写真・図版 3月4日終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが3カ月ぶり高値に上昇。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が4日に出席したイベントで、このところの米国債売りにさほど懸念を示さなかったことで利回りが上昇、ドル需要も強まった(2021年 ロイター/Gary Cameron)

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 [ニューヨーク 4日 ロイター] - 

 ドル/円 NY終値 107.97/107.98 

 始値 107.34 

 高値 107.98 

 安値 107.34 

 ユーロ/ドル NY終値 1.1966/1.1970 

 始値 1.2033 

 高値 1.2052 

 安値 1.1962 

 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが3カ月ぶり高値に上昇。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が4日に出席したイベントで、このところの米国債売りにさほど懸念を示さなかったことで利回りが上昇、ドル需要も強まった。

 パウエル議長はFRBの「政策スタンスは適切」とし、最大雇用達成まで現行の緩和的な政策を維持すると再表明。最近の米債利回りの急上昇については「注目に値し、留意している」としつつも、「無秩序な」動きとも、FRBによる介入が必要とも考えていないとした。

 シリコンバレー・バンクのシニアFXトレーダー、ミン・トラン氏は、「一部の投資家は少なくとも利回り急上昇について懸念があることをパウエル氏が認めると予想していたたが、そうしなかった」と指摘。「経済が一貫して力強さを示し、物価と労働市場の両方で新型コロナウイルス流行前の状態に戻るまで基本的に緩和政策を維持するというメッセージは総じて変わっていない」と述べた。

 ドル指数は一時、昨年12月1日以来の高値となる91.663まで上昇。その後は0.53%高の91.561。ユーロは0.73%安の1.1973ドルと2月5日以来の安値を付けた。

 米10年債利回りは一時1.555%まで上昇したが、先週付けた1年ぶりの高水準である1.614%は下回って推移している。

 市場の関心は5日に発表される2月の米雇用統計に移っている。

 スイスフランと円はこのところの下落が継続。フランは対ドルで0.9297フランと昨年7月23日以来の安値。円も昨年7月1日以来となる107.93円まで下げた。 

 TDセキュリティーズのシニアFXストラテジスト、マゼン・イッサ氏は「ユーロ、円、スイスフランなどの伝統的な(資金調達通貨)は、米国の利回り上昇を背景にした環境では特に後退しているようだ」と述べた。

 一方、オーストラリアドルをはじめとする高リスク通貨は世界的な成長回復を受けてアウトパフォームの可能性が高いとみられるが、この日の豪ドルは株安に伴い序盤の上昇を吐き出した。終盤では0.57%安の0.7730米ドルで、先週付けた3年ぶり高値の0.8007米ドルを下回っている。

 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは5.36%下落し、4万7691ドル。イーサは3.21%安となった。

 

 (表はリフィニティブデータに基づいています)