ウォーターサーバーは災害時に使える?備蓄におすすめの機種を紹介!

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ウォーターサーバーは災害時に使える?
※記事で紹介した商品を申し込むと、売上の一部がミズノートに還元されることがあります。

地震や台風など、突然の災害に見舞われたとき、水道が使えなくなってしまうことが想定されます。

万が一の事態に備えて、飲料水の準備は十分にできていますか? また、今ある備蓄水の賞味期限は確認できていますか?

ウォーターサーバーなら、日頃からおいしい水を使いながら、災害時の備蓄として常に新鮮な水をストックすることができます。

ただし、停電時には水を出すことが出来なくなる機種もあります。災害に備えるには一体、どんな機種を選べば良いのでしょうか。この記事では、災害時に使えるおすすめの機種とその特徴を紹介します。

また、実際に災害時にウォーターサーバーが活躍したという利用者の声も取材しました。

災害時の水の重要性 ウォ―ターサーバーを検討する前に知っておこう

災害時給水ステーション

こちらは、編集部員の自宅近くにある災害時給水ステーションです。東京都内には215ヶ所開設されています。まずは自宅近くの給水拠点を確認しておきましょう(東京都の災害時給水ステーション(給水拠点)一覧はこちら)。

自治体によっては、災害時、避難所等にも応急給水槽が開設されて給水が行われることになっています。

このように、全国的に給水拠点の普及が進んでいるものの、災害時の混乱の中、混雑する給水所まで出向き、必要な量の水を運ぶのは大変な負担となります。

筆者も地震による断水を経験しました。実際、近くの避難所に給水車が来るまでは数日かかるので、それまでは近所の人と水を分け合ったり、配給される飲料で何とかしのぎました。また、インフラの中では水道の復活が最も遅く、数週間は毎日給水を受けに通ったのを覚えています。

今から5年前、2016年の熊本地震では、広範囲にわたって停電や断水が発生し、水道水の供給が1年以上も滞った地域もあります。

どれくらいの水を備蓄すれば良いのか

万が一の事態に備えて、お風呂やトイレなどで使う生活用水、家族の水分補給や、日常の調理、赤ちゃんの調乳に使うための水の確保は欠かせません。日頃からできる限りの備えをしておきたいですね。

では、具体的にどれくらいの水を備蓄すれば良いのでしょうか。一般に飲料水は1人1日3リットルが目安です。断水した場合、水が使えるようになるまでに時間を要することが多いことから、国などは最低3日分の備蓄を用意するよう推奨しています消防庁防災マニュアルより)。

<飲料水の備蓄量の目安>

  • 1人世帯:9リットル(3リットル×3日分)
  • 2人世帯:18リットル(6リットル×3日分)
  • 3人世帯:27リットル(9リットル×3日分)
  • 4人世帯:36リットル(12リットル×3日分)

古いものから使っていく「日常備蓄」という考え方

よくあるのが、「備蓄用の水や食料を使おうと思ったら賞味期限が切れていた」ということです。「備蓄用」として特別に用意し、定期的な交換をしていないと、このようなことが起こりがちです。賞味期限が切れてしまったら都度買い替えなければいけませんし、何よりも災害時に困りますね。

そこで東京都などが推奨しているのが「日常備蓄」という考え方です。これは、日常生活で利用する飲料水や食料品を多めに備え、使用しながら補充していくという方法です。

古い順から消費していけば良いので、備蓄用に特別な準備をする必要はありません。このような備蓄の仕方をローリングストック法とも言い、内閣府も推奨しています(内閣府防災情報より)。

この、日常備蓄の考えに沿って飲料水をストックできるのが、水を定期注文するウォーターサーバーです。

多くのウォーターサーバーメーカーは、水を定期的に配送する仕組みになっているため、ペットボトル飲料水のように買い忘れる心配がありません。

常に多めにストックできるよう注文し、古い水から使うようにすれば、災害への備えとしても活用できるのです。

災害対策としてウォーターサーバーを選ぶメリットは?備蓄方法を比較

ウォーターサーバーの水を多めに備蓄するのが便利と説明しましたが、ペットボトルなどの備蓄と比べてどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

