長野智子

長野智子ながの ともこ

キャスター・ジャーナリスト
関心ジャンル:災害政治国際ダイバーシティーメディア

最新コメント一覧

  • 21世紀の日本を覆った不安 「ザ☆ピ~ス!」がつなぐ日常と社会

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年7月7日9時59分 投稿

    【視点】「ザ・ピース」の歌詞って「選挙の日って ウチじゃなぜか 投票行って 外食するんだ」の後に「奇跡見たい すてきな未来 意外な位 すごい恋愛」て続くんですよね。選挙って自分の幸せや未来を考えること、という前向きなメッセージ。でもなかなか今の時代に「だから投票に行こうよ」って言っても、「はあ?」てなる若者を取り巻く現実もわかってしまう。でも、そこで投票しなかったらいつまでも今のまま足踏みで変わらない。だから歌詞にある「ウチでは投票行って外食」みたいな子どもの頃から、一番身近な大人である親世代と行動する「習慣化」てすごく大切なんじゃないかと思います。とはいえ、そもそも親世代が選挙に関心のない家庭も多い。投票率の低さの背景には、ある一定の「選挙に関心のない人たち」にとって選挙が「目に見えないところで起きていること」があると思います。「投票は権利だから」と上からではなく、選挙から近寄る努力をする必要がある。ネット投票など議論は進んでいるようですが、まずはスーパーや、コンビニなどそれこそ衣食住に関わる日常的に多くの人が出入りする場所で、他の人が投票している姿を見せる。「ウチはしてないけど、他のおウチがやっている」とそこから家族に会話が生まれるかもしれない。もちろんメディア、学校、政治の責任も大きいけれど、まずは一人一人が「個人の権利」に自覚的になる「見える」環境をもっと作っていくべきではないかとこの記事を読んであらためて感じます。

  • 「政治はダサくない」 フォロワー9万人、若者の投票率アップ目指す

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年7月5日9時56分 投稿

    【視点】先日「日本若者協議会」の室橋祐貴さんにお話を伺っていて、なるほどそうだなと思ったのが「学校教育の民主化」というお話。日本の学校は学生による運営や規則の改定といった「学生が話し合いによって自主的に自らの環境を改善する」といった機会が本当に少ない。しばしば取り上げられる意味不明な校則がその典型だが、学校規則だからと、それが今どき理不尽なものであっても説明なく従うことが義務づけられる社会。「結局自分たちが声を上げても、何も変わらない」と若者が口にする政治参加意識の低さは、こうした日本の教育現場の影響も大きいのではと思う。私は大学院だったが、アメリカでは学生が教授に反論し、批判的な意見を言うのは日常茶飯事で、そこから議論が広がっていく授業だった。驚く私に学生たちは「何故?自分が違うと思ったら主張するのは当然」と言い、それを受け止める教授の懐の深さと余裕にも感銘した。学校という自らが所属する社会を、自分たちの価値観や行動、話し合いで変えるという達成感や成功体験は、日本の若者の政治参加意識に少なからず影響を与えるのではないかと感じている。

  • レタス王国に根付く「マケ」 3年前に女性で初当選の議員が見た因習

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年7月3日8時37分 投稿

    【視点】以前、ある議員に「東京を基準に考えていては地方選挙をまったく理解できない」と言われたことがあります。辻立ちをしていると真顔で「女なのになんで政治をやっているんだ」と言われることはもちろん、「都市圏から離れるほど選挙は政策論争ではなく人間関係になる」と。穏やかで安定した生活をしたいなら波風を立たせず、むやみに対立せずが一番というお話。この記事にある「マケ」のような風習がそうした地方選挙の特徴を下支えしていることがよくわかります。政治がその土地の環境や文化によって異なることは当然だと思いますが、一方で経済の疲弊が深刻なのも地方。少子化によって労働人口が減り、女性も働いて家計を支えるのが当たり前の時代に、長老が代々政治をしきり、女性が家を守ることこそが役割分担という考えを変えないままでは、生活者の環境は改善されず疲弊が深まるばかりです。デジタル化ひとつとってもその恩恵をより得られるのは地方だと思うし、発想しだいで大きく変わる可能性を秘めている。生物学者・福岡伸一さんの「動的平衡」理論にもあるけど、(細胞の)破壊と創生を繰り替えすことが人間が生きるために必要なように、時代にあわせて改革することは決して伝統をなくしてしまうのではなく、むしろ前向きな「継続性」なのではないでしょうか。生活者により身近な政策が求められる地方こそ、議会に多様な意見を反映させることで活性化に繋げてほしいと思います。

