写真・図版1月9日、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は、上院議員との会議で米経済について楽観的な見通しを示した。先月撮影(2014年 ロイター/Jonathan Ernst)

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 [ワシントン 9日 ロイター] -米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は9日、上院議員との会議で、米経済について楽観的な見通しを示した。その一方で、長期的な財政赤字や社会保障費の問題への対応で今後「厳しい決断」を迫られるとの見方を示した。

 会議に出席したカーパー議員(デラウェア州選出)によると、バーナンキ議長は、連邦財政赤字の縮小や、エネルギー状況の改善を米経済の健全化に寄与するプラス要因に挙げた。また「今後数年は一段と有望だが、医療費に関する問題など、長期的な試練をわれわれは忘れてはならない」と述べたという。

 年金、医療保険などの社会保障の課題に取り組む米政府に、高齢化はさらなる圧力となる。

 バーナンキ議長は、会議終了後、報道陣の取材には応じなかった。

 上院予算委員会のマリー委員長は、バーナンキ議長について「非常に頭が切れる人物で、どの程度状況が上向いているかや、将来、米経済を支援するインフラや研究開発に投資する必要性などについて話した」と語った。

 シューマー議員は、バーナンキ議長が「今後4─5年間に赤字が非常に上手く管理された状態になると考えているが、赤字の問題よりも、中間層の所得や平均的な世帯の成長の方を強く懸念している」と語った。

 オバマ大統領と民主党は今年、所得格差縮小の必要性を前面に打ち出そうとしている。

 銀行委員会の有力民主党メンバーであるシューマー議員によると、バーナンキ議長は会議で「大き過ぎてつぶせない」銀行問題にも触れた。議長は、市場の力で危機に陥った銀行を閉鎖させることを方策の一つと述べ、かつて格付け会社が、政府の救済が見込めないとみた銀行を格下げしたことを市場の力と説明したという。