ここでは、ペットボトル、紙パック、ウォーターサーバーの3つの備蓄方法を比較してみました。

4人家族で36Lの備蓄をするケースを想定してみましょう。

1、ペットボトルの場合

ペットボトルを備蓄する場合

<ペットボトルを備蓄する場合>

必要量 2L×18本(段ボール3箱分)
メリット ・ネット通販で気軽に購入できる
・1Lあたりの価格が安い・水の種類が豊富
デメリット ・定期的に購入しない場合、賞味期限切れになりやすい
・店舗で購入する場合は運ぶ手間がかかる
本数が増えると保管場所を要する
・使用後はペットボトルゴミが増える

ペットボトル飲料水は通常、大きいもので2Lボトルが一般的です。飲料水として定期的に購入しているという家庭も多いのではないでしょうか。

4人家族なら、段ボール3箱分のストックがあればいいでしょう。

ペットボトル飲料水は、店頭のほかネット通販でも気軽に購入できるのがメリットです。また、種類も豊富なので、お気に入りの水を購入しているという人もいるでしょう。

ただし、定期的に水を注文する習慣がない人にとっては、いざというときに賞味期限切れの可能性があるのがデメリットです。定期的に確認して入れ替える必要があります。

ここでローリングストック法の考え方が役立ちます。日常的にストックしている水を使い、なくなったら新しい水を買い足すという方法なら、賞味期限切れの心配はありません。

また、大人数の世帯ではペットボトルの本数が増えるので、ある程度の保管場所が必要です。ストックしている分には問題ありませんが、使いながら備える場合にはペットボトルゴミの処理がデメリットと感じることもあるでしょう。

2、紙パックの場合

プラスチック使用量の比較 (出典:富士ミネラルウォーター公式)

<紙パックを備蓄する場合>

必要量 1L×36本(段ボール3箱分)※富士ミネラルウォーター1Lで算出
メリット ・ネット通販で気軽に購入できる
・コンパクトでかさばらない・ゴミの処理が簡単
デメリット ・定期的に購入しない場合、賞味期限切れになりやすい
・本数が増えると保管場所を要する
賞味期限が1年程度とペットボトルに比べて短い
価格がペットボトルに比べて高い

再生可能な紙資源を容器にした、紙パックタイプの水も発売されています。

ペットボトルと比べると賞味期限が短いものが多く、価格も割高です。ただし、コンパクトで使いやすく、ゴミの処理にも困らないのが紙パックのメリットです。

また、紙パックは少量タイプのものが多いので、直接口を付けて水を飲む場合や短時間で使い切る場合にもおすすめです。

災害時にはコップを使わずに水を飲み、開封後は冷蔵庫で保存できないことが想定されます。そんな時に紙パックの水は活躍するでしょう。

3、ウォーターサーバーの場合

ガロンボトル

ガロンボトルは輸送や衝撃に強く、比較的長期の保管にも適している (出典:クリクラ公式)

必要量 12L×3本(段ボール3箱分)
メリット ・定期注文なので注文忘れ、賞味期限切れの心配がない
・停電時でもサーバーから給水できる機種もある
備蓄に適した大容量ボトル
デメリット ・ボトル容器の種類によってはゴミ処理や空ボトル保管の手間がある
・水の価格が高い

先ほども説明したように、ウォーターサーバーの多くは水を定期配送するシステムなので、買い忘れがなく、備蓄用の水にもおすすめです。

また、ウォーターサーバーの水ボトルは、市販の2Lペットボトルや紙パックに比べて格段に容量が多く、容量の観点からも備蓄向きです。

サントリーの段ボール

サントリーの段ボールは5箱まで積み重ねることが出来るようになっている (出典:サントリー天然水ウォーターサーバー公式)

上の画像はサントリー天然水ウォーターサーバーのサーバー本体と水の入った段ボールです。サントリー天然水ウォーターサーバーの場合は、1つの段ボールにつき7.8Lの水が入っていて、最大5箱まで積み重ねることができるようです。省スペースで保管できます。

また、サントリー以外のメーカーでは12Lとさらに大容量のガロンボトルを採用しているところもあります。ガロンボトルは繰り返し使うことを前提としているものなので、衝撃にも強く、輸送や長期のストックにも適しています。

