写真・図版 4月4日、米コーヒーチェーン大手スターバックスの暫定最高経営責任者(CEO)に今週復帰するハワード・シュルツ氏が、自社株買いの一時中止を表明した。写真は同社のロゴ。ワルシャワで2011年3月撮影(2022年 ロイター/Kacper Pempel)

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 [ニューヨーク 4日 ロイター] - 米コーヒーチェーン大手スターバックスの暫定最高経営責任者(CEO)に今週復帰するハワード・シュルツ氏が4日、数十億ドル規模の自社株買いの一時中止を表明した。人材や店舗への投資を拡大するためとしている。

 ステークホルダー(利害関係人)向けの書簡で表明した。自社株買いの中止は即実施とした。スターバックスは供給網の問題や新型コロナウイルスのパンデミック、緊張の高まりや政情不安の影響に直面していると指摘した。

 米国内では労働組合結成の動きも相次ぐ。シュルツ氏は、今後数週間かけて店舗や製造工場などを回り、従業員と対話する方針も示した。

 シュルツ氏はこれまで長期間にわたってCEOを務め、今回で3度目のCEO就任となる。

 ニューヨーク株式市場の取引開始後、スターバックスの株価は5%超下落した。

 スターバックスは2019年度と20年度に計120億ドル近くの自社株買いをした。昨年10月には、自社株買いと配当に3年間で200億ドルを投じると発表した。

 スターバックスでは最近数カ月間、米国内にある10店舗の従業員が米サービス従業員国際労働組合(SEIU)傘下のワーカーズ・ユナイテッドに加入することを投票で決めた。

 米国内の170超の店舗のバリスタは労組結成の活動が公になった昨年8月以降、連邦労働委員会に対して労組結成に向けた投票実施を請願した。

 スターバックスは先月、CEOを務めてきたケビン・ジョンソン氏の退任に伴い、シュルツ氏が暫定的なCEOに就任すると発表。発表した3月16日に株価は約5%上昇した。

 スターバックス株を顧客口座に保有するティグレス・ファイナンシャル・パートナーズのアイバン・ファインセス最高投資責任者(CIO)は、シュルツ氏が労組結成をかわそうとする中、自社株買いの一時停止によって大胆な行動を取り、キャッシュフローを企業の成長と人材への投資に向ける意思表示をしているとの見方を示した。その上で、ファインセス氏は「直接の投資として、また会社が現在何に注力しているかを示すため、最高のリターンを得られるところに投資する機会を捉える必要がある」と指摘した。