写真・図版米国株式市場は反発して取引を終えた。4月撮影(2021年 ロイター/Carlo Allegri)

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 [ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」出現による影響を消化する中、このところの売りで値下がりした銘柄に買いが入った。

 主要株価3指数がいずれも上昇。グロース(成長)株よりバリュー(割安)株を選好する動きが見られ、景気に敏感な小型株や輸送株が相場全体をアウトパフォームした。

 ダウ工業株30種はボーイングの上げに支えられ、3月5日以来の大幅な上昇率を記録した。

 LPLフィナンシャルのチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「このところの下落を受けて買いが戻り始め、株価を押し上げたが、オミクロン株を巡る不透明感はくすぶっている」と述べた。

 バイデン米大統領は2日、オミクロン株の感染が国内で確認されたことを踏まえ、感染対策強化に向けた一連の指針を発表した。自宅で行うコロナ検査を無料とするため、民間の健康保険会社に対し、顧客への検査キット費用払い戻しを義務付ける。

 市場ではここ1週間ほどオミクロン株を巡る懸念が広がり、各国で新たな制限措置が導入される中、特に旅行関連株が大きな打撃を受けた。これらの銘柄もこの日は回復し、S&P1500航空指数は7.5%、ホテル・レストラン指数は3.8%、それぞれ上昇した。

 米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は予想より小幅な増加にとどまり、労働市場の需給逼迫を示した。米民間雇用調査会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが発表した米企業による11月の人員削減計画も前月比34.8%減少し、1993年5月以来の低水準となった。市場の関心は3日発表の11月雇用統計に集まる。

 S&P500の主要11セクターはいずれもプラス圏で取引を終え、工業、エネルギー、金融の上昇が目立った。

 個別銘柄ではボーイングが7.5%急伸。中国航空当局が「737MAX」の運航再開に向けた耐空性改善命令(AD)を出したことが支援材料となった。

 スーパーマーケットチェーンのクローガーは11%高。通期の売上高・利益見通しを上方修正した。

 クレジットカードのビザ、マスターカード、アメリカン・エキスプレスもそれぞれ4%超上昇した。

 ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.49対1の比率で上回った。ナスダックでも1.79対1で値上がり銘柄数が多かった。

 米取引所の合算出来高は128億5000万株。直近20営業日の平均は114億株。

 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード 

 ダウ工業株30種 34639.79 +617.75 +1.82 34076.25 34759.65 34076.25 

 前営業日終値 34022.04 

 ナスダック総合 15381.32 +127.27 +0.83 15181.82 15444.54 15150.12 

 前営業日終値 15254.05 

 S&P総合500種 4577.10 +64.06 +1.42 4504.73 4595.46 4504.73 

 前営業日終値 4513.04 

 ダウ輸送株20種 15949.23 +455.68 +2.94 

 ダウ公共株15種 904.10 +11.61 +1.30 

 フィラデルフィア半導体 3810.82 +0.07 0.00 

 VIX指数 27.95 -3.17 -10.19 

 S&P一般消費財 1604.24 +18.51 +1.17 

 S&P素材 535.25 +10.37 +1.98 

 S&P工業 862.59 +24.22 +2.89 

 S&P主要消費財 734.58 +5.85 +0.80 

 S&P金融 641.08 +17.66 +2.83 

 S&P不動産 299.76 +7.79 +2.67 

 S&Pエネルギー 418.41 +11.59 +2.85 

 S&Pヘルスケア 1513.59 +6.00 +0.40 

 S&P通信サービス 259.86 +4.13 +1.62 

 S&P情報技術 2944.32 +24.59 +0.84 

 S&P公益事業 337.18 +4.05 +1.21 

 NYSE出来高 12.13億株 

 シカゴ日経先物12月限 ドル建て 27905 + 155 大阪比 

 シカゴ日経先物12月限 円建て 27895 + 145 大阪比