水ボトルにはガロンボトル以外にもいくつか種類があり、空ボトルの保管が面倒ならペットボトル式、ゴミを増やしたくないなら水パック式といった選び方ができます。

停電時にはウォーターサーバー本体の冷温水機能は使えなくなりますが、水ボトルを上置きするタイプのウォーターサーバーなら停電時にも常温水なら出せるものがあります。

下置きタイプでは停電時に水をくみ上げることができませんが、サーバー内部のタンクに貯めている水を出すことができる機種もあります。また、下置きタイプなら重心が低いので、地震の際に転倒しにくいというメリットもありますね。

ウォーターサーバーの水も種類を選ぶことができます。味にこだわるなら天然水ですが、RO水のほうが賞味期限が長いため備蓄に向いています。

災害時にも使えるおすすめのウォーターサーバー5選

ウォーターサーバーの中には、災害時にも水を出すことが出来る機種があると説明しました。災害時に活用できるウォーターサーバー選びのポイントは次の3つです。

<災害時に使えるウォーターサーバー選びのポイント>

  • ボトルは上置きタイプか
  • 注水はレバー式(コック式)か
  • 水の配送は自社配送か

ウォーターサーバーによって、水ボトルをサーバー上部に設置するタイプと、下部に収納するタイプに分かれます。停電時の利用を考えるなら、下置きタイプよりも上置きタイプがおすすめです。

ボトル下置きタイプのものは通常、電気で水をくみ上げるため、停電時に水を出すことができません。なお、一部下置きタイプでは、上部タンクにくみ上げてある分の水だけは出すことができます。

注水方法にもいくつかタイプがあります。タッチパネルなどを操作するボタン式は、操作が簡単で便利ですが、それよりも一見アナログに見えるレバー式(コック式)の方が災害時には向いています。

なぜなら、レバー式は注水に電気を使わない機種がほとんどだからです。コックをひねれば停電時にも水を出せるので、いざというときには安心です。

また、しっかり確認しておきたいのが、水ボトルの配送方法です。災害時、道路や天候の状況によっては、配送が通常通りにできないことがあるためです。メーカーによって、配送業者を利用しているところと、自社による配送を行っているところに分かれていますが、一般に自社配送網を持っているメーカーのほうが柔軟な対応が可能で災害に強いと言えます。

例えば、アクアクララは自社による配送と回収を行っていて、非常時にも柔軟に対応できるとのことです。実際に、熊本地震の際には、臨時スタッフを動員しボトル配送業務にあたったようです。

参考:災害事例から見る水事情と宅配について|アクアクララ公式

それでは、編集部おすすめの5つの機種を見ていきましょう。

クリクラ 「クリクラサーバー」

RO水+費用を抑えたい人におすすめ

クリクラ 「クリクラサーバー」
特徴
▼床置きと卓上から選べる
▼安心の自社配送
▼水注文のノルマなし
実質月額(税込6,514円)の内訳
水代
4,380円
電気代
1,674円
あんしんサポート料
460円
水代は月に36Lを使用した場合。水は12L×1本(1,460円)単位で注文。3ヶ月の利用本数が6本未満の場合サーバーレンタル料1,100円/月(税込)が必要。あんしんサポート料は2年割プランの場合。

RO水をリーズナブルな料金で提供しているクリクラのスタンダードタイプのサーバーです。水注文のノルマがなく、月額費用は注文した水代とあんしんサポート料のみ。天然水にこだわらず、費用を安く抑えたい人におすすめです(ただし、3ヶ月の利用本数が6本未満の場合にはレンタル料が発生します)。

クリクラサーバーは床置きタイプのLと卓上サイズのSがあり、お部屋のスペースや置き場所に合わせて選ぶことができます。

注水はレバー式なので、災害時にも水を出すことができます。また、温水コックはチャイルドロック機能付きなので、子育て中の家庭でも安心ですね。

水はリターナブル方式のガロンボトル(12L)またはペットボトル(5.8L)をクリクラスタッフが配送してくれます。災害などでサーバーが故障してしまっても、あんしんサポートサービスによる対応を受けることができるので、もしもの時にも安心です。

