「○○でしたー」。私も20数年前の駆け出し記者の頃、山形勤務で遭遇しました。そして10数年前には沖縄勤務で店員さんなどの「よろしかったでしょうか?」に遭遇。なぜ過去形? 山形は山に、沖縄は海に囲まれ、人間関係に微妙な間合いが必要だからという
10年ほど前に名古屋本社でデスクだった頃、河村市長の定例記者会見をのぞいたのを思い出しました。特に自身の政治的なことを問われるとこんな感じです。でも記者会見では、そういう人だから仕方ない、とはぐらかしを許してはいけません。「南無阿弥陀仏」に
贈収賄事件を駆け出しの頃に地方で取材し、政治記者になって国会議員が関わるケースを見続けて思うことですが、業者と公務員のもたれ合いは、あまりに構造化されていると、お互いのどの行為とどの行為が結びついているとはっきり言いにくく、立件しにくいのだ
内閣による衆院解散を制限する法案との書き出しですが、具体的には解散の理由を内閣に衆院できちんと説明させ、選挙の準備を自治体がしっかりできるように手続きを定める法案ということですね。建設的なアイデアです。 憲法を具体化する法律を作ることは
世襲と選挙制度の関係に関する谷口さんの考察に頷くところ多々。私もこれまで世襲議員の活動を永田町だけでなく地元にも行って取材してきました。特に政権のあり方に直結する衆院(首相指名で参院に優越するため)が大事ですね。 あえて世襲のメリットを
日米安全保障条約には、米国の「陸軍、空軍及び海軍」に日本が基地を提供するのは日本を含む極東の安全のためとありますが、米国にすれば世界戦略をふまえ軍を展開するための主要拠点です。今回は、その在日米軍基地の役割を国境のない宇宙空間にまで広げよう
政治家は理想を掲げて現実と格闘する存在であってほしいですが、岸田氏は理想を掲げて現実と格闘しない人物だということが、首相就任から2年でますますあらわになっています。核軍縮しかり、人権外交しかり、現実に流されるばかり。そのうち理想も掲げなくな
行政の長は法の執行者として運用に公正を心がけねばならず、自分のためにねじ曲げるなど言語道断です。選挙人名簿の閲覧制度でそれをやった松本氏が、引責辞任後の出直し町長選に出たのも、「町の体質を変えねば」と嘯いたのも全く理解できません。中途退職し
防衛相が初の沖縄訪問で、知事を那覇(沖縄本島)に訪ねる都合がつかず、宮古・石垣(先島諸島)だけにしたことには、岸田内閣の姿勢がよく現れています。沖縄で米軍を減らすよりも自衛隊を増やすことというわけです。防衛相就任時を逃すとボタンの掛け違えで
この詩人の人生から紡ぎ出された言葉から、様々なシーンを想起しました。「顔」が外から見えにくい閉鎖的な場で起きるいじめやDV。「顔」を隠せるSNSで繰り広げられる個人への誹謗中傷。「顔」をそれぞれに持つ個人が「国民」へと統合され、国家間の戦争
国際会議の場での日中双方の主張は、先日の東南アジアでの会合よりトーンダウンしました。日本の処理水放出については、一衣帯水の隣国である中国の批判と対応が国際社会で突出しており、地域的な二国間問題の様相を強めています。日本政府が国民に対してと同
今回の件が氷山の一角であることを、当時の状況からもおさえておきます。2016年にジュネーブの国連欧州本部であった女性差別撤廃委員会で、日本政府報告の審査があり、日本のNGOにも発言の機会がありました。マイノリティーの方々も参加しました。その
「日本は戦後人権を血肉化できなかった」という遠藤さんに共感します。岸田首相が国連総会で「人間の尊厳」を強調する演説をしたところですが、政治・外交を担当する記者としてどうしても鼻白んでしまうのは、岸田首相が総裁である自民党が戦後に長期政権を担
樋川さんの指摘、本質を突いています。「核兵器のない世界」へ少しでも近づこうとFMCTを動かそうとする岸田首相に対し、「イベントをやりました、で終わってはいけない」と述べた上で、「核軍縮だけ切り離すのはおかしい」と語り、戦後最大の防衛力増強を
日本の首相がニューヨークの国連本部で国際法における「法の支配」をロシアが蹂躙していると批判している頃、沖縄県の知事がジュネーブの国連欧州本部で米軍基地集中とそれを認める日本政府は人権を蔑ろにしていると訴える。「法の支配」はそもそも人権が侵さ
「法の支配」は、そもそもは人権を侵さぬよう国家も服すべき法があるという考え方で、憲法を初めとする国内法に関するものです。冷戦終結とソ連崩壊後、自由や民主主義を重んじる国家モデルを世界に広げようということで、「法の支配」は国際社会でもよく語ら
早朝にテレビで見たイングランド戦であれ?あれ?と思ったことに全て答えていただいていることと、無謀にも私が4年前に書いたW杯関連記事で清宮さんにお世話になったことから黙っておられず、一言だけ。肥えた目で厳しく見れば、やはりこれだけの指摘ができ
国会議員の公設秘書は法律上、確かに例外的に兼職できますが、それは「国会議員が議員秘書の職務の遂行に支障がないと認めて許可したとき」です。国会議員の公設秘書も地方議会の議員も大変な仕事です。「休日返上」で両立させていたなら人権問題であり、両立
北朝鮮労働者の受け入れは核・ミサイル開発の資金源になるとして、2017年に国連安保理決議で禁じられており、中ロも賛成しています。形骸化が指摘されてはきましたが、ロシアが北朝鮮に労働者派遣を首脳会談で求めたのなら、安保理常任理事国でありながら
ではなぜ内閣支持率が上がるのか。別の記事「質問と回答」https://www.asahi.com/articles/DA3S15743961.htmlを読んでも、結果がねじれていてよくわからない不思議な世論調査です。ただあえてそのねじれに注