写真・図版米製薬大手メルクは28日、2022年通期決算の利益と売上高の予想を上方修正し、1株当たり利益が7.24─7.36ドル、売上高が569億─581億ドルになるとの見通しを示した。2021年10月撮影。提供画像(2022年 ロイター/Merck & Co Inc/Handout via REUTERS/File Photo)

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 [28日 ロイター] - 米製薬大手メルクは28日、2022年通期決算の利益と売上高の予想を上方修正し、1株当たり利益が7.24─7.36ドル、売上高が569億─581億ドルになるとの見通しを示した。従来予想はそれぞれ7.12─7.27ドル、561億─576ドルだった。

 がん免疫薬「キイトルーダ」やヒトパピローマウイルスワクチン「ガーダシル」、新型コロナウイルス感染症治療薬「モルヌピラビル」への需要が好調なためという。

 同時に発表した22年第1・四半期決算の売上高は50%増の159億ドル。アナリストによる市場予想は147億ドルだった。昨年11月に承認されたモルヌピラビルの売上高が成長の大部分を占めた。株価は寄り付き前に1.8%上昇の85.90ドルを付けた。

 モルヌピラビルの売り上げを除くと前年同期比19%増だった。メルクは現時点でモルヌピラビルの通期売上高が50億─55億ドルになると予想し、従来の50億─60億ドルの上限を引き下げた。

 キャロライン・リッチフィールド最高財務責任者(CFO)はロイターに対して「市場にさらに供給する能力があるが、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の動向次第だ。さらなる感染拡大や新たな変異株があるかどうかにかかっている」と指摘した。

 メルク幹部は決算発表後の電話会見で、モルヌピラビルをこれまでに640万回分出荷し、データによると世界で約50万人の患者に使用されたとみられると述べた。

 インフォーマ・ファーマ・インテリジェンスのアナリスト、ミリー・グレイ氏は、キイトルーダが28年に特許権を失う前に多様化を図るとみられるメルクの今後の買収計画にとって、堅調な売り上げが助けになるとの見方を示した。

 キイトルーダの第1・四半期の売上高は23%増の48億ドル。市場予想を約3億ドル上回った。

 ガーダシルの売上高は14億6000万ドル。特に中国からの強い需要により、市場予想を約2億ドル上回った。

 モルヌピラビルの売上高は32億ドルで、市場予想を約1億ドル上回った。

 一時的項目を除く1株当たり利益は2.14ドルとなり、市場予想平均の1.83ドルを上回った。