中野円佳

中野円佳なかの まどか

ジャーナリスト
関心ジャンル:教育子育て働き方ダイバーシティーメディア

最新コメント一覧

  • 「質の悪い子どもを増やしては駄目」NHK党・立花氏

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年7月3日22時15分 投稿

    【視点】シンガポールの「建国の父」とも言われるリー・クアンユー首相は1983年に高学歴女性に対しては結婚と多産、低学歴女性に対しては出産抑制するという政策を発表しました。大卒の母親には出産や子どもの看病に際して有給休暇や税金の払い戻しなどの優遇措置や希望するエリート学校への入学を優先的に認め、一方で1984年からは世帯月収が1500シンガポールドル以下で学歴の低い母親には第一子か第二子出産後に避妊手術を奨励し、手術を受ければ1万シンガポールドルの手当てを支給するという内容でした。さすがに優性学的であると高学歴女性たちからも非難の声があがり、1984年の12月にはそれまで与党として7割以上の得票率を保っていた人民行動党が総選挙で79議席中2議席を失い(たった2議席ですがシンガポール的には「歴史的敗北」)、優遇策は廃止されました。言うだけではなく本当にやってしまうところがシンガポールという感じではありますが、1980年代の圧倒的与党を持つ国の、国民の支持が厚い首相ですら(だからこそインパクトがありすぎたわけですが)取り下げざるをえないくらいの言語道断施策ということです。少子化研究の中で、子どもが家庭にとって労働力としてではなく沢山産むよりも一人に教育等の投資をする傾向があることを「子どもの「質」とカッコつきで言うことはありますが、子の達成がどのような親のもとに生まれたかに大きく規定されてしまう「階層の再生産」が起こっているとしたらそれを是正するのが政府や政治家のするべきことですよね…。

  • ランドセルから考える、色とジェンダー ピンクは、黒は、誰の色?

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年6月2日8時58分 投稿

    【視点】家庭で我が子に、つくられた「男らしさ」「女らしさ」を刷り込まないようにと思いながら子育てをしていても、子どもは社会的な環境で育つもの。保育園や学校、メディア、商品などの影響を排除することは難しく、うちの子たちも見事に記事にあるような「男の子は暗いシャープな色、女の子は明るいふんわりとした色が好き」になりました。ただ、本人たちの好みがそうなったこととは別に、そのステレオタイプに当てはまらない好みを持つ人のことを否定するようなことは言うべきではない、ママみたいにピンクより紺が好きな女の子もいるし逆もあるよというのは繰り返し伝えてきました。 先日、公立小学校の公開授業を見に行ったところ、先生が1年生に折り紙を配っていました。好きな色を取りにきてください、はい、青ほしいひと~黄色ほしいひと~ピンクほしいひと~と先生が呼び掛けていくと、1人の男の子が「ピンクは女の子だよ!」と言いました。先生は「そういう発言はやめてください。ピンクが好きな男の子もいるし、青が好きな女の子もいます」とたしなめていました。もしかしたら、その男の子はそういう風に言われたことが今までなかったのかもしれず、理不尽に怒られたように感じたかもしれませんし、実際にはその場で結局ピンクの紙を取りに行ったのは女の子だけでした。それでも、先生が「ピンクが好きな男の子もいるし、青が好きな女の子もいます」と言ってくれたのは大事なことだと思います。 社会的につくられた性差の結果、統計的にはピンクが好きな子の割合には性差があるでしょう。でもだからといってピンクは女の子の色とするのは一種の統計的差別で、目の前の女の子がピンクが好き、男の子がピンクが好きじゃないとは限らない。「男らしさ」「女らしさ」の押し付け自体をできるだけニュートラルにしていくことと、自分の属性等と関係なく本人が好きなものが選びやすい環境を作っていくことが必要だと思います。

