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 [ニューヨーク 4日 ロイター] -ことしに入り、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>やフェイスブック<FB.O>、ベスト・バイ<BBY.N>といった米人気銘柄の株価が、四半期決算の発表後に激しく上下する例が増えている。

 このため投資家は、数日中に決算発表を控える企業の株価急変動を見越し、オプション取引などの準備を始めた。

 投資家が注目しているのは電気自動車のテスラ・モーターズ<TSLA.O>やソーシャルメディアのツイッター<TWTR.N>、コーヒー関連機器のグリーン・マウンテン・コーヒー・ロースターズ<GMCR.O>など、普段から株価変動の大きい銘柄だ。

 もっとも、現在トレーダーが想定しているボラテリティ(変動率)は過去数四半期の平均をまだ下回っているため、市場がショックに見舞われる余地はなお大きい。

 チャールズ・シュワブ・センター・フォー・ファイナンシャル・リサーチのディレクター、ランディー・フレデリック氏は「静かだった2013年が終わり、ボラテリティ・プレーヤーにとって目覚ましい数週間になった。市場全体でボラテリティが大幅に上昇した」と話す。

 最初に今決算シーズンの流れを作ったのは家電量販店チェーンのベスト・バイだ。同社株の上昇率は昨年、オンライン動画配信のネットフリックス<NFLX.O>に次いでS&P500社中で第2位だったが、1月16日に発表した年末商戦の売上高が予想外に弱く、株価が29%も下落した。

 アマゾン株もその後、決算が失望を誘って11%下落した。

 対照的に、ネットフリックスは23日の決算発表後に16.5%高、フェイスブックは30日の決算発表後に14.1%高と、急上昇を演じて投資家を驚かせた。

 こうした動きが続くことを警戒し、今後2週間中に決算を発表する著名企業のインプライド・ボラティリティ(予想変動率)はここ数日で上昇した。

 ゴールドマン・サックスのデータによると、グリーン・マウンテン・コーヒーの場合、決算発表後の予想変動率は15%だが、過去8四半期の平均25%をなお下回る。

 テスラ・モーターズは約3%で、過去8四半期の平均10%より低い。ゴールドマンによると、クーポン共同購入サイトのグルーポン、オンライン旅行代理店エクスペディア<EXPE.O>、飲食店などの検索・評価サイトのイェルプ<YELP.N>の決算発表後の予想変動率は最近の平均とほぼ並ぶ水準となっている。

 <ツイッター上場後初の決算>

 11月に華々しく上場を果たしたツイッターについても、一部の投資家はボラティリティの上昇を見越した取引を行っている。主に決算発表などのイベントに使われる短期オプションの需要は、5日の決算発表を控えて急増した。

 上場間もないツイッターだが、株価が5%以上変動した日は既に17日を数える。決算発表後の予想変動率は現在14.5%前後で、この水準は過去2週間にじりじりと上がってきた。

 TDアメリトレードのチーフストラテジスト、JJ・キナハン氏は「過去の実績が無い、あるいは限られている企業の株については特に、未知から来る恐怖感が強い。同業他社や過去の実績と比べるのが困難だからだ」と語る。

 ツイッター株の空売り残高は1月に3300万株と、浮動株の10%を超え、これもボラティリティの上昇に手を貸している。

 同社株のオプションでは、価格が実勢からかけ離れ、権利行使すれば損失が発生する「アウト・オブ・ザ・マネー」取引も活発化し、大胆な賭けが行われている。

 (Angela Moon記者)