  • 「今日も何とか生き残り」玉木雄一郎氏の5年 与党と歩む賭けの勝算

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月28日10時3分 投稿

    【視点】今回の参院選は物価高、防衛外交、憲法改正とか争点がさまざま報じられているけど、個人的には将来的に有権者が野党第一党に何を求めるのかが明確に見えてくる選挙として関心をもっています。民主主義国家にとって「強い野党」はマストで、時代の変化や世界情勢に応じて有権者がその時の政権を選択できることが理想ですが、日本では長らく自民党という巨大与党の中でそれを繰り返してきました(短期の政権交代は別として)。民主党政権が終わってから6年、離合集散を繰り返しながらも各野党の個性はかなり明確になってきたように思います。実は今回の参院選、野党の勢力図においてかなり節目となる意味を持っているのではと感じています。

  • 女性候補、国政選挙で初の30%超え 一方で女性議員から冷めた声が

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月23日10時8分 投稿

    【視点】「候補者男女均等法」にある努力義務に各党が取り組む姿勢が見られる今回の参院選ですが、自民党は比例区で満たしても、選挙区を合わせると23.2%。参院選ではこの問題への各党の温度がよく現れているなと感じています。この記事で印象的なのは、女性ベテラン議員による「選挙まで時間がないのに、十分な活動ができるのか。単なる女性の数合わせならばいかがなものか」という言葉。実は、これまで男性文化の中でがんばってきたベテラン女性議員だからこその、こうした発言を私自身耳にします。「そんな生半可なことじゃ無理」と女性候補に強さや覚悟、能力を求める発言です。男も女もない「能力主義」という「クオータ制反対派」の考え方。もちろん政治家になる以上、それは大切なことです。 ただ、これまでも繰り返してきたことですが、昭和のように力尽くで国の成長を推し進めるためには男性中心の政治が適していたのかもしれません。しかし、それから時代は変わり、女性の社会進出も進んだ現代において、子育てやデジタルによる効率化、働き方自体の変化などグローバルに価値観が変容する中において、これまでのように男性だけによる均質的な発想だけでは、社会全体の需要に政治自体が追いつかなくなっているのが実態です。多くの女性が働くようになった今、人口の半分を占める女性を取り巻く課題について、無関心、あるいはまったく想像も及ばない男性議員が9割を占める衆議院、多様性とはほど遠い国会では、すでに「行き届かない」ことが多すぎる状況なのです。すでに民間企業はこれに気づき、新しいビジネスチャンス開拓のために女性登用に動いている。同じ発想が国にも必要だと感じています。女性の数が増えることで、国会議員のマッチョな働き方にも変化と工夫が起きると思うし、将来的にもっと多様な人材が政策に声を届けられるようになる環境作りに繋がっていくのではないでしょうか。誤解を恐れずに言うと、この変化の時代にあってはある程度の「数合わせ」も求められると私は思います。ベテラン女性議員には、新しい女性議員をぜひ前向きに指導してほしい。今回の参院選が日本の国会の多様性の足がかりになることを期待しています。

  • 「選挙行かない若者悪いですか?」渋谷で質問する記者が逆に問われた

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月22日10時37分 投稿

    【視点】「自分の本当に近くの生活しか見てない」「間違った投票したくない」、当然のことだと思います。私は選挙は「本当に近くの生活」を少しでも自分にとって良くしたいから行くのでよいと思うんです。「自分に本当に近い生活」の中で、学費高いなあとか、お給料もっと上がらないかなあとか、結婚して子ども欲しいけど、将来やっていけるか不安だな、とか誰もが何かしら抱えているはず。そのポイントに絞って、この党のこの政策があったらいいかも、と応援することが投票です。すぐに結果はでないかもしれない。でも同じ考え方の人がたくさん投票したら、ぐっと政治がそこに力を入れるようになる。投票しなければいつまでたっても何も変わらない。安全保障とか外交とか、実はどの政権になってもそんなに大きく突然変わるものではないんですよ。そこで「間違えたくない」と思って、自分の身の回りを良くすることまで権利を放棄することはない。自分の本当に近くを見て投票するのは全然アリだと思います。

