写真・図版 3月5日、米国株式市場は続落し、ナスダック総合は2月に付けた過去最高値から10%近く下落して取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所前で撮影(2021年 ロイター/Brendan McDermid)

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 [4日 ロイター] - 米国株式市場は続落し、ナスダック総合は2月に付けた過去最高値から10%近く下落して取引を終えた。米長期金利の上昇を懸念する投資家の間でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言に失望が広がった。

 パウエル議長はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催の会合で、最近の米国債利回りの急上昇について「注目に値し、留意している」と述べつつも、「無秩序な」動きとも、FRBによる介入が必要とも考えていないとし、「FRBの現在の政策スタンスは適切だ」との認識を示した。資産買い入れの変更は示唆しなかった。

 一部投資家の間では、FRBが長期金利の上昇抑制に向けて国債買い入れを長期債にシフトさせるのではないかとの見方があった。議長の発言を受けて米10年債利回りは1.5%台に上昇した。

 レイモンド・ジェームズのチーフエコノミスト、スコット・ブラウン氏は「パウエル議長の発言は長期金利上昇を押し返すものではなかった。市場は一段上昇の可能性を示すシグナルと受け止め、実際に利回りは上昇した」と述べた。

 ナスダックは年初来の上昇分が帳消しになり、2月12日に付けた過去最高値を9.7%下回る水準で取引を終えた。10%下落すれば調整局面入りとなる。S&P総合500種は2月12日の最高値から4%超下落している。

 アップル、テスラ、ペイパル・ホールディングスなどの下げがS&P500を圧迫。テスラは5%近く下落した。

 一方、原油価格の上昇を受けてS&P500エネルギー指数は2.5%高となった。

 米労働省が4日発表した2月27日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は74万5000件と、前週の73万6000件から悪化した。ただ予想の75万件ほどは増えなかった。市場の注目は5日発表の雇用統計に集まる。

 米取引所の合算出来高は180億株。直近20営業日の平均は150億株。

 ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.79対1の比率で上回った。ナスダックでも5.62対1で値下がり銘柄数が多かった。

 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード 

 ダウ工業株30種 30924.14 -345.95 -1.11 31289.01 31461.97 30547.53 

 前営業日終値 31270.09 

 ナスダック総合 12723.47 -274.28 -2.11 12953.99 13068.71 12553.96 

 前営業日終値 12997.75 

 S&P総合500種 3768.47 -51.25 -1.34 3818.53 3843.67 3723.34 

 前営業日終値 3819.72 

 ダウ輸送株20種 13219.66 -328.78 -2.43 

 ダウ公共株15種 800.17 +1.58 +0.20 

 フィラデルフィア半導体 2831.63 -143.95 -4.84 

 VIX指数 28.57 +1.90 +7.12 

 S&P一般消費財 1248.92 -25.76 -2.02 

 S&P素材 460.88 -9.70 -2.06 

 S&P工業 769.69 -12.56 -1.61 

 S&P主要消費財 647.50 -3.47 -0.53 

 S&P金融 548.17 -6.70 -1.21 

 S&P不動産 226.50 -1.76 -0.77 

 S&Pエネルギー 381.76 +9.21 +2.47 

 S&Pヘルスケア 1289.06 -17.39 -1.33 

 S&P通信サービス 232.22 +0.08 +0.03 

 S&P情報技術 2218.58 -51.22 -2.26 

 S&P公益事業 296.87 -0.50 -0.17 

 NYSE出来高 15.69億株 

 シカゴ日経先物3月限 ドル建て 28910 - 70 大阪比 

 シカゴ日経先物3月限 円建て 28900 - 80 大阪比 

 

 (S&Pセクター別指数は関連コンテンツでご覧ください; リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)