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 [東京 22日 ロイター] - 東京製鉄は22日、2023年3月期の営業利益見通しを300億円から390億円に引き上げた。主原料の鉄スクラップ価格が想定を下回る中、製品価格の値上げが寄与する。営業利益予想は減益予想から一転、前期比22%の増益予想となる。

 会社計画は、IBESがまとめたアナリスト6人の営業利益予想の平均値330億円を上回った。

 上期は当初計画を大きく上回る見通し。一方、下期は「変化が激しい」(奈良暢明常務)として、4月時点の見通しを据え置いている。

 22年4―6月期の営業利益は前年同期比94%増の72億円、純利益は同87%増の68億円になった。販売価格から原料となるスクラップ価格を差し引いたメタルスプレッドは4―6月期が5万0300円で前年同期から1万5400円拡大した。7―9月期は販売単価がさらに上昇し、スクラップ価格は下落するとし、メタルスプレッドは6万4800円への拡大を見込んでいる。これは、2008年10―12月期の8万5500円以来の高水準だという。

 スクラップ価格が下落している理由として、奈良常務は、中国の需要が低下していることと、ロシア情勢の影響を挙げた。ロシアからトルコに半製品が安値で輸出されたため、スクラップにも価格下落圧力がかかったという。

 一方、コスト高要因としては電気代の上昇がある。年間の電気代は前期比60―70%上がるとみていたが「現在の状況を見ると、1割程度上振れる」としている。