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寸詰まりの哲学

 一昔前までのクルマといえば、前方にボンネット、後方には荷室が出っ張っているセダンが当たり前。前後の出っ張りが足りないと「寸詰まり」の感じがしたし、車輪が車体の隅へと極端に寄っていたら、不格好という印象だった。それが、今回の出展車では大はやりだ。

 それぞれの「寸詰まり」には、“哲学”が秘められている。前輪と後輪の間にエンジンを配置する「ミッドシップ」にすると、このスタイルになり、かつては、走りを極める高級スポーツカーの専売特許だった。だが、コンセプト・カーの世界では、走り以外のメリットも注目されており、着想の違いが形の差になって現れている。

三菱
三菱 SE・RO

 三菱は軽ワゴン車の「SE・RO」にミッドシップを採用した。その第一の理由は、室内空間を最大に広げるためだ。ターボつき660cc、直列3気筒12バルブDOHCエンジンなど、主要な部材はホイールベース内の床下へ配置し、車の天井も高くとった。

 全長3395ミリのボディーに対し、確保したホイールベースは2650ミリ。まさにタイヤは車体の四隅に追いやられた感じだ。だが、軽自動車のサイズを余すところなく使った室内空間は、1650ミリの全高と相まって、これまでの軽の常識を覆す広さとなっている。

 車名はSecret Room(隠れ家)にちなんでいる。「少年時代の思い出にある“秘密基地”」をイメージした。

 運転席は180度後ろ向きに回転可能。後席を折りたためばパーソナルな作業場にもなるそうだ。その際、邪魔になるステアリングホイールは、真上を向くように跳ね上げてしまえる。

 ボディーはアルミ地肌がむき出し。前席に操縦席、後席にはゆったりとしたソファがあった、かつての飛行船も意識しているという。



マツダ
マツダ 息吹

 マツダが投入するミッドシップ「息吹」(いぶき)は、同社のオープン・スポーツカー「ロードスター」に似ている。次期ロードスターではなく、さらに先を見たコンセプトというが、面影は残っている。

 違いを感じるのは、車体が全長で315ミリ短縮されて3640ミリとなり、前後輪の外側に張り出した部分も380ミリ切り詰められている点だ。

 現行モデルの人気の一要素でもあるデザイン性を損なう危険を冒してまで、息吹が目指したものは、より「人馬一体の走り」に近づくためのミッドシップの導入だ。

 現行モデルは、車体の前輪付近にエンジンを置いて後輪を駆動するFR(フロントエンジン・リアドライブ)。マツダはそれをユニークな方法でミッドシップへと変更した。

 現行モデルでダッシュボード内にあったエアコン・ユニットが、息吹では座席の背後へ移され、空いたスペースにエンジンが入れ込まれている。エンジンの位置は400ミリ後方、つまり、車の重心に近づいた。この「スーパーフロント・ミッドシップ・レイアウト」により、初代ロードスター以来のデザインの一体性も保たれた。

 エンジンなど重いものが車の重心に近いほど、車はコントロールし易く、曲がり易くなる。その指標になる「ヨー慣性モーメント」を、息吹では現行モデルーより15%抑えている。

 1.6リッター直列4気筒DOHC直噴エンジンを、モーターがアシストするハイブリッド。出力の目標値は180馬力だ。


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