加藤久美子の乗ってナンボ

夏休みドライブ術:正しく使おう!ジュニアシート

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子供は思っているほどジュニアシートを窮屈がってはいないのです

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ママにも取り付けしやすいジュニアシートがおすすめ

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車のシートとの相性は、底面も要チェック!左からレカロ、タカタ、レーマー、コンビ

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ブースターシートだと、身長125cmでもシートベルトが首にかかってしまう

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画期的!タカタのジュニアシートは、肩ベルトを通す部分がラッチ式

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レーマー 身長125センチ・25キロの子供が座ってます

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やっぱりカッコいいレカロ 1歳から使えます

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コンビ 通気性に配慮した構造で快適

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撮影に使ったパサートバリアント

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パサートの後席に3つ並べてみました

 梅雨明けが遅かった今年の夏。8月に入ってやっと真夏らしさが戻ってきました。海や山、実家への帰省など愛車と出かける計画をお持ちの方も多いでしょう。愛車と、そして愛する家族とのドライブは楽しいものですが、後ろに乗せるお子様たちへの安全対策は万全でしょうか?

●長く使えるジュニアシート

 財団法人・交通事故総合分析センターによると、2005年は年間2万人以上の幼児・小学生が自動車乗車中に死傷しています。また、車外放出事故の35%は小学生以下の子供という恐ろしい現実もあります。チャイルドシート、ジュニアシートを正しく使っていれば防げた事故も多いでしょう。

 チャイルドシートの着用率も決して高くありませんが、さらに低いのが、ジュニアシートの着用率です。日本の自動車の場合、標準でついているシートベルトは、身長140センチ前後から正しく使えるように設計されています。つまりそれ以下の身長では、首にかかるなど危険な場合があるということです。

 ジュニアシートは、およその目安として身長100センチ、体重15キロ以上の子供に適応するべく設計されています。年齢にして12歳前後、身長150センチ程度まで使えるものもあり、長い期間の使用を前提としています。

●意外に重要!シートの裏側

 これまであまりチェックされてこなかったであろう、ジュニアシートの裏側(底面)。後席に取り付ける場合は、それほど問題もないのですが、助手席に取り付ける場合は、助手席のシートの座面形状と、ジュニアシートの底面の相性が「フィット感」に関わってきます。最近はミニバンやセダンでも、サポート感を重視した仕様となっているシートが増えていて、座面のサイドサポートがしっかりしていると、底面が幅広いジュニアシートの場合、うまくフィットしない場合があります。

 ベビーシートやチャイルドシートとは違って、ジュニアシートでは大人用のシートベルトを直接、子供の体にかけてシートも一緒に固定する方式ゆえ、フィット感は重要です。

 写真でわかるとおり、底面の形もさまざまです。筆者がジュニアシートを使っている席は、本革のセミバケットタイプのシートなので、底面部分が比較的タイトなレーマー製のものが一番よくフィットしました。

●「自分で外せない」こともポイント

 今回、4歳・身長100センチ前後のお子さんに撮影協力をお願いしましたが、この位になるとシートベルトのバックルに手が届いてしまいます。つまり、自分で外してしまえるのです。後席に子供1人で乗っているのでは保護者の目もなかなか届きません。面白がって外してしまうお子様は助手席に乗せて常に監視するしかないのかな?子供では外せないようなカバー状のものがあると良いのですが・・。

 では、実際にはどのようなジュニアシートが望ましいのでしょうか? ジュニアシートには、大きく分けて2つのタイプがあります。車のシートへの固定は、大人用のシートベルトを使って行うものがほとんどです。

 座面だけのブースタータイプは、 量販店などでは2000円前後からと安く、場所もとらない、子供も動きやすいという理由で人気があります。目安として身長130センチ以下の子供に使う場合、重要なのは肩ベルトの掛かり方です。子供の肩と、肩ベルトの位置をチェックしましょう。チャイルドシートを卒業して身長100センチ程度で、いきなりこのタイプを使うのは避けたほうがいいと思います。

 写真のように、125センチ・25キロ程度の体格があっても(もちろん車にもよりますが)肩ベルトの位置が正しくなく、首に掛かっている状態です。

●いま買うならこのシート

 今回紹介する4製品は、サイドサポートと背もたれがついたタイプです。大仰なスタイルに少し驚くかもしれません。しかし、これは横からの衝撃に備えるものです。横が見えにくくて、子供が嫌がりはしないか?場所をとってしまう・・という声も聞こえてきますが、社会の宝でもある子供を守るためだと考えると、サイドサポートがついたタイプが安心です。