  • 「盛り上がらない感」なぜ? 参院選前に聞いたそれぞれの理由

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月21日9時5分 投稿

    【視点】選挙を「盛り上がり」という視点で捉えれば、記事にあるように近年では2005年、09年、あとは12年の衆院選くらいなわけで、記事に「メディアが盛り上がれば」とあるけど、大改革や政権交代が伴わなければメディアが取り上げたところで「盛り上がらない」のが現実である。じゃあ、参院選はそもそも盛り上がらないじゃんになるのだが、実は過去の例を見ると、2009年も12年の政権交代も、それぞれ直前の参院選での与党敗北が起点となっているのは明らかだ。有権者が参院選でキツーいお灸を据えたことで、確実にその後の変化に結びついているのである。つまり、「盛り上がり」はメディアではなくて、有権者自身の行動が起点になっているということだ。とどのつまり、投票に行かなければ何も変わらないし「盛り上がり」にもつながらない。「だって何にも変わらないから」というけど、「変える」には自分自身の投票行動しか手段はなく、「変える」権利をもっていることがどんなに素晴らしいことかは、今の海外のニュースを観てみてもよくわかること。今の生活に大満足ならまだしも、何かしら不満を抱えているのに投票しないで文句を言っているだけじゃ、まじで何も変わらない。変化との我慢比べにはなるけど、根気よく「投票」で意志を示すことがいずれ「変化」を生むことは歴史が語っているのである。

  • 保育園で軍隊コスプレ ロシア国民が政権の発表信じる下地は日常に

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月18日10時10分 投稿

    【視点】冷戦時代、「鉄のカーテン」というウィンストン・チャーチルがソ連の秘密主義を非難するために使った言葉があった。子ども心に、カーテンの向こうのソ連は謎に包まれ別世界のように感じていたものだ。インターネットが世界中を繋ぎ、どこにでもアクセスできるような気になっていた現代において、今回のウクライナ侵攻で再びロシアの人々が厚い情報の鉄のカーテンに覆われ、私たちが触れる情報と隔絶している状況は他人事ではなく恐ろしい。もちろんネットの時代にあっても、「フィルターバブル」という言葉に代表されるように、自分が心地よい情報のみに埋没してしまい、異なる意見に無理解になることは世界中で起きていることだ。しかし、それだけではなく上田洋子さんによる「人間の考え方は日常の行動様式によって決まっていくところがある」という指摘にはっとする。幼い頃から当然にように自分を取り囲む「常識」「環境」、テレビや映画に出てくる有名人、大好きな音楽。「日常」に埋め込まれた無意識の共通認識が、国全体が暴走したときに、思わぬ熱狂につながるという視点は、戦争のみならずジェンダー、宗教、差別意識などあらゆることに通底するものだろう。これは本当に難しい問題で自分は大丈夫だと誰が言えるだろう。そういった状況を招きうる国の暴走といった事態をいかに起こさないようにするかに知恵を絞ることがいかに重要かということを再認識する。

