公立大が増えることは、地方の学生にとっては、学費面から考えても非常にありがたいことだろう。問題は、記事にもあるように、公立大学になって、その地域を活性化できるような学生を集め、育てていけるかどうかだ。公立=地域税金が入っているのだから、私
米国で、LD(学習障害)の子どもたちへの教育支援の動きが広まってから、すでに50年近くたつ。日本でも、1992年にいまの「日本LD学会」のもととなる学術研究団体ができた。30年たっても、まだ学校現場でさえ「LD」の特性を理解してもらえず、単
先日、ChatGPTの技術を活用したマイクロソフトの「BING」を使った小学校の授業を取材した。(https://digital.asahi.com/articles/ASR4G34Z0R41ULZU004.html) 国立大学の付属小
この時期、新学期が始まる緊張感から体調を崩したという話を、毎年のように聞く。大人が思っているよりも、学校に、新しい環境や友達に、強い「恐怖」を感じている子どもたちはいる。今年度は、世の中も学校もコロナ禍前に戻りつつあるだけに、マスクを外すこ
学校現場で取材していると、地域によって、いろんな違いが見えてきます。かつて、授業拝見にお邪魔した地方の小学校の先生は、チョークは白と赤の2色しか使わないことにしているとおっしゃいました。理由は、黒板の内容をノートに書き写す時に、黒い鉛筆と赤
GIGAスクール構想で、1人1台端末が大半の小中学校に整備されて、今年で3年目になります。端末をうまく活用し、子どもたちが自主的に学ぶツールとして、どんどん広げている学校がある一方で、この記事にあるような、「必要な場」「必要な時間」だけで、
少し話がずれますが… WBCの日本代表優勝で、栗山英樹監督の選手の自主性を重んじ、選手を信じる姿勢が、国内外で評価されています。2018年に栗山監督にお父様についてのお話を伺ったことがあるのですが、当時から監督の姿勢は変わりませんでした
「外すことを基本」という言葉で、国が、学校のマスクにまで画一的な対応を求めるのではなく、「学校、児童生徒など、それぞれの判断で外してもいい」と言っていたら、随分違ったのではないかと思います。 卒業式でマスクを外させることぐらい難しくない
高校生を地域の中でどう位置づけていくかは、これからますます大きな課題になる。 高校に入学する年齢の15歳人口は、2022年は約107万人だが、2036年には4分の3の約81万人になるとみられている。全国で高校の統廃合がさらに進むのは確実
カンニング防止は、悩ましい問題だ。技術が進み、様々な手法が可能になる一方、会場で巡視する人が怪しいと思った受験生に気やすく声をかければ、受験生の貴重な入試時間を奪うことにもなりかねない。これまで発覚しているカンニングがすべてとも言い切れない
理系女子が増えているというのは、大学受験だけの話ではない。中高一貫校や女子高でも、SDGsをテーマにした探究学習やSTEAM教育に取り組む学校が増えた。その結果、中高の校長らに聞くと、理系を単なる数学や物理、化学の得意な人の進む道という狭い
OECD加盟国の中でも、GDPに占める教育の公的支出の割合が非常に低い日本。このことは、以前から叫ばれ続けてきたにもかかわらず、「国費をかけて子どもたちを育てる」という意識が低いまま来てしまったことが、いまの学校現場で起きている様々な課題
おおたさんの「負け組にしないための中学受験」、まさにその通りだと思います。日本経済の展望が開けない中で、ひとまず、安定した生活ができるようにしてやりたいという親心でしょう。加えて、最近感じるのは、両親ともにフルタイムで働いている家庭の、子育
高校現場を回っていると、大学入試で、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型(旧推薦入試)を狙おうという高校生が増えてきているように感じる。意欲があって、様々な活動やコンテスト、大会に積極的に参加してきた生徒たちは、より早い合格を狙ってこうし
これから、大学の統合は進むだろう。少子化もあるが、それ以上に深刻なのは、研究開発力だ。 文部科学省の「科学技術指標2022」によれば、研究力の目安となる論文数は世界5位に下がり、「注目度」でも引用された数が各分野のトップ10%に入る論
発達障がいのある子どもたちにとって、学校での学びが一つ目の壁。そこを乗り越えると、進学の壁がやってきます。ここまでの環境整備は少しずつ進みつつありますが、その先に就職という大きな壁が立ちはだかります。 発達障がいを含めて、障がいのある
学校側の訴えはよくわかる。個人が簡単に写真投稿できるいまの時代。たとえバルコニー側ではなくても、知らない間にどこからか見られ、盗撮被害や事件につながらないとも限らない。保護者や教員からすれば、いつものぞかれているかもしれない不安を抱いたまま
子どもの医療費負担は、各家庭の経済格差が開く中で大きな問題だ。子どもは、深夜や休日に熱を出す場合も多く、「医療費免除」がない上に、追加費用があると、連れて行くことを躊躇する家庭もあるだろう。今回のように自治体が助成制度を拡充することは、も
今回、3回シリーズで、中学受験を舞台にした作品をかかれた3人の作家のインタビューをお伝えしました。夏休みを終えて、受験生もその親も焦り始める秋だからこそ、届けたい言葉をたくさんいただきました。 さらに、朝日新聞紙面では、3人それぞれの作品
教育や働き方の価値観、家庭の子育て観、生き方も多様になる中で、「一律」「一斉」の枠からいつまでも脱却できていない日本の学校の在り方が、時代に遅れていると感じます。通信制やフリースクールだけでなく、いまは、いろんな学校、いろんな学びの場が、