コロナ禍で頻回に掲げられたフレーズに「命か経済か」がありました。 この時医療は「命」側に振り分けられたわけですが、医療も利益を求めるいち産業であるという視点がすっぽり抜け落ちたのではないでしょうか。 医療機関の過大請求案件の記事
言語人類学者のダニエル・エヴェレットによる「ピダハン」にこんな描写があります。ピダハンはブラジルの先住民です。 「ピダハンは昼も夜もよくうたた寝をする(短い時で十五分、長ければ二時間ほどだ)。村では夜通し、大きな話し声がしていて、外か
BBCの記者へのインタビューも重要ですが、その前にやるべきことがあるはずです。 それは、本件について当事者の告発が何十年も前からあり、裁判も起こり、複数の週刊誌報道がなされていたにも関わらず、今回のように大きく取り上げ「ない」判断をし
日本にGAFAは育たなかったというより、アメリカにしかGAFAは育たなかったんですよね。 インタビューは大変面白く勉強になりましたが、アメリカ以外ではどこもGAFAが育たなかった理由も知りたいと思いました。
「自分のやれることは、やらなければならない事でもあり、召命に近いものでもあります」 悩んでいた時、恩師からもらった言葉です。 スーザン・サザードさんにとってそれは、被爆者の声を世界に届けることだったのでしょう。
昨年私はあっさりと課税事業者になりました。2名の税理士さんに相談し、課税事業者になった方が、私とお仕事をする事業者が助かるだろうという意見をもらったからです。 とはいえ、インボイス制度に賛成というわけでもありません。 会社勤めの
>ここでの半助は偽善でも冷笑でもなく、ただの興味で六ちゃんを見ています。人が人に興味を持つというね、 「ありのまま」とか、「個性」とかいったことが大切であると叫ばれる昨今。 ですが、実際に起こっていることは、人を適切なカテゴリーに入れ、
Twitterの青い鳥がいなくなったことを嘆いていた人や、これを機にTwitterをやめると宣言をしていた人もいました。 ですが、「整えられたプラットフォームを行き交う情報はタダで当然である」という認識自体に問題の根っこがあるのではないで
「AI使うから報酬安く」も恐ろしいですが、より根本的な問題は、フリーライターの報酬が安すぎることだと思います。 物価高等の影響による報酬アップが複数の業種でようやく見られていますが、ライターの報酬アップは聞いたことがありません。その上さら
「生命とは何か」を考える上で非常に興味深い記事です。 目の前にいるものが、人間であろうと動物であろうとモノであろうと、それがどういう文脈の中で自分の前に現れているかを知り、それと関わろうとすると、本来生命が宿っていないはずの何かに、生
積極的勧奨の差し控えが起こった日本脳炎ワクチン、HPVワクチン、そしてかなりのスピードで接種が進んだコロナワクチンまでの歴史を見ると、日本はワクチン接種に関して極端なブレを起こす社会であることがわかります。 前者二つについては、医療機
友人のパティシエが「日本人は"生"、ふわふわ、てんこ盛りが大好き」と話していました。どのような食感、見栄えの食べ物を好むかは文化によって違いがありますよね。 さて、「生」をパン名につけるのは最近の流行りであるとの記事がWithnews
時代や場所によって、人が快適と感じるスペースは変わります。例えば江戸時代の絵画などを見ると、人がかなり密集して劇などを鑑賞している様子がみてとれますよね 例えばこちら。 【200年前の歌舞伎の劇場に潜入してみた】 https://otak
宝塚のよう劇団は、変身願望を叶えてくれる場所の1つ。 これまでとは全く異なる空間で、全く違う振る舞いをする。 そうやって人は変身します。 これは人類学でいうところの「通過儀礼」と結びつきます。成人式は今ではすっかり形骸化してしまし
この報告に合わせ、「男性は狩猟をしていたから合理的な思考ができる、女性は採集をしていたから合理的な思考が苦手で感情的」という、日常会話やSNSなどを見る限り、いまだ多くの人が信じているらしい人間理解も見直してほしいところです。 1975年
ボルネオ島の狩猟採集民・プナンのフィールドワークを続けている、人類学者の奥野克己さんによると、プナンで最も尊敬される人は、分け与えることを惜しまない人。 プナンのリーダーであるビックマンは、自分の元に何も残らないほど分け与えてしまうた
「孤食」を一義的に評価することが難しいことは、この連載が示すとおりです。 ですが、(いい意味でも悪い意味でも)現代において増える孤食が、「古来から人類は共食に価値を置いてきた」「伝統的社会は皆共食を楽しんでいた」という形で過去や伝統的
欧米的発想によって主に牽引される近代社会は、「人間の煩わしさ」を技術に代替させることで成立し、それを進歩と捉えます。 コロナ禍で加速した無人レジや、飲食店でのバーコード注文。建前は感染対策ですが、こうすれば人件費は減るし、「注文と違う」と
こういう記事を読んでもびっくりしない自分がいます。 セクハラやアカハラが起こっても、加害者がすでに作り上げた人脈がセーフティネットとなり、他大学でしれっと教授に復帰する。「最近の若者は怒られなれていない」といった理由で加害者がむしろ擁護さ
味が確かなら、蕎麦屋とパン屋は山奥でも大丈夫。 年商3億とまではいかなくとも、ひどくアクセスの悪い森の中にある蕎麦屋とパン屋がやたら繁盛していていることがある--長野で育った私の実感です。 でもこれが当てはまるのは、蕎麦とパンで