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 極上の安全と運転の楽しみは両立するか

 横滑り防止装置(ESC) 2

どんな車についている?

 各種の安全装備同様、ESCも高級車(または上級グレード)にオプション装着という形から始まりました。日本では、まだまだ普及率は低い(現在の新車装着時は10%)のですが、高級車のみならず、多様な車に装着され始めています。装着率が高いのはヨーロッパで、02年で26%、2007年には55%の装着が見込まれています。とくに安全先進国ドイツでは、02年で51%となっています。

 実は、ESCという呼称に関してはさまざまあります。それは、自動車メーカーの数ほどにあるといっても過言ではなく、ESP(アウディ、フォード、フォルクスワーゲン、ダイムラークライスラー)、VSC((トヨタ、)、スズキ(VSC),スバル(VDC)、ダイハツ(DVS)、日産(VDC)、ホンダ(VSA)、三菱(ASC)……。エアバッグやABSのように、普及がすすめば呼称も統一されてゆくのではないでしょうか。

 今回の試乗会を主催した、ESCの大手メーカー3社、BOSCH(ボッシュ)、ADVICS(アドヴィクス)、コンチネンタルテーベスでは、昨年秋より、呼称によるユーザーの混乱を避け、普及をすすめる観点からも、呼び方を「ESC」に統一しています。

Tanto
格段に向上する安全性、保険でも割引

 「横滑り」は多くのドライバーにとって操縦不能の状態です。何らかの力で車の動きをとめたり、修正しなければ、ほぼ間違いなく重大事故につながります。ESCの装備率が日本車では最も高いトヨタ自動車のデータによると、横滑り防止装置なしの車両では、単独事故の発生率が2.48件/1万台なのに対して、装置ありの車両では35%減少して1.57件となっています。正面衝突事故も、同じく1.82→1.27台に減っています。 また、1999年より、乗用車すべてにESCを標準装備したメルセデスベンツの場合、操縦不能の事故発生率は約3割も減少しています。

 これらの実績によって、自動車保険においても、横滑り防止装置の装着車は、ABSとあわせて計10%の割引が適用されています。(保険会社によって、設定がない、または割引料率が異なる場合あり)

 ESCの効果を、人間の感覚として非常に簡単に数字で表したものがあります。ここでは、比較がしやすいよう、雪道や氷上を想定していますが、ESCの効果は雪道のみならず、通常のアスファルト路面で急ハンドルを切ったときなどにも発揮されます。


1、ノーマルタイヤ+氷上 ESC無し 10
ESC有り 50
2、ノーマルタイヤ+滑りやすい雪道 ESC無し 30
ESC有り 120
3、スタッドレスタイヤ+氷上 ESC無し 20
ESC有り 100

 こうして見ていくと、ESCはいいこと尽くめのように思えます。確かに、先進の安全装備であることは間違いないし、安全装備ゆえ、デメリットがあってはならない装置です。あえてあげるなら、操縦する楽しみをドライバーから奪うかもしれない可能性はあります。極端な話、ESCを装着してある車では、ドリフト走行を楽しむなんてことはできません。ドリフト状態になる前に(または、なった途端に)ESCがはたらいて、自動的に適切なブレーキをかけ、エンジンのパワーを調整するからです。ドライバー自らが、コントロールすることはあまりできない状態になります。しかし、ドリフト走行を「楽しみ」として行っているドライバーはごく少数ですし、ESC装着車の中には作動のオン・オフを手動で切り替えられる車も多数あるので、作動させたくなければ、オフにすることもできます。

Tanto

 もうひとつの、デメリット、といえば、ドライバーの過信です。ESCは確かにすばらしい予防安全のシステムですが、限界はあります。たとえば限界を超えて滑ってしまえば、ESCでも制御は不可能。今回の試乗会でも、雪道にはまってしまった車もありました。

 また、ドライバー自身も、ESCによる緊急回避を体験してしまうと、自分の運転が格段に上手になった錯覚をしてしまうこともあるそうです。 決して飛躍的に技量があがったわけではないことを心に留めておきましょう。




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