  • 「難民になりたくてなってない」 家も職もない祖国へやむなく戻った

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月16日11時24分 投稿

    【視点】6月20日は「世界難民の日」です。難民がいなくなり、ミッションが終わる日が来ることを目指し活動を続けるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)ですが、残念ながら今年の「世界難民の日」に突きつけられたのは、世界の難民・国内避難民の数がついに一億人を超えたという過酷な現状です。私自身、国連UNHCR協会・報道ディレクターとして難民の方に接する立場ですが、この「一億人超」のひとりひとりに、残虐な行為によって家族・友人を殺され、住む家を破壊され、飢えに苦しむなどの過酷な背景があります。増え続ける難民によって、周辺国の経済にも大きな負担がかかり、それは遠く離れた日本にとっても他人事ではないことは皆さんもご存知のとおりです。日本にいる私たちにできることは、辛い状況にある人々、子どもたちが少しでも笑顔になれるような支援、教育の機会の提供を継続することだと思います。そうした支援は現況の環境改善だけでなく、長く彼らの未来や夢を育てることに繋がるし、支援をしてくれた日本への思いはまた日本にとっても大切な果実になると信じています。 6月19日(日)には、世界難民の日「Will2Live Music 2022」というイベントを開催します。賛同してくださったミュージシャン、アーティストの皆さまと一緒に、現況を学び、実際に難民の皆さんの声を聞き、難民支援にどう向き合えばよいか考えます。また、音楽の力で平和を願うライブもお届けします。ぜひご参加いただければ嬉しいです。

  • 「反対ばかり」悩んだ立憲、参院選直前の結論 野党第1党の使命とは

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月15日10時36分 投稿

    【視点】立憲民主党は「生活安全保障」「もっと良い未来」を掲げているけど、具体的に物価高対策、教育の無償化、アベノミクスからの脱却と言われても、与党じゃなくてこっちの政権のやり方のほうが確実だよね、という政権選択肢としての安心感や展望が見えてこない、そこでずっと足踏みをしているように見えます。個々の法案について熱心に取り組む議員はもちろんいるわけですが、大きく野党第一党が描く日本の未来、姿、その先の絵図が伝わってこないことも、現状の政治に変化を求める国民にアピールしないポイントだと思います。是々非々で具体的な構造改革を打ち出す日本維新の会の票に集まっていることが象徴的な現象かと思います。政権に対峙したり、提案をすることも野党として大切なことですが、日本をこう変えるためにこういう構造改革をやるという軸が見えないから、コップの中の足の引っ張り合いに見えたり、記事にあるようにまったく政権に響かない。ぜひ日本のどこを構造改革し、生活安全保障を実現するのか具体的な項目や方法を提示し、政権選択肢としての存在感を示してほしいと思います。

  • (いちからわかる!)参院選の立候補予定者、「タレント候補」もいるね

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月11日10時43分 投稿

    【視点】各党が「有名人なら当選するだろうと」安易に声をかける姿勢には反対ですが、「タレント候補」というレッテル貼りはどうなんだろうと思っている派です。この記事を見ると著名人候補者を「タレント候補」としているようですが、「キミたち政治をわかっているのかね」的上から目線を感じてしまうというか。。一括りで「タレント候補」といってもまあ千差万別です。実際のところ、「タレント」でない人よりも多くの経験をしていたり、思いを伝える表現力が優れていたり、人脈が豊かな候補もいます。実際取材をすると、有名人だからこそ批判や注目が集まるために、むしろ退路を断って政治に向き合う覚悟の強い議員も多い。つまり、「タレントでない候補」と同じく、要は「個人の資質と覚悟」なのかと。玉石混交の候補者を見極めるのも有権者にかかってくるわけで、私たちの選挙に対する姿勢も問われるわけですが、いずれにしても他の職業出身と比べて「タレント候補」というレッテル貼りは選挙報道にふさしくないように感じています。