  • 学校の体育座り体に悪い? 腰痛持ちの子ども、「悪影響明らか」指摘

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年5月20日16時51分 投稿

    【視点】我が家はシンガポールでインターナショナルスクールに通った後に公立小学校に転入しました。始業式で1時間近く立って話を聞くのも衝撃だったみたいですが、それよりも更に実害がありそうだったのが、体育館での「体育座り」。腰が痛くなり、立っているほうがマシだったと言っていました(インターでは座り方は自由でてんでばらばらでしたが、瞑想タイムみたいなときに胡坐をかく、ヨガの基本ポーズのような座り方を習っていたと思います)。 どこも痛くない状態で送り出した子どもが、大人のような腰痛をかかえて帰ってこなくてはいけないっておかしくないですか…。日本の学校にはいいところもたくさんありますが、一方で「耐える」ことを要求されることが明らかに多いと思います。専門家の身体に悪いという指摘があるのに大人からみて行儀が良く見えることが重視されているように感じられます。 なお先日、在住区に学校側に注意喚起してほしいと問い合わせをしたところ教育委員会から「各学校は、体育座りなどの集団行動を児童・生徒に形式的に指導したり、必要のない場面で画一的に指導したりすることがないようにしているところです。教育委員会としましては、ご指摘いただきました内容を含め、改めて、画一的な指導をするのではなく、各学校が児童・生徒の発達段階に合わせた座り方を考え、取り組むことができるよう指導・助言してまいります」とのお返事がきました。この返事も学校に任せているという感じで、この記事にも「学校ごとの状況に応じて」とありますが、悪影響が明らかなことはきちんと周知してほしい。親たちも各自治体や校長にどんどん言っていきましょう…。

  • 「男女欄」は必要か?政府の各種統計調査あり方検討、夏ごろに指針

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年5月14日0時36分 投稿

    【視点】出遅れましたが、これは分析する立場からしたら必要でしょう。他の方もコメントされていますが、男・女以外の選択肢をもうけることはするとして男女欄自体をなくすべきという議論をするとしたらバイアスをいれないための選抜(入試や就職などの採用)や記事にあるような申請の場面であって、社会の実態を分析する等に使える統計ではないはず。WG自体は座長が白波瀬佐和子先生ですし、おかしな方向にはいかないと思います。ちょっと見出しがミスリーディングではないでしょうか。

  • 上野千鶴子さん「いいかげんランドセル止めたら?」問われる親の選択

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年4月21日13時14分 投稿

    【視点】ランドセルについては、ここで引用されている小林エリカさんのお気持ち、とても分かります。また、小1にもなると本人の意思もありますから「親の選択」としてランドセル以外を選び、従わせるのもそれもまた子にとってはある意味での押し付けになるわけで、周りの子たちと同じようなものを選びたいという意識が出てきてしまうことに対し、どこまで親が抗うべきかという問題もあると思います。 更に、ここでの本題ではないと思いますが「ICT化が進めば、重い教科書を持ち運びしなくてもiPadひとつで十分。文房具だっていらなくなる」については、残念ながら現在自治体によってはiPadよりもずっしりと重いタブレットと、教科書、筆記用具の全部を持ち歩くことになっていて(しかもコロナで水筒持参など)ランドセルそのものの重さがどうであれ、子ども達には文字通りの負荷がかかっていると思います…。 過渡期なのでしょうが親の選択でどうにかなる問題だけではなく、様々な在り方を見直さないといけないと思います。そのために個々の選択でというよりは暗黙的なものも含めたルールを変えていくべく、親として声をあげていきたいです。

  • 吉野家常務発言で新商品発表会が前日に中止 10年かけ開発の親子丼

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年4月18日22時4分 投稿

    【視点】表現としての「生娘」も「シャブ漬け」も、そして、高級なものの味が分からないうちに中毒にさせるというような考え方そのものも、これがウケるとでも思った時代感覚も、全ての面でアウトでしたね…。P&Gは会社としては女性も男性も働きやすくするための先進的な取り組みをしてきた会社なので、P&G出身の人の発言ということに驚きましたが、裏を返せばP&Gも中にいる一人一人の考え方まで変えられているわけではなく制度等でダイバーシティを達成しているのでしょう。今回吉野家ではマーケティングどころかかなりの企業イメージ毀損に寄与していると思います…。早稲田大学も話す内容の細かいところまで事前確認はしないでしょうけど、結果的に講師としては呼ぶのに明らかに不適切でしたね。大学は招待したゲストであっても、差別表現などをしないよう注意喚起することが必要かもしれません。

