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“留年”がトレンド?

2010年3月17日17時14分

 ひと昔前までは、大学を留年するというのは恥と思われていました。

 けれど最近は、故意に留年する人が増えているようです。なぜなら、卒業しても就職先が無いので、無理して卒業して就職浪人するよりも、いっそのこと留年し、来年を目指して新卒として就職先を探そうということなのだそう。

 同じように、就職浪人するなら学生の身分をキープしようということで、大学院に進むという人も出てきているようです。

 今の大学卒の生徒の親御さんは、やはり就職不況のまっただ中で苦労したという人が多いだけに、親も留年することに理解があるようです。

 そういえば、以前、1998年の韓国の経済破綻(はたん)の状況を取材した時に、やはり大学卒の就職先が無く、みんな大学院に行くので、大学院が満杯になってしまったということが起きたようでした。

 実は、大学側もこうした状況を考慮し、留年しやすい仕組みを用意し始めているようです。

 たとえば、青山学院大学では、卒業できるだけの単位を取得している学生でも希望すれば留年できる制度があり、授業料は基本的に半額になります。

 学校によっては、もっとリーズナブルになっているところもあります。

 知り合いが、留年する場合、どれくらいの費用がかかるか某大学に問い合わせたところ、「単位が足りなくて留年になる場合、足りないぶんの単位の授業料だけを払っていただければいいです」と言われたそうです。つまり、数万円の費用負担で済んだとか。

 これだと、お金はそれほどかからないでしょう。

 対応は、大学によっていろいろなようですが、1年で不況が終わり、好況に転じることを祈るのみです。

プロフィール

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荻原 博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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