  • 女性議員数、8割「不十分」 男女で意識差も 衆院ジェンダー調査 

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月10日12時35分 投稿

    【視点】このテーマを勉強会など永田町で取り上げるたび感じるのは、女性国会議員を増やすことが「男性議員とのイス取りゲーム」とだけ捉えられて本質的な議論にならない壁。そしてもう一つが国会議員の圧倒的な数を占める「無関心」である。選挙前になると「我が党は女性候補者擁立を重要視する」といった発言も報じられるが、通常モードの永田町での「ジェンダー平等」に対する優先順位は著しく低い。未だに妻が地元と家を守り、男性議員が永田町という文化は根強く、それができない議員や候補者が働き辛かったり、入り込めないのが日本の国会の現状だ。そういう意味からも、今回衆院議員に対してアンケートという形でこの問題に向き合う機会があっただけでも私は意義があると感じている。 なぜ女性国会議員を増やすべきなのか、についてはすでに多くの民間企業がこれまでになかったビジネス分野開拓やESG投資などの側面から女性の登用を積極的に勧めていることと同じである。昭和のように、力尽くで国の成長を推し進めるためには男性中心の政治が適していたのかもしれない。しかし、それから時代は変わり、女性の社会進出も進んだ現代において、子育てやデジタルによる効率化、働き方自体の変化などグローバルに価値観が変容する中において、これまでのように男性だけによる均質的な発想だけでは社会全体の需要に政治自体が追いつかなくなっているのが実態だ。今こそ民間のみならず国会にもより多様な価値観を取り入れることで、幅広く国民のニーズに応える政策が可能になるのではないか。もちろん、限られた定数においては席の奪い合いは避けられないが、例えば選挙に強い党であれば小選挙区でぼろ負けしても比例で当選するような議員にかえて、新しい女性候補を比例上位に据えるなど現状でもやるべきことはあると思う。

  • 「助けて」が言えない電車の痴漢 6千件の報告からみえた路線の傾向

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月6日11時47分 投稿

    【視点】「痴漢防止バッジ」を使用した高校生の6割が効果があったということに驚いた。痴漢は混雑する身動きのとれない電車内で自分の欲求を満たすだけの卑劣で最低な行為だが、痴漢の加害者のなかには、「嫌だという人に痴漢はしない。手がぶつかったときに黙認され、触っても許されると思った」と話す人もいたとある。「痴漢は犯罪」「泣き寝入りしない」と書かれたバッジを見てこの人は嫌がっているから辞めようって思うってこと?なんだそれ。電車の中で見知らぬ大人に体を急に触られたりこすりつけられたりして「嫌だと思わない」なんて男女問わずほとんどいるわけないだろう。「黙っている」のは「黙認」ではなく「恐怖」と「屈辱」以外のなにものでもなく、特に若い女性は「恐怖」と同時に「屈辱的な行為を受けたこと」を恥と感じ「人に知られたくない」と思ってしまうことによる。恥ずべきなのは行為をしている加害者だからと堂々とその場で声をあげられるのは、私自身かなり歳をとってからだった。ほとんどの痴漢加害者は臆病な卑怯者で後ろから犯行をしてくるから、携帯で操作できる記事のアプリはとてもいいですね。親御さんはお子さんの携帯にぜひ入れてあげてください。その前に過剰な混雑をうまない工夫ももっと進めるべきとも思いますが、そういや小池百合子都知事の「満員電車ゼロ」公約どうなったんでしょうか(遠い目)。。

  • 小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った砂から20種以上のアミノ酸

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年6月6日8時32分 投稿

    【視点】朝から興奮。これはすごい成果ですね。はやぶさ2の帰還から約2年。待ちに待った分析結果が報じられ始めました。「もしリュウグウのアミノ酸が(地球上の生物と)同じ左手型であれば、私たちのふるさとがリュウグウのような小惑星だった可能性がさらに高まる」。宇宙の生命のもととなる材料が初めて確認されるという偉業にワクワクしています。それにしてもこうして宇宙からの報告を学ぶたび、そこに浮かぶちっぽけな地球の中で、醜い殺し合いをしている人間は本当に愚かだなとうんざりを通り越して絶望的な気持ちになります。ちっぽけな惑星の中に存在する、さらに超ちっぽな国のリーダーはもっと自分たちのやるべきことを考え直してほしい。。