  • 東大で入学式 来賓の河瀬直美氏 「ロシアを悪者にすることは簡単」

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年4月13日9時21分 投稿

    【視点】河瀨直美さんが何を言いたいのかは全文を読んでも明確には分かりませんでしたが、それよりも東大が大好きな朝日新聞は総長の式辞についてももう少し掘り下げてほしかったです。単なる自己利益の追求にとどまらない起業精神の話から入り、「ケア」という領域の価値が低く見積もられている問題について言及したうえでグローバルシチズンになっていってほしいという問題意識と期待が語られていたと思います。ウクライナ侵攻についてはここでも主題ではなく、少し言及した程度。祝辞も式辞も、少なくともデジタルでは全文が掲載されているサイトに飛ぶことができるなどの工夫も欲しいです。

  • 小学校の入学式控えた6歳女児が溺死、川で発見 福岡・行橋市

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年4月13日8時31分 投稿

    【視点】他の自治体などと比べて入学式が遅い印象です。一般論として、共働きまたはひとり親の子育て家庭は、保育園等が前年度に終了した後、入学式までの間、学童などにうまく接続できないと預け先がなくなります。本件で何があったのかは分かりませんが、11日間預け先がなく、留守番をしていた可能性もあると思います。あと1日でその長い留守番期間も終わったのにと思うとあまりにつらいですが、このような移行期間や、入学式後も数時間で学校が終わってしまって給食がない日もしばらくあり、学童に行けるとしてもお弁当を持たせないといけないなど、いわゆる「小1の壁」に対するサポートや理解がもっと広がる必要があるかもしれません。

  • ウィル・スミスさん平手打ち、「最も異常で醜い瞬間」米メディア批判

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年3月30日8時15分 投稿

    【視点】欧米メディアを見ていると、ロック氏の「ジョーク」についての言及は少なめで、ウィル・スミス氏のみが強く非難をされていたのが印象的でした。「このようなことを言ったから殴られても仕方ない」という論法を使ってしまうと、暴力を容認し、さらに暴力被害者側に原因があるという議論になってしまうので、あらゆる暴力に対して非難するという姿勢をとっているのだと思います。 ただ、それはそれとして、それとは別に、この記事のように、ロック氏の「ジョーク」(しかも今回だけではなく、経緯があるのですね。白人優位の現状に抗議して欠席したことについて「(授賞式に)招かれていなかった」とジョークの対象にするのも悪質だと思います)について、彼がこれまでもアカデミー賞関連の発言で批判をされてきたのであれば、アカデミー側がプレゼンターに選んだこと自体が適切だったのかも議論をしてほしいです。 言われた本人も笑い飛ばしてあげないと大人じゃないと言われたり、怒るとそれがまた笑われるというような「いじり」は時にあからさまな「いじめ」よりも対処が難しいです(拙著『上司のいじりが許せない』もよろしければご覧ください)。「Nice one」とロック氏側が念押しするような発言があったのも「これ、セクハラじゃないよ」と言いながらセクハラする典型的な手法に見えました。また殴られた後にそれすらも笑いに変えようとするロック氏の様子と、実際に会場から笑いが起こっていた(全て台本だったと思いたかったのかもしれませんが)ことが更にスミス氏のFワードを招いたと思います。 その「いじり」は容認できない、ということを示すのに、暴力ではなく、毅然とした抗議の方法が採れるべきではありました。そのためにも、もしかしたらこれまでもされてきたかもしれない暴力以外の抗議が、「そんなのジョークじゃん、何本気で怒ってるの」と笑われることなく、きちんと運営者やコメディアンに届くことが大切だと思います。

  • 子の思いは優先する? 5~11歳のワクチン接種 悩み多き保護者

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年3月1日22時37分 投稿

    【視点】大事なことは、受けることにした親子も心揺れる中で決断をするのだと思いますが、ひとたび受けて副反応がなかったや否や、受けることを周囲に押し付ける態度を取ってはいけないということだと思います。大人の様子を見ればワクチンの副反応もコロナの症状も人によって異なることは明白ですので、打っていない子を「注射がこわいのか」とか「感染するぞ」というような形で差別するような言動や、打つことへの同調圧力を高めるようなことのないように、お互いにあくまでも人により判断が違うことを受け入れる姿勢が必要だと思います。 シンガポールでは既に5~11歳接種が行われていて、2回接種を終えた子も増えてきています。ただし、政府は接種していないと登校できない等の義務付けはしないと一応言っており、シンガポール人の子でも慎重に判断したいからまだ打たせていないという親にも出会います。こちら在住の日本人医師の方(※感染症が専門や小児科ではありません)にその方の個人的見解をうかがったところ、「コロナにかかった場合の重症化はあまりなくても、稀に後遺症があるという報告もあり、そのリスクと副反応リスクのどちらを重くとらえるかの判断だと思う。自分の場合は副反応のほうが予想がつき対処しやすいと考えて自分の子どもに接種させた」とおっしゃっていました。あくまでも「周りが皆打っているから打たないといじめられるのではないか」といった理由ではなく、様々な意見を踏まえて判断できる環境づくりが大事だと思います。

