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2012年11月7日
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荻原博子の“がんばれ!家計”

サラリーマンの妻のパート収入のソントクは?

文・荻原博子

 夫の給料が減って、働き始める人が増えています。パートで働く妻が年末に近づくと悩むのが、どのくらいまでなら稼いで良いのかということ。なぜなら、夫の税金の控除や自分の税負担などで、実質的な手取りが変わってくるからです。

 妻の年収が103万円以下なら、夫の収入から所得税38万円、住民税33万円の配偶者控除が受けられます。ただし、配偶者控除は、妻の収入が103万円を超えると使えなくなります。また、妻の収入が103万円を超えると、妻は超えた金額に対して所得税を支払わなくてはなりません。

 ですから、働く時に103万円という収入のラインを気にする人が多いですが、103万円を超えても年収141万円までは配偶者特別控除があるのでそれほど手取りは減りません。また、所得税を払うことになっても5%なので、実は家計トータルでは103万円を超えても、妻は稼いだほうがトクになります。

 ただし、サラリーマンの妻に限って言えば、収入が年130万円を超えると、妻は夫の扶養から離れて自分で国民年金や国民健康保険の保険料を払わなくてはなりません。そうなると、保険料の支払いだけで、年間20万円を超えてしまいます。つまり、妻の収入が129万9999円までなら払わなくてもよかった社会保険料約20万円を、収入130万円になったとたんに払わなくてはならなくなるということ。ですから、収入が130万円を超えそうなら、その手前で止めておくか、それでなければいっそ収入160万円以上を目指しましょう。

 ただし、平成28年10月以降は、労働時間が週20時間以上、賃金8万8000円以上(年収106万円以上)、勤務期間が1年以上なら、会社の厚生年金、健康保険に加入しなくてはならない会社が出てくるので、必ずしも当てはまらなくなります。

プロフィール

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荻原 博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学研パブリッシング)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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