  • 生理用品の配り方、臭いの悩み、日頃の備えは 女性目線で考える防災

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年5月31日9時20分 投稿

    【視点】女性視点の防災は何度声をあげても十分でないくらいに重要な課題。被災地の取材をするたびに、記事にあるような生理用品をめぐる問題はもちろん、どうしても不衛生になりがちなトイレに行くことを我慢してしまうことで膀胱炎を患うなど女性がかかりやす疾患についても、男性中心の避難所で訴えづらいという声を聞いた。東日本大震災の際に現地に支援に入った医師たちに取材をした時、女性の医師を派遣する必要を感じるが、支援に入る医師たちも数週間にわたり地べたに寝たり、入浴もできないなどの過酷な状況になるためにどうしても男性中心の支援チームになってしまうという話を聞いた。できることなら事前に、各コミュニティである程度女性同士が助け合うことができるように、緊急時の女性リーダーを決めておいたり、ある程度はお互いを助けるための知識をシェアしておくことが必要だと感じている。 また、避難が長引いてしまうと性被害が起きたり、授乳が必要なお母さんたちがなかなか場所を確保できないなど課題は山積だ。急な自然災害が発生したとき、救助や支援など運営の中心にはどうしても男性が占め、女性は炊き出しや子どもの世話にまわることが多く、なかなか緊急の事態で女性の声を中心に届けるのは困難なケースが多い。また、みんな大変なのに、自分だけがわがままを言えないと黙って抱え込み、体調を大きく崩す人も多く、なかなか緊急時にこうした問題を改善することは難しい。一番大切なのは、何も起きていない通常モードのうちに、これまで被災経験をされた女性の声を集約して各自治体が課題に備えること。またできれば、若い女性や授乳の必要なお母さんたちのために女性専用の避難所を用意するなどの備えを用意することも大切である。

  • 逆バリこそ我が人生 鳥居みゆきさんが問う「普通でどうすんの?」

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年5月29日8時47分 投稿

    【視点】ただのわがままや悪目立ちで片付けられてしまう可能性もある「逆バリ」を見事に笑いに昇華したり、クリエイティブな発想に繋げるのは相当高度で頭を使う仕事だと思うし、これをできる人が私はとてもうらやましい。なぜならこれをできる人こそが、新たな芸術を生み出したり、時代を変える力を持っているからです。「でも本当は空気を読んだ上で、あえてその空気を壊しているんです。実はすごく頭を使うんですよ。「普通」とか「正しいこと」の一歩先を、いつも考えているから」という鳥居さんの言葉にそのすべてが表現されていると思います。それができない「逆バリ」はただの「非常識」に留まってそこから何も生み出さないでしょうから。テレビが今ほど「コンプライアンス」に縛られず、窮屈ではない時代、才能ある「逆バリ」芸人さんがたくさん活躍していて、私は横山やすしさんが大好きでした。横山やすしさんは西川きよしさんという正統派・常識派とコンビだからこそ輝いたと思いますが、常に常識の先をゆく乱暴で、でも優しさに溢れた芸にワクワクしたのを覚えています。鳥居さんも指摘しているけど、今はそういう高度な「逆バリ」を受けとめ、笑う余裕が社会全体から消えてきたように感じます。

  • 「罪を悔いているか」射殺された住民の妻、ロシア兵に 戦争犯罪裁判

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年5月24日13時40分 投稿

    【視点】「人々を苦しみや虐殺から救う」という大統領の言葉を信じて戦争犯罪を犯した21歳の青年に、「どうしてあなたたちはここにやってきたのか。誰から私たちを守るためなのか。あなたが殺した私の夫から私を守ったのか」と訴える遺族。このやりとりがウクライナ侵攻のすべてであり、誰ひとり幸せにしない世紀の愚行。いったいいつまで続けるのか。世界はどう向き合い、それでも解決への道筋をつけるために何をすべきなのか。日々沈痛な思いになりながらも、とにかく民間にできることは過酷な状況に置かれている人々を支援し、援助を継続することしかないと思う。昨日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、世界で避難を強いられた人数が初めて1億人を超えたと発表した。ウクライナだけでなく同じような状況で故郷を追われ苦しい生活を強いられている人々が世界中で増え続けるというあってはならない事態だ。ウクライナと同様にこうした状況にも関心をもっていただけたらと思う。