アクアクララ「 AQUA FAB」

RO水+デザインにもこだわりたい人におすすめ

アクアクララ「 AQUA FAB」
特徴
▼グッドデザイン賞受賞のシンプルなデザイン
▼安心の自社配送
▼水注文のノルマなし
実質月額(税込6,672円)の内訳
水代
4,212円
電気代
1,030円
あんしんサポート料※
1,430円
水代は月に36Lを使用した場合に換算。水は12L×2本(2,808円)単位で注文。あんしんサポート料は2年割プランの場合。

アクアクララも水の注文ノルマがありません。クリクラと違い、水を注文しない月があってもレンタル料などは発生しません。水の消費量が少ない家庭や、費用を安く抑えたい人にもおすすめです。

ここで紹介する「AQUA FAB(アクアファブ)」はキューブをモチーフにしたスタイリッシュなデザイン。グッドデザイン賞金賞を受賞しています。水ボトルは上部に設置するタイプですが、ボトルカバーで隠れているため居住空間にも馴染みやすいのが特徴です。

コック部分もシンプルで洗練されたデザインなので、インテリアにこだわりがある人も満足できるでしょう。注水はレバー式。傾け方を調節することで、水の量を調節することができます。

アクアクララはリターナブル方式のガロンボトル(12Lまたは7L)入りのRO水をスタッフが配送してくれます。衝撃に強く輸送にも適しているため、備蓄にもぴったりです。使い終わった容器はスタッフが回収してくれるので、エコで経済的とも言えます。

アルピナウォーター 「スタンダードサーバー」

RO水+大容量5ガロンボトルも選べる

アルピナウォーター 「スタンダードサーバー」
特徴
▼天然水由来のRO水
▼大容量5ガロン(18.9L)ボトルを選べる
▼停電時も出水可能
実質月額(税込5,031円)の内訳
水代
3,402円
電気代
1,000円
レンタル料
629円
水代は月に36Lを使用した場合。水は12L×3本(3,402円)単位で注文。

アルピナウォーターは、北アルプスで採水した天然水をろ過して、純水に近いRO水を提供しています。「水の質にはこだわりたいけれど価格も気になる」、「赤ちゃんにも安心な水を与えたい」、という人にもおすすめです。

12リットルボトルのほかに、容量がやや少ない2ガロン(7.6L)ボトルと大容量5ガロン(18.9L)ボトルを選ぶことができます。5ガロンボトルが2本あれば、4人家族3日分の飲料水も十分に確保できるので、備蓄を優先的に考える家庭にも向いています。

アルピナウォーター

(出典:アルピナウォーター公式)

また、大きなボトルの保管にはスペースが必要ですが、アルピナウォーターでは、水ボトル2本を縦に積み重ねることができるパレットを無料で貸し出しています。家族の人数が多く、収納スペースを節約したい家庭には便利ですね。

フレシャス 「SIPHON+」

天然水+カラーバリエーションを選びたい人にオススメ

フレシャス 「SIPHON+」
特徴
▼停電時も出水可能
▼サーバーレンタル料が無料
▼豊富なカラーバリエーション
実質月額(税込6,990円)の内訳
水代
6,240円
電気代
750円
レンタル料
0円
水代は月に36Lを使用した場合。水はFRECIOUS富士7.2L×4パック(4,992円)単位で注文。電気代はエコモード使用時。

フレシャスのベーシックモデル「SIPHON+(サイフォンプラス)」。こちらも停電時にはレバーを押すだけで水を出せます。

水は7.2Lパック式の天然水。軽量パックなので、災害時の持ち運びにも便利です。パックの角をはさみでカットすれば、サーバーがなくても飲料水として利用できます。

また、温水・冷水両方のコックにチャイルドロック機能を装備しているのが特徴で、通常利用時の安全にも配慮されています。

定番のシャイニーホワイト、パールピンク、クールブラックの3色に加え、クールホワイト、ショコラブラウン、ミルキーベージュの3色が「アクウィッシュ」カラーとして登場。カラー展開が豊富で、お部屋のインテリアや好みに合わせて選ぶ楽しさもあります。