  • 5~11歳のワクチン接種、3月からスタート 考えるポイントは?

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年2月17日9時18分 投稿

    【視点】シンガポールでも年明けから5~11歳接種がはじまりました。接種していないと登校できない等の義務付けはしないと言ってはいたものの、ローカルの子どもはほぼNo choiceで受けているのかなと思ったら、やはり慎重に判断したいというタイプの親にも出会います。子ども向けの接種は会場も完全に分けられ、大人の場合は「副反応で熱が出たらParacetamol (カロナール)飲んで」というアナウンスなのに対して、子どもの場合は「熱が出るなど副反応が見られたら、自己判断で薬を飲ませないで。必ず医者に診せにいくこと」という対応を徹底しているようで、子ども接種の扱いの注意深さも感じられました。接種した場合、学校の先生にも報告して2週間、体育などを休めるようになっています。また、こちら在住の日本人医師の方(※感染症が専門や小児科ではありません)にその方の個人的見解をうかがったところ、「コロナにかかった場合の重症化はあまりなくても、稀に後遺症があるという報告もあり、そのリスクと副反応リスクのどちらを重くとらえるかの判断だと思う。自分の場合は副反応のほうが予想がつき対処しやすいと考えて自分の子どもに接種させた」とおっしゃっていました。このような意見も含めて記事にあるように複数の専門家の意見を聞いて判断するのがいいかなと思います。

  • 「ギグワーカーを守れ」 動き出す欧州 デジタル時代の法整備めざす

    中野円佳
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    ジャーナリスト
    2022年1月29日17時30分 投稿

    【視点】私はジャーナリストとして日本の家事代行やベビーシッターのマッチングプラットフォームを取材してきましたが、このようなところで働いている人たちもプラットフォーム企業に雇用されているわけではない「ギグワーカー」になります。利用客の自宅という密室に行き、サービスを提供する領域においてはまた異なる、しかもより高いリスクがあり、実際に事件も起こっています。プラットフォーム企業の中には犯罪などを防ぐための手立てに頭をひねっている企業もありますが、あくまでもマッチングしているだけで法的責任はありませんからトラブルが起こったらそれぞれで解決してくださいというスタンスの企業もあります。法整備も大事ですが、どこのプラットフォームがきちんと保護策を打ち出していてどこは杜撰なのかを、メディア等がきちんと公に出していき、働き手側がリスクを認識し、どこに登録して働くかをしっかり選べることも大事だと思います。

  • 出頭の19歳、共通テスト流出の関与認める「とんでもないことした」

    中野円佳
    中野円佳
    ジャーナリスト
    2022年1月27日23時22分 投稿

    【視点】この女子生徒のプライバシーをこれ以上掘り起こす必要はなく、こうしたカンニングについては対策側(試験監督の在り方など)の議論をすればいいとは思います。 ただ、先日の共通テスト実施日に東大前で起こった事件とも少し似たものを感じてしまいました。既に大学生であるのに、別の大学に入りたい(あるいは入らないといけないと思い込んでいる)。しかし自分の実力がそこに届かない。そうなったときに、特定の大学入学がゴールという発想ではなく、その先にやりたいこと学びたいことがあるのなら本来別の方法でも叶えられないのかを考えたらいいと思うのですが、真っ当ではない方法で達成しようとか、達成できないなら事件を起こそうとかいう方向に向かってしまう。 今回のケースで何を考えて何を目指してこうなってしまったかは分かりません。でも特定の学校名や偏差値至上主義のような空気が塾産業などを通じて醸成されていないか、メディアがそういったものに加担していないか(私は大いに加担していると思います)、自分は関係ないと思っている大人たちも今一度問い直したいものです。

