期(8─10月)のマージンは圧迫されたものの、書き入れ時の年末商戦に玩具や衣料品などの需要が急増することを見込む。

 通期の米既存店売上高は6%増超と予想。従来見通しは5─6%増としていた。通期の調整後1株利益は約6.40ドルとし、従来の6.20─6.35ドルから引き上げた。

 年末商戦を控え、米在庫は11.5%拡大。ウォルマートは商品の移動に自社の船舶を利用している。

 合わせて発表した第3・四半期決算は、米既存店売上高(燃料除く)が9.2%増と、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の7.04%増を上回った。食料品の需要拡大や来客数の増加が寄与した。

 一方、粗利益率は42ベーシスポイント(bp)低下した。これを受けて株価は2.5%下落した。

 総売上高は4.3%増の1405億3000万ドル。調整後の1株利益は1.45ドルで、市場予想の1.40ドルを上回った。

 エバーコアのアナリスト、グレッグ・メリヒ氏は、サプライチェーンやインフレの問題で、第4・四半期の米粗利益率は10─30bp低下する可能性があるとの見方を示した。

 一方、広告事業の収益がサプライチェーンの利益率への影響を一部和らげたという。

 また、海外部門の売上は為替変動の影響を除いたベースで10%拡大した。中国で販売が好調だったほか、インドのネット通販大手フリップカートがヒンズー教の新年を祝う「ディワリ」を前に行ったキャンペーンが奏功した。