コスモウォーター「smartプラス」

天然水+ボトル下置きを選びたい人にオススメ

コスモウォーター「smartプラス」
特徴
▼おいしい天然水が手ごろな値段で楽しめる
▼タンクに残った水を出せる
▼グッドデザイン賞受賞のシンプルなデザイン
実質月額(税込6,630円)の内訳
水代
6,156円
電気代
474円
レンタル料※
0円
水代は月に36Lを使用した場合。水は12L×2本(4,104円)単位で注文。北海道への配送は水1本につき送料216円(税込)が別途必要。※限定色のサーバーは初回に限定カラー料2,200円(税込)が必要

天然水のウォーターサーバーを安く使いたい人に人気のコスモウォーター。スマートプラスはボトル下置きタイプですが、災害時には上部タンクに残った水を出すことができます。

コスモウォーター

(出典:コスモウェーター公式サイト)

災害に備えたい方向けに、同社はポータブルスタンドセットを販売しています(税込1,100円)。専用の蛇口がついているので、災害などでウォーターサーバーのコックから水を出せないときに安心です。909gと軽量かつ折りたたみ式なので、収納時にも場所をとりません。災害時だけでなく、キッチンでの料理専用の水として、またレジャーやアウトドアの場面でも活躍しそうです。

12Lボトルですが、ガロンボトルではなくペットボトルタイプなので、小さく潰して家庭ごみとして処理することができます。

同社自慢の天然水は2020年度のモンドセレクションで金賞受賞するなど、おいしさに定評があります。採水地は静岡・京都・大分のうち最寄りのものとなりますが、おいしい水で災害に備えたい方におすすめです。

経験者の声とメーカーの災害対策の取り組み

災害時にウォーターサーバーの備蓄水を活用したという人を取材しました。日ごろからどのようなことに注意しておくと良いか考えてみましょう。各メーカーの災害対策と併せて紹介します。

災害を経験した人の声

<取材に答えてくれた人>

まさきさん島根県在住の30歳男性

集合住宅の1階にお一人で住んでおり、キッチンでプレミアムウォーターの「スリムサーバーⅢ(卓上型)」を利用している。

Q,災害時の状況を教えてください。

A,2020年の夏、豪雨と落雷で3時間ほど停電しました。停電と同時に水道も出なくなってしまったので、夕飯を用意することができずに焦った記憶があります。

Q,水道が出なくなったあと、どのように対応しましたか?

A,ウォーターサーバーがあったのでそれを使って常温水を出すことができました。カセットコンロを使ってお湯を沸かし、インスタント食品を作りました。

Q,災害に備えて普段から何か意識をしていたことはありますか?

A,川の近くに住んでおり、以前にも大雨で避難したことがありました。そのため、普段からガロンボトルは1本多めに備蓄しています。水害が多いので、この他にも2Lペットボトルも数本、非常用持ち出し袋、非常用食品キットは常備しています。

Q,今回の停電を経て、ウォーターサーバーの導入を検討している人に向けて伝えたいことはありますか?

A,災害時に役立つものとして、ウォーターサーバーはやっぱりあった方が良いなと改めて思います。停電すると、水道も使えなくなることがあります。ペットボトルの水だと賞味期限が気になったり、買ってくるのが重かったり、不便なことも多いので、その点ウォーターサーバーは便利です。できれば停電時にも水が出るタイプのウォーターサーバーを選んでほしいと思います。併せてカセットコンロや非常用の食品があればさらに良いと思いました。

<取材に答えてくれた人>

よしさん長野県在住の34歳男性

妻、長男、妻の家族と6人で6LDKのオール電化住宅に住んでいる。リビングでハミングウォーター、寝室でアルピナウォーターを利用中。

よしさんの自宅の寝室

よしさんの自宅の寝室にあるアルピナウォーターのサーバーは、コック式で停電時にも水を出すことが出来る。よしさん提供

Q,災害時の状況を教えてください。

A,2021年の7月、平日の午後6時頃に大雨と落雷で約1時間停電しました。当時は妻が夕食の準備を始める時間でしたが、停電によって料理ができなくなりました。

Q,停電後、水道水は使えましたか?