  • 認可保育園の休園、過去最多 いったい何が…「元気なのに次々陽性」

    中野円佳
    中野円佳
    ジャーナリスト
    2022年1月25日13時51分 投稿

    【視点】感染してしまったお子さんたちの早期回復を願います。また現場の苦労もしのばれますし、保護者も大変と思います。ただ、症状がなくても陽性になっている可能性があること、オミクロンは感染力が強いということは知られているわけですから、「みんな特に症状は出ておらず、まさか!と思いました」という認識(保育園側だけではなく「区とも協議の上」とあるので自治体側も含めて)は甘いと思います。とはいえ1人陽性が出たらいきなり休園する、全員濃厚接触者扱いするという判断も難しかったでしょうし、やはり国がやるべきは検査体制の拡充ではないでしょうか。 私が住んでいるシンガポールでも感染はそれなりに広まってしまっていますが、抗原検査キットが政府により全世帯に配られ、スーパーなどでも購入できたり、濃厚接触者になると新しくもらえる仕組みがあったりしました。学校や幼稚園で感染者が出たら自分で検査をし、陽性なら報告、陰性ならその結果の写真を送信して登校・登園してもいいということになっています。もちろん偽陰性などもあるでしょうが、少なくとも「周囲の子どもや職員にも感染を疑うような症状がなかったため」と目視?自己申告?に頼って無症状陽性のままどんどん拡大させてしまうということは防げるのではないでしょうか。

  • 若い男性ほど「フェミニストが嫌い」、なぜ? 識者の見方は

    中野円佳
    中野円佳
    ジャーナリスト
    2021年12月31日17時33分 投稿

    【視点】この電通総研の調査をもとに朝日新聞は、女性との比較ができないであろう男性への質問のみで「最近は男性のほうが女性よりも生きづらくなってきている」という回答が多かったという記事を出していて、調査にも記事にも問題があることは以前もコメントプラスでしました。 今回の記事の質問については、そもそも「フェミニスト」についてどのように理解しているか(どのような主張をしている人だというイメージか?とか)についての質問をしてみてほしいですね。世代等でそのイメージが異なり、またイメージによって好き・嫌いが分かれている可能性があるので。 そして記事としての立ち位置もよく分からない。「僕たちの持っているものを奪おうとする考えだと思っていたから」「「男であるだけで悪」とひとくくりにして非難されていると感じる場面が多い」という感想をそのまま載せるだけではその悪いイメージを単に拡散してしまうだけで、そういうイメージを持たれていることに対してフェミニスト側がどう応答するのかまで取材してほしいです(佐藤文香教授に、そのあたりもコメントしてもらえばいいのに?)。

  • 生活保護、夫の不倫…現実が見られない 母が子を衰弱死させるまで

    中野円佳
    中野円佳
    ジャーナリスト
    2021年12月29日18時58分 投稿

    【視点】裁判長の「子どものためにも、自分のためにも、周りをもっと頼ってもいいんじゃないか」は確かにおっしゃるとおりですが、記事を読むと周りを頼ること自体が難しかった背景も垣間見えるように思いました。夫の訪問を拒んだ理由は不倫で「汚い」と思ったことに加え、「夫は家事や育児をせず、散らかった部屋を見て「ぶち切れる」こともあった」とあるので、恐怖心もあったでしょう。また「生活保護であることがすごく引け目だった。生活保護のくせに子どもつくってんじゃねえよって周りから思われるのが嫌だった」という発言からは生活保護や支援を得ることのスティグマが伺え、このような社会認識を変えていくことが必要であることを示唆していると感じます。

  • 非常扉に粘着テープ、容疑者宅からは計画示す?メモも 大阪ビル放火

    中野円佳
    中野円佳
    ジャーナリスト
    2021年12月22日0時39分 投稿

    【視点】どうして逃げられなかったのかを検証することで、今後同様のことをどう防げるか、起こってしまった際にどうしたら助かるのかということを考えられる可能性があるため、事件の起こった経緯や状況についての報道には一定の意義があると思う。しかし、その対策がスピード感を持って全国のあらゆる場所で一斉にできるわけではない中で、細かい手口を報じることは、それが再び模倣犯を招いたりヒントを与えてしまったりする懸念がある。ましてや今回の事件が過去の事件の新聞報道を参考にしたという可能性があるのであれば、新聞社は新たに発覚した事実に飛びつくのではなく、その影響をよく吟味、議論すべきだと思う。その議論があったのであれば、どのような結論になってこの記事が出てきたのか知りたい。

