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2011年11月21日11時22分
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アウディがEV「e−tron」2車種を日本初公開

写真:アウディのEV「A1 e−tron」と「A3 e−tron」(左)拡大アウディのEV「A1 e−tron」と「A3 e−tron」(左)

写真:アウディのEV「A3 e−tron」拡大アウディのEV「A3 e−tron」

写真:アウディのEV「A1 e−tron」拡大アウディのEV「A1 e−tron」

 アウディが開発を進めている電気自動車(EV)のプロトタイプ2車種が日本で初めてお披露目された。アジアでも初の公開となる「A1 e−tron」と「A3 e−tron」。このほど箱根ターンパイクで関係者向けに試乗会が開かれた。(アサヒ・コム編集部 岩渕邦夫、高山顕治)

アウディのEV「e−tron」を写真で

 試乗会は有料道路を全面貸し切りにして行われた。アウディが重視する「スポーティー性」をEVでも追求していることを示したいということだったが、両車の完成度に対する自信のほどが見て取れる。

 「A1 e−tron」はコンパクトカー「A1」をベースに電動化を図ったもので、発電機と一体化された小型ロータリーエンジンを搭載したレンジエクステンダー式のEV。シリーズ式ハイブリッド車とも言え、搭載したリチウムイオンバッテリーだけで50キロの走行が可能。さらにラゲッジスペースのフロア下に配置された内燃エンジン(排気量254CC、燃料タンク容量は12リッター)の発電により、走行距離を最大でさらに200キロ延ばすことができる。内燃エンジンは純粋に発電用で、駆動輪と機械的な接続はされていない。最高速度は130キロ。

 EVなのだから当然ではあるが、起動してもエンジン車のような反応は返ってこない。「電源を入れた」という感じ。インパネ中央の液晶モニターに走行可能キロ数が表示され、発進準備が整ったのが分かる。アクセルを踏むと音もなく滑り出す。加速性能の高さはEVの利点だが、「A1 e−tron」も発進から時速100キロまでが10.2秒と、ギアチェンジもなく滑らかにスピードが上がる。

 バッテリーによる走行時はモーター音もほとんど感じない。レンジエクステンダーが起動してエンジンが回ると「ウィーン」という低音が聞こえてくるが、タイヤの接地音の陰で目立たない。NSUから引き継いだ、ロータリーエンジンの静穏性という遺産を十分に活用しているようだ。バッテリーは230ボルト電源を使用して約3時間でフル充電が可能。

 現在、ミュンヘンで「A1 e−tron」20台を一般ユーザーの利用に供するという実証実験を行っているという。まだ市販への具体的なスケジュールが描けている段階ではないが、純粋EVとプラグインハイブリッド(PHV)の間を行く、このレンジエクステンダー式EVも、十分な可能性を持った車だと思える。「A1 e−tron」は12月の東京モーターショーでも展示される予定になっている。

     ◇         ◇

 一方、「A3 e−tron」は、「A3スポーツバック」を元にした純粋な電気駆動システムのEV。フル充電された状態で、約140キロの走行が可能。230ボルトの電源で約9時間で満充電できる。最高速度は145キロ。

 水冷式の電気モーターは瞬間最高出力が100kW(136ps)、最大トルク270Nmと力強いが、純粋EVだけあって、走行時は「A1 e−tron」よりさらに静か。試乗車はドイツでの冬用タイヤを履いているということで、接地音がやや耳についたが、逆に言えばそれだけ駆動音を感じていないということになる。

 三洋製のリチウムイオンバッテリーはラゲッジスペースのフロア下、リアシート下、センタートンネルに分けて搭載したため、ラゲッジスペースも265リットルの容量を確保できている。また、これだけのバッテリーを積んでいるにもかかわらず、車両重量は1592キログラムと、A3スポーツバックのクアトロより少し重いだけに抑えている点も注目される。

 「A1 e−tron」もそうだが、 ステアリングホイールに装着されたパドルスイッチを操作することで、エネルギーの回生を調整するようになっている。適切な操作ができれば、走行可能距離を延ばすことが可能だが、慣れが必要だろう。

 アウディの環境対応車は、今後「Q5」「A6」などのハイブリッド車(HV)から市販が始まり、EVとしてはスポーツモデルの「R8」をベースにした「R8 e−tron」の投入が予定されている。

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