1967年、大阪市生まれ。91年、「神戸新聞」の記者となり、阪神・淡路大震災、神戸連続児童殺傷事件などを取材。 98年、「噂の眞相」編集部に移籍。その後「週刊文春」「週刊現代」の記者を経て、現在はフリーランス。『マングローブ テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』(講談社)で2008年、第30回講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に『襲撃 中田カウスの1000日戦争』(朝日新聞出版、09年)、『ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ』(松本創との共著、講談社、12年)、『トラジャ JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉』(東洋経済新報社、19年)など。神戸市在住。…続きを読む
同じ受験塾から、2人も性犯罪の逮捕者を出しているのだから、捜査機関が、法人側のガバナンス体制の不備を法的に問うのは至極真っ当なこと。今回の事件を担当した捜査員はいい仕事をされたと思います。
以前も同じような主旨のコメントをしましたが、〈杉田氏が所属する安倍派幹部の萩生田光一政調会長が選んだ〉のであれば、ですよ。一体、どのような考えに基づいて、法務局から「人権侵犯」を認定されるような人物を、党の要職に就けるのかを直接、萩生田氏本
この連載が書籍化された『僕の好きな先生』(宮崎亮/朝日新聞出版)を読了。悲しく、腹が立つことばかりになってしまった(かのように見える)昨今の世の中で、久しぶりに泣ける、「やっぱ、人ってええもんやな……」と思わせてくれる作品。これを読んだら、
「ダイバーシティー」。こう唱えることぐらい、誰でもできる。それこそ、口先三寸の政治家にも。しかし、そんな社会を実際に創り出そうとしている人はそう多くはない。ヘイトスピーチに晒されてきた民族的マイノリティーの教員だからこそ〈できることはやらな
確かに悲惨な半生だ。が、それがなぜあの凄惨な犯行に結びつくのか、記事を何度読み返しても、青葉被告の思考回路が理解できない。けれども「理解できない」からといって投げ出せば、今後も第二、第三の青葉被告が出てくることは防げない。「理解できない」こ
自らの悪質性を目立たなくするため、他党に先駆けて改正案を提出する姿勢を見せ、「身を切る改革」をアピールする。これぞ維新仕草。まずは国民に対し「こんなインチキなことして、スミマセンでした」と謝るのが先だろう。
〈自民側の対応が改めて問われている……〉じゃないよ。問い質すんだよ、あなたたちが。〈この問題について、杉田氏本人は21日までに取材に直接応じていない……〉じゃないよ。引きずり出してくるんだよ、公の場に。それがあなたたちの仕事じゃないのか?
バランスの取れた記事。これまでも暴力団関連の裁判では「推認」によって有罪判決が出されるケースが少なくなかった。が、はたして、一般市民までも襲撃した凶悪な「特定危険指定暴力団」だからといって、「推認」によって極刑まで下していいのか−−という重
所属タレントの起用を続ける企業だからこそ、事務所に対し厳しい要求ができる−−これも一つの見識。ところで、これまで、その企業とジャニーズ事務所を繋ぐことで散々、金儲けをしてきた大手広告代理店は社会に対し、今回の性加害・虐待問題について何らかの
「私の意識では、記者は仲間ですが、大手メディアにとっては役人のほうが守るべき『同僚』で、外国プレスやフリー、雑誌記者などは部外者なのだと感じました」……僕も、新聞記者から雑誌記者になった25年前からずーっと感じていますよ。特に、記者クラブで
8月24日以降、様々なメディアから、大量に流れてくる処理水放出に関するニュースに正直、食傷気味になっていたところに、小松理虔氏による「生活現場」からのリポート。本件に関しては私も、単純に「賛成」、「反対」と割り切れない、モヤモヤした気持ちを
今日の会見を見たのだが、正直、個人的にはモヤモヤしたものが残った。といっても、藤島ジュリー景子氏は一応、故ジャニー喜多川氏による性加害の事実を認め、新社長に就任した東山紀之氏は「今後の人生をかけ、命をかけ、この問題に取り組む」とまで言い切っ
インタビュイーの岩竹美加子さんが著した『PTAという国家装置』(青弓社)は、戦前の「父兄会」「母の会」の流れを汲む〝器〟に、戦後、GHQの指導のもと行われた「教育民主化」の理念が注ぎ込まれた「PTA」という奇妙な組織の性格を、歴史的背景を踏
とはいえ関西では、特に昨年11月の地元・和歌山県知事選、今年4月の奈良県知事選において、二階氏の〝政治力〟がいまだ衰えていないことが証明された。 そして、それは、維新が「大阪・関西万博」でバンザイ状態になった今、建設・観光業界に対しても
彼らは果たして、何を? 守りたいのか。史実を直視し、それに向き合わないという自らの歪んだ態度が、今も社会に蔓延る差別的、排外主義的な風潮を助長していることが、本当に分からないのか。さらに言えば、自らが選択した「過去から目を背ける」という決断
塚田さんのコメントにある〈28日くらいのNHKの夜のニュース〉に出てきた〈「企業側も組合側も自分たちの主張を言っているだけ。お客のことは置いてきぼり」などといった街行く人のコメント〉を私も見ていた。 〈記憶が確かであれば〉その街行く人は自
インタビュイーの岩竹美加子さんの著書のひとつに『PTAという国家装置』(青弓社)がある。同書は、戦前の「父兄会」や「母の会」などの旧態の組織に、戦後、GHQの指導で「教育民主化」の理念が組み込まれて出来た、「PTA」という奇妙な任意団体の性
私を含めた大方の予想を覆し、「再発防止特別チーム」はキッチリと仕事をした。次は、その調査報告書の中で〈4 マスメディアの沈黙〉として、〈多くのマスメディアが正面から取り上げてこなかった〉〈その結果、ジャニー氏による性加害も継続されることにな
こういったケースの「誤認捜査」、他府県警でもあるのではないか…と思うと同時に、今後、増えていくのだろうなあ…と。