★タカタ 312ネオジュニアシート

  • 適応年齢 3歳〜12歳
  • 体重 15〜36キロ
  • 色 ネイビー・グリーン・ブラウン
  • 重量 6.1キロ

 肩ベルト部分がラッチ式になっていて、とても通しやすく抜けにくい。折りたたんで収納することができる便利さもありがたいと思います。サイドサポートがしっかりしたジュニアシートは、かなり場所をとってしまうため、折りたたんで収納できる便利さは母親として嬉しいところです。タカタといえば、自動車本体についているシートベルトや、シートなどの大手自動車部品メーカーです。日本の自動車メーカーの多くが、タカタのチャイルドシートを純正採用していることからも、安心感は絶大だといえるでしょう。同シリーズは、日本はもちろん、ヨーロッパの安全基準も同時にクリアした、日本で最初のチャイルドシートメーカーなのです。  また、背もたれ、ヘッドレスの調整に関して身長が表示されるのもとても使いやすいです。最適な位置で使うための重要な目安になると思います。3色選べるカラー設定も◎。とくに、ブラウン系というのはチャイルドシートでは珍しく、どんな車の内装にもマッチするシックな色合いです。

★レーマー キッドプラス ニクラス

  • 適応年齢 3歳〜12歳
  • 体重 15〜36キロ位まで
  • 身長 95〜150センチ位まで
  • 重量 7.3キロ

 創業35年のドイツのチャイルドシート専業メーカー。 メルセデスベンツを始め、安全先進国の欧州自動車メーカーの多くは、レーマーのチャイルドシートを純正採用しています。キッドプラスニクラスは、3段階でシート幅を調節できる機能が採用されています。ジュニアシートは使用期間が長いため、こういう機能がついていれば、体が大きくなっても、快適により安全に使えるでしょう。シート表面の素材も通気性がよく気持ちよいものですが、色が淡色系一種のみというのが少し寂しいところです。もう少し楽しいデザインで、かつ汚れが目立たない色だとよいかなとは思います。もちろん、カバーははずして洗濯が可能です。また、背もたれの高さ調整は片手で簡単・確実にできます。

★レカロ スタート アルファーワン

  • 適応年齢 1歳〜11歳位まで
  • 体重 9〜36キロ位まで
  • 身長 75〜145センチ位まで
  • 重量 5.3キロ

 ご存知、創業100年のスポーツシートの大御所ですが、医療用のシートなどでも有名な信頼のメーカーです。デザインもレカロのイメージそのままで素晴らしくかっこよいですね。とくに車好きのパパには、RECAROのロゴに心惹かれるものがあるでしょう。通気性を確保するエアホールとクッション素材で汗かきの子供も快適に使えます。チャイルドシート、背もたれ付きのハイバックジュニアシート、そして、ブースタータイプのシートと3種類の形態が1つにまとまっています。背もたれの調整が多少やりづらいのと、ベルト通しスペースがサイドに張り出し気味で狭いため、取り付ける車によっては、締め難い印象がありました。逆に言えば、子供には外しにくい形状だから安全?

★コンビ ブオンジュニア EG HU-230

  • 適応年齢 3歳〜11歳位まで
  • 体重 15〜36キロ位まで
  • 身長 95〜145センチ位まで
  • 重量 4.2キロ
  • 色 ノーヴァベージュ・ノーヴァブラック

 育児用品メーカーのジュニアシートとしてはズバ抜けて高い安全性能と、作り手の深い思い入れを感じるシートです。05年7月に、日本とアメリカで同時発売されたブオンジュニアシリーズは、徹底的に日本の親子の声を反映させて開発されています。カップホルダーを備えたり、シートを汚してもすぐにふき取れるポリウレタン素材を使ったりと、日本のお母さんと子供を知り尽くした上での開発姿勢に好感が持てます。また、製品重量が4.2キロと、今回紹介する4製品の中ではもっとも軽く、お母さんも苦労せずに運べる重さになっています。背もたれ部分を切り離して、ブースターシートとしても使えます。

(2006/08/11)

朝日新聞サービス

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