A,蛇口の水は出たので安心しましたが、家はオール電化だったので料理に使えるような熱湯を準備することができず困りました。

Q,停電時、ウォーターサーバーはどのように活躍しましたか?

A,リビングで使っていたハミングウォーターを、家に備え付けの非常用電源に繋ぐことができたので助かりました。非常用電源に繋いだ後は、再加熱機能で熱いお湯を作り、インスタント食品を用意することができました。家族全員分のお湯をポットで沸かすには手間がかかりますが、そういった意味でもウォーターサーバーは便利でした。

ブレーカーボックス

ブレーカーボックスの底面に非常用電源のコンセントがある。よしさん提供

Q,災害に備えて普段から意識をしていたことはありますか?

A,アルピナウォーターのボトルを、ウォークインクローゼットに常時3本くらい保管していました。リターナブル式で場所もとるので、縦に積み重ねられる3本がちょうど良いと思っています。非常用電源はあらかじめ備えたというよりは、自宅を新築した際に備え付けてあったものです。あって助かりました。

Q,今回の停電を経て、ウォーターサーバーの導入を検討している人に向けて伝えたいことはありますか?

A,我が家ではガロンボトルのアルピナウォーターと、水道水を利用するハミングウォーターの両方を使っていますが、災害時を想定して選ぶなら、ガロンボトルタイプがおすすめです。また、アルピナウォーターはコック式なので、停電時でも常温水なら出すことができます。ハミングウォーターのサーバーはボタン式なので停電すると使えません。デザイン性の高い製品も気になっていますが、停電を経て、非常時の備えの重要性を考えさせられました。

停電時、ウォーターサーバーを非常用電源に繋いで再加熱機能を使い、インスタント食品を作ったというお話がありました。

よしさんは、家に備え付けの非常用電源をたまたま使えて助かったと話していましたが、ハミングウォーターでは非常用電源ユニットをオプション製品として展開しています(税込み1,760円)。

非常用電源ユニット

(出典:ハミングウォーター公式)

このように、ウォーターサーバーメーカー各社は、災害時の対策にも力を入れています。

普段から水ボトルを多めにストックしておくなど自分で工夫できることもありますが、災害時に備えた取り組みをしているメーカーを選べばより安心ですね。

ウォーターサーバーメーカーの災害対策

まずは、災害時にも水を配送できるかどうかです。先ほども、自社配送網を持っているメーカーは、宅配業者を利用するメーカーに比べて災害に強いという話をしました。

<主な自社配送のメーカー>

  • クリクラ
  • アクアクララ
  • 信濃湧水(関東エリアのみ自社配送)

クリクラの場合、熊本地震の際に福岡や鹿児島の工場から熊本へ水を運ぶことで、熊本県内にも水を届けることができた、という実例があります。

非常用電源のように、災害時の水の利用を想定した便利なグッズを提供しているメーカーもあります。

非常用コック

(出典:サントリー天然水ウォーターサーバー公式)

天然水ウォーターサーバーを展開するサントリーでは、災害時に非常用コックを天然水ボックスに取り付ければ、保管している天然水をいつでも利用できるようになります。

同様の非常用キットは、プレミアムウォーターでも展開されています。ペットボトルを専用の荷台にセットして、コックから水を出すことができるというものです。

荷台とコックのセットで3,300円(税込)で販売しています。

荷台とコックのセット

(出典:プレミアムウォーター公式サイト)

その他、メーカーによっては、地震の揺れによる転倒を防止する対策がなされている製品もあります。

例えば、クリクラやアクアクララのサーバーには、背面に転倒防止ワイヤーが設置されていて、壁に固定することで転倒を防ぎます。

この記事のまとめ

  • 必要な水の目安は1人当たり1日3L、最低3日分の備蓄が推奨されている
  • 飲料水を多めに備え使用しながら補充する「日常備蓄」がおすすめ
  • ウォーターサーバーは水の買い忘れの心配もなく備蓄に適している
  • ボトル上置き、レバー式のサーバーは停電時でも使えるものが多い
  • 自社配送網を持っているメーカーのほうが一般に災害に強い
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