  • 夫が無精子症、愛しているけど離婚もちらつく 姜尚中さん説く執着

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年5月22日8時48分 投稿

    【視点】相談者の方の苦しい気持ち、本当にわかります。姜さんのお答えも素晴らしいしそのとおりだと思う一方で、8年以上にわたる不妊治療で授かることのできなかった私から思うと、個人差はあれ、どうしても子どもを産みたいという、突き上げるような本能に近い感情を女性が抑えることは難しいと思う。そうでなければ、あんなに辛くて苦しい不妊治療は続けられないです。私の場合、パートナーである夫が治療をやめさせるでもなく、2人でも十分楽しい人生を送れるというメッセージを送り続けてくれたことで支えられました。同じように、まず相談者のことを出産というかたちで幸せにできないと苦しんでいるパートナーの気持ちに寄り添ってほしいなと思います。相談者は20代ということですが、まだ時間があります。人生、なかなか尊敬し心から愛する人に出会うことは難しい。あと数年でも、場所を変えて知らない場所を旅してみるなど2人で悩みを忘れられる環境をつくったり、子どもがいないからこそ楽める時間を過ごしてはどうでしょうか。夫婦は時間が経ち、歳を経ることでお互いのあり方や、人生の価値観が変化していきます。本当に苦しい時、いっときそれから逃げることは大事なことです。そしてまた改めて、相手に向き合い子どもを持つことについて考えたとき、今とは異なる答えや方法が見えてくるかもしれません。

  • 「記者になってはダメ」 銃撃で死んだあこがれの叔母が残した言葉

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年5月15日9時44分 投稿

    【視点】私自身、アブアクレさんと同じ時期にパレスチナで第二次インティファーダを取材し、当時イスラエルによって大虐殺がおこなわれて壊滅状態となったジェニンに入って取材をしたこともあって、胸が締め付けられるような思いで記事を読んだ。 インティファーダとはパレスチナ住民がイスラエルの占領支配に対して組織的におこなう抵抗運動のことだ。私が現地に入ったときに目にしたのは、イスラエル占領地に向けて石を投げて抵抗する子どもたちに向けて、イスラエル戦車がゴム弾や実弾を発砲する現実だった。 エルサレムから車で3時間ほど離れたジェニンでは、まるで爆弾が落とされたかように街全体がこなごなに破壊されていた。イスラエル兵が「テロリスト捜索」だとしてジェニンの家屋をすべて破壊し、多くの住民を殺害、瓦礫に埋めたというのがいわゆる「ジェニンの大虐殺」である。その際もイスラエルは殺戮を否定し国連の調査団も入れようとしなかった。圧倒的に貧しいパレスチナ住民の一部は過激化し、家族・友人を守るために自らを武器にするしか方法はないと自爆テロを起こし、イスラエル人の若者が命を落としていた。 この記事を読んで、20年前となにも変わっていない現実に暗澹たる思いがする。今日は沖縄復帰50年。各報道で「何も変わっていない」と基地問題や地位協定への沖縄の人々の思いが伝えられている。なぜ人間は変えることができないのか。いったいどうすれば変えることができるのか。決して仕事について姪のリノさんに語ろうとしなかったアブアクレさんもまた、日々直面する理不尽な現実を変えていくための答えを見つけられずに苦悩していたのか。その心に思いを馳せている。

  • 会社で本音はなぜ言えない? イエスマンだけの組織に未来はあるか

    長野智子
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    キャスター・ジャーナリスト
    2022年5月10日9時2分 投稿

    【視点】会社で本音なんて言ったら、それこそ上司からの反応や反動で、黙っているより日々のストレスが溜まりそうです。だからみんな言わないわけで。組織においてはトップの耳に入らない本音は、ひらめ上司によってただの不満やわがままとして処理されて、組織にも個人にとってもプラスにはなりません。それが事実であってもです。つまり要はトップの能力であり、自分の周りにどういう人物を置くかもトップの能力のひとつ。耳痛いことも組織を良くすることなら伝えてくれる人材を周囲にどれだけ置けるかということです。谷口さんが指摘している『年功序列と派閥で硬直化した「おっさん組織」』のトップには致命的にこれができる人がいません。自分の思い通りに動かせる「イエスマン」を置くことこそ運営をスムーズに進められるという、自分の判断に自信満々な人ばかり。これだけテクノロジーも価値観も大きく昭和と変容している時代に、過去の成功しかよるすべのない年功序列と派閥で硬直した組織が対応できるわけがありません。トップが自分の知らないこと、快適ではない環境、なじまない価値観をどれだけ柔軟に耳に入れ、実践的に取り入れていけるかに企業の生存がかかっている時代です。個人的には「世代交代」しか処方箋がないのではと思っていますが。。

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