今回の戦争を止められるのがプーチン氏だけだという現実を考えれば、プーチン氏に停戦と撤兵を働きかけていく努力は当然必要です。プーチン氏の戦争犯罪は裁かれるべきですが、当面は将来の課題とせざるを得ないというのもその通りでしょう。 今回の戦争に
ゲルシュコビッチさんの拘束に、世界の多くの記者が心を痛めています。先月24日、22カ国のメディアの332人の記者が、ゲルシュコビッチさんの解放を求めるラブロフ外相宛ての公開書簡を公表しました。署名に加わった記者は、いずれもロシアで働いた経験
さもありなん、という印象です。 私は当初から、ロシア側の自作自演の可能性は低いのではないかと感じていました。 この点については、ニュースレター『ロシアから見える世界』で、以下のように指摘しました。 「クレムリンは単なるプーチン大統領の
確かにタス通信は、プーチン大統領が「ワグネルの突撃部隊と彼らを支援したロシア軍人を祝福した」と報じています。 私の記憶する限り、プーチン氏がワグネルの軍事行動を公然と認めたのは初めてではないでしょうか。2018年にプーチン氏は「プリゴジン
「これが私が夢見た人生なのだろうか」という出だしが、ロシア国防省が志願兵を募るCMとそっくりです。 ロシア人の愛国心に訴えるところも同じです。 しかし、その後の選択は正反対。片方はロシア軍人となってウクライナと戦うという道。もう一つはC
海外勤務の時は「早く電子投票が導入されれば良いのに」と心待ちにしていましたが、一連のマイナンバーカードをめぐるトラブルを見ていると、時期尚早だと言わざるを得ません。残念ですが。 電子投票でどんなシステムを使うにせよ、今回の体たらくでは、投
昨日からロシアメディアがざわついていた件です。国営タスや、有力紙コメルサントが伝えているのですから、複数のヘリコプターや固定翼機が墜落したことは間違いなさそうです。そうなると、エンジン故障などは考えにくく、何らかの攻撃を受けた結果と思われま
アンタルヤでは2015年11月、G20サミットが開かれた際に取材で訪れました。当時からロシア人観光客に大変な人気で、空港の掲示板などの表記は、トルコ語、英語とともにロシア語が使われていました。 このときのG20サミットでは、当時の安倍首相
アレクサンドルさんのように考える人は、残念ながらロシアでは少数派です。世論調査では「ウクライナの一般住民の死や破壊について、あなたに道義的な責任があると思いますか」という質問に対して、「完全にある」と答えたのはわずか10%。「ある程度ある」
インド、ベトナム、インドネシアは決してロシアの戦争を支持しているわけではありません。ロシアを非難し、ウクライナからの即時撤退を求めた昨年3月の国連総会決議に、インドネシアは賛成しただけでなく、共同提案国に名を連ねました。インドとベトナムも反
非常に気になるニュースです。ロシアのウクライナ侵攻は、ルカシェンコ氏の協力なしには続行できません。先日ロシアは、戦術核をベラルーシに配備する方針を発表したばかりです。 ルカシェンコ氏がプーチン氏に協力せざるを得ない背景には、2020年の大
侵攻開始後に行われた昨年の演説ではあったのに、今年は姿を消した要素があります。それは戦死者への追悼の言葉です。 昨年プーチン氏は「私たちの兵士と将校の死は、私たち全員にとって悲しみであり、親戚や友人にとっては取り返しのつかない損失です」と
先週のニュースレターで配信した記事です。文体がくだけているのはご容赦いただければ幸いです。 ペストセラーになっている『安倍晋三回顧録』から、安倍氏が力をいれた日ロ平和条約交渉部分を取り上げました。今は中断していますが、いずれ将来は、日本と
「マックで女子高生が言っていた」というツイッターの常套句を思い出させるエピソード。もともとは作り話にリアティーを持たせるために、架空の女子高生の会話を小耳にはさんだ、という体で語る文体だったのかも知れませんが、今ではすっかり「これは作り話な
ソ連で最も有名な英雄少年パヴリク・モロゾフを思い出します。パヴリクは、ソ連で農業の集団化が進められていた1930年代初め、自分の父親を国家から小麦を隠している富農であると告発し、法廷でも対決。その翌年、何者かに殺害されました。当時13歳の少
プリゴジン氏がこうした振る舞いができるのも、プーチン大統領には許されると考えているからでしょう。ワグネルはこれまでもシリアやアフリカなどで、正規軍にはできない汚れ仕事を担ってきました。2016年の米大統領選への介入工作も手がけ、大統領からの
いつもなら軍事パレードに参加する軍用車両や航空機の種類と台数は事前に大々的に発表されるのですが、今年はまだ無いようです。国営テレビなどでは、リハーサルの様子も報道されていません。これまでですと、本番には招かれない退役軍人や関係者をリハーサル
ロシア側が主張するようなプーチン氏殺害の企てとは考えにくいです。仮に攻撃当時にプーチン氏がクレムリンにいたとしても、堅牢な建物の奥深くにいるため、殺害はほぼ不可能だったでしょう。 プーチン氏が長時間を過ごす郊外の公邸を標的にしなかったこと
モスクワで中止が決まった「不滅の連隊」は、第2次大戦に参加した家族らの写真を掲げて行進する催しです。プーチン大統領も毎年、父親の写真を掲げて参加していました。 中止の理由には、大群衆が集まることで、テロなどの攻撃の標的になる危険があるという
今後バフムートが陥落する可能性はありますが、ロシア軍がそれに見合わない大きな犠牲を出したことは明らかです。今年初め、ロシアはウクライナ侵攻の総司令官に制服組トップのゲラシモフ参謀総長を据えて、態勢の立て直しを図りましたが、結局ほとんど軍を前