政治学博士。大学院で先進国の難民受け入れ政策を研究する傍ら難民支援を行う国際機関やNPOにインターン/リサーチャーとして関わる。その後アフリカに関するキャンペーン活動やNGOや財団の運営、政策提言活動、キャンペーン事業に従事。(一社)SDGs市民社会ネットワーク(SDGsジャパン)では、普及啓発事業を担当。現在、認定NPO法人Malaria No More Japan理事、(公財)プラン・インターナショナル・ジャパン アドボカシーグループリーダーも務める。著書に「FGM(女性性器損傷)とジェンダーに基づく迫害概念をめぐる諸課題―フェミニズム国際法の視点からの一考察」(早稲田大学出版部)。…続きを読む
文化庁が2018年に発表したレポートによれば、文化財を「我が国の歴史,文化などを正しく理解するには欠くことのできないものであるとともに,将来の文化発展の基礎をなすもの」とした上で、2018年にまとめられた「明日の日本を支える観光ビジョン」で
英王室というと日本では英王室のファッションや子どもの成長などがワイドショーなどで取り上げられやすい中、英王室の歴史を奴隷制や植民地統治の側面から批判的にとらえた、非常に考えさせられる記事でした。 チャールズ国王の戴冠式という華々しい話題の
少子化・子育て対策への予算について多くの議論が見られますが、そもそも予算を増額したら子育てや少子化対策の効果は生まれるのか、検証は十分にされているのかが気になります。 先日、他紙ですが、少子化・子育て対策に関する記事で、子育て対策の現場で
最近いわゆるユースと呼ばれる高校生~大学生頃の若者と仕事をする機会がありますが、驚くのはプレゼンテーションの上手さです。私が大学にいたころ、パワーポイントで授業をする教員が皆無だったことや、自分の意見を表明するような授業形態はほぼなかったこ
18日から広島のIMC(国際メディアセンター)近くに設置されたNGOスペースにいるのですが、昨日19日のG7首脳の広島原爆資料館訪問に続いてのこのニュースに驚き、そしてまた核廃絶の発信の場であり、非戦を世界に訴えてきた場での、ゼレンスキー大
記事には出ていませんが、この飲む中絶薬の費用にも注意を向ける必要があります。一部の報道では同薬の処方には「薬価が5万円、診察料と合わせて10万円」であるとして、保険適用ではないことも合わせて、SNS上で問題する意見も見られます。 そのそも
光GENJIのファンだった姉が友人から借りてきた、元フォーリーブスの北公次さんの『光GENJIへ』を読んだのが小学校高学年の時。姉とジャニー喜多川氏の一連の性加害報道について話したとき、「ファンの間では(性加害について)常識なんじゃないの」
この国は研究者や将来研究の道に進むことを希望する者にほんとに厳しいとため息つきたくなる記事です。 科学技術・学術政策研究所の科学技術指標2022を見ると、日本では大学院修士課程の入学者数は2010年度、博士課程入学者数は2003年度をピー
4月に施行された「こども基本法」では、子どもの声を傾聴し、意見表明することが基本理念として定められています。しかしこの記事を読むと、どれだけ子どもが声を挙げられるのか、あるいは「挙げることができる」と思えるのか、そもそもの疑問があります。
記事を読み、映像を視聴して思い出したのが、小人症のレスラーが試合をするミゼットプロレスを追った森達也さんのドキュメンタリー映像であり、その取材についての森さんのエッセイでした。日本では1960年代、旗揚げしたばかりの全日本女子プロレスで前座
前職で倉本聰さんが主宰する富良野自然塾が運営するプログラムのひとつ、地球46億年の歴史を460mの距離に置きかえた道を、インストラクターによる解説によって辿るプログラムを富良野と東京校、そしてインストラクターにお越しいただいて横浜と石川の森
先日仕事先で職場におけるインクルージョンの取り組みについて勉強会に参加し経験を共有する機会がありました。障害者就労支援センターからの紹介で就労された方をどう受け入れ、どう障害の特性に配慮しながら共に働き、どのように配慮するのか、という議論で
国際政治への関心から、修士論文、博士論文では、アメリカやヨーロッパの難民の受け入れ問題を取り上げていたのですが、博士号取得後、当時の仕事の関係でこれまでまったく関心を持っていなかった生物多様性に関連した仕事をしたことがあります。その際に国内
立候補するということはどういうことか、立候補に伴う困難さ、当選するまでのプロセスを非常に考えさせられる記事です。 何よりも白坂さんの経験から浮かび上がるのが、よく言えば戦略的、悪く言えば柔軟性に欠けて議員一人ひとりの個性を活かしきれない硬
スポーツ選手のセカンドキャリアについてはよく聞くこととはありますが、デュアルキャリアという言葉を初めて聞き、興味深く記事を読みました。 プロのスポーツ選手といえどもそれだけで生活できるのは限られています。気になってスポーツ選手の給料を調べ
2018年に議会議員の選挙において、男女の候補者の数ができる限り均等となることを目指す法律(政治分野における男女共同参画の推進に関する法律)が施行、2021 年改正では、政党の取り組みを促すとともに、国・地方公共団体の施策を強化することが定
いよいよ異次元の少子化対策が次の段階に入りました。少子化対策にどう取り組むのか、政策がどのように具体化されるのか、注視する必要があります。 財源の課題も指摘されていますが、そもそもですでに進行中の少子化に伴う労働人口減が、これからの少子化
この記事を読んで思い出したのが、2016年に女性誌『FRaU』3月号で女優の山口智子さんがインタビューで話した、「私はずっと、子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました。今でも、一片の後悔もないです。人それぞれ、いろんな選択が
子どもを産むことが時に社会や国家からの圧力になってしまう、それは日本でも起こりかねない(むしろ起きている)事態です。 子どもを産み育てる選択は個人がすべきものであり、社会がすることではありません。これは当たり前の前提であるはずですが、少子
「エンゲージメントグループ」という言葉があります。 各国政府から独立した、国際社会におけるステークホルダー(企業、非営利団体、市民団体等)により形成された団体のことを指します。G7やG20で議論される各分野について、提言の発表などを主に行