  • 国際線の新規予約JALとANAが停止、他の航空会社も 国交省要請

    中野円佳
    中野円佳
    ジャーナリスト
    2021年12月1日19時34分 投稿

    【視点】オミクロン株発見から、在外邦人の中には早速影響が広がり、国際結婚で配偶者に日本国籍がないばかりに一時帰国の予定を取り消した家族や、ようやく入れた欧州方面の旅行を取り消すなどの動きが周囲にも出ていました。そして、この記事の措置で、日本人の帰国にも制限がかかることに。年末年始の一時帰国をする人は、そもそも枠が少ない中で早くから埋まっていたので、予約している人はもうしていると思いますが、1~3月は本異動を含めて人が動く時期だと思うので、帰りたい時期に帰れるかどうかが不透明になってしまった人も多いと思います。そして家族に何かあったりしても緊急で飛んで帰るという選択肢が(隔離したとしても)なくなりました。2年ずっと帰国せずに堪えてきた人たちも多い中で精神的にも今回の措置は打撃が大きいと思います。オミクロンの詳細が分かって早く方向性が見えてくることを祈ります。

  • 女性の東大進学はだめ?「男らしさ」「女らしさ」意識を質問で数値化

    中野円佳
    中野円佳
    ジャーナリスト
    2021年11月22日11時4分 投稿

    【視点】調査票を作るときは文言に非常に悩むので完璧なものというのはなかなか難しいとは思いますが、ゆえに、社会学等でのいわゆる規範意識等はよく考えられ使われてきた大規模調査のもの等を踏襲するものが多いと思います。 新たに作ることで見えてくるものも当然あると思いますが、今回の項目①女性の幸せは、結婚して子どもを産むことに左右される、⑤結婚相手探しに苦労するため、女性は東京大学へ進学するべきではない、あたりはダブルバーレル(たとえば⑤は「結婚相手探しに苦労する」と思うかどうか、「女性は東京大学へ進学するべきではない」かどうかを両方同時に聞いていて、結婚相手探しに苦労するとは思うけど進学はすべき、結婚相手探しに苦労しないと思うけど進学はすべきでないというのが両方NOになります)が若干気になります。もちろん認識された上でそこを敢えて入れているのかもしれませんが、⑤だけ「東京大学」名指しなのも不思議。⑥や⑦でパートナー探しのことを聞いているので⑤では「女性は難関大学へ進学する必要はない」にして⑤と⑥や⑦の関連を見てもよいのでは?…と、批判したいというよりは大学院のゼミでこれがでてきたら私ならこうするかなみたいなコメントをしてしまいました。 記者の方はこれまでの「男らしさ」「女らしさ」についての意識がどのような質問項目で測られてきて、今回のものがどう新しいのかまで書いてほしいです。

  • 議員のあいさつ文依頼、厚労省に1年で400件「へそ曲げぬよう…」

    中野円佳
    中野円佳
    ジャーナリスト
    2021年11月21日7時59分 投稿

    【視点】議員が「政策についてこういう説明をしようと思っているが、理解が正しいか」というレベルで省庁に確認を取るのは、時に必要な作業ではないかと思います。しかし、あいさつ文や原稿本体を職員が作らされているとしたら、それは「本来の業務」ではないし、記事中で正木宏長・立命館大教授がコメントしている通り、個別の政治家の活動を支援していることになり公務員のすることではないと思います。しかも、大臣とかではなく、一般の議員ですよね?頼むほうは何の権限があって、公務員にやってもらえるものと思っているのでしょうか。幹部が問題視していないという中で、「改革若手チーム」がよくやったと思います。 私自身、厚生労働省の記者クラブにいたことがありますが、新聞記者もさることながら、厚労省の官僚の方々の働き方は本当に過酷でした。他の省庁と比べても真夜中に電気がついている比率は高いように見え、この2年はコロナで更にそれが増しているのではないかと思います。未だにエクセルで委員の出欠を取っていたり、デジタル化で何とか効率化できないのかと思うところもありますが、そもそもこの記事にあるような根本的に公務ではないことを見直すことがまず一歩だなと感じました。

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