【解説】 知的障害のある子どもは、そうでない子どもに比べて認知や記憶などに課題があるために、被害のケアや回復が難しいのが実情です。記事の後半で精神科医の加茂登志子さんがその困難さを解説した上で、「加害者は被害を訴えられないと踏んで行動しているのでし
【提案】 知的障害や発達障害、身体障害のある子どもたちの性被害を取り上げる「子どもへの性暴力」第7部を始めました。私は取材班キャップを務めています。この取材の中で、障害のある子どもの性被害についての専門家を探したのですが、ほかの分野に比べて非常に少
【視点】 私は小学生のときから、全国大会の出場を目指して水泳をしていました。たまたまそんなに厳しいチームにいたわけではないので、練習もそこそこでした。しかし、中学・高校になると、結構、厳しい、追い込む練習を課されるチームに所属しました。インターハイ
【視点】 「私たちは何人の裁判官に裏切られればいいのか。それでも、私たちは裁判官を信じるしかない」。湖東記念病院事件で再審無罪となった冤罪被害者の西山美香さん(42)が、22日、大崎事件の再審請求棄却決定を受けて鹿児島市で開かれた弁護団の記者会見で
【視点】 「AV出演被害防止・救済法」(AV新法)は4月末に骨子案がまとまってから2カ月半、法律の素案がまとまってから1カ月半というスピード成立になりました。もともと、4月から成人年齢が18歳になったことを受けて、18,19歳が未成年者取り消し権を
【視点】 「こども基本法」が成立し、来年「こども家庭庁」が設置されます。日本が1994年に子どもの権利条約を批准してから28年、やっと子どもの権利を規定する法律が制定されました。大きな一歩前進ですが、本当にようやくの一歩です。 最近の日本は世界
【解説】 このインタビュー記事は、桜井裕子さんの中学や高校での講演を6回ほど聞かせていただいた上で、桜井さんにインタビューをして書きました。実際の現場を見ないとわからないと思ったからです。 たとえば、桜井さんが長年通っている中学では、毎年1年か
【解説】 このインタビュー記事は、桜井裕子さんの中学や高校での講演を6回ほど聞かせていただいた上で、桜井さんにインタビューをして書きました。実際の現場を見ないとわからないと思ったからです。 たとえば、桜井さんが長年通っている中学では、毎年1年か
【視点】 自分の人生にかかわることはどんな情報でも知りたいーーそれは、だれにも共通の思いです。自分の人生について知らなくていいことなど何もない、と私は思います。 この連載の1回目にもコメントしましたが、自分がどういう形で養子となったのかを子ども
【視点】 ご自分の体験をこうやってお話してくださっている男性に感謝したいと思います。どれだけ悩まれたかを考えると心が痛みます。特別養子縁組を進めようとしている社会の中で、こうした当事者の方々の体験、思いから、よりよい制度、傷つく子どもを減らすための
【視点】 いったい、いつになったら、国は、政治家は、動くのでしょうか。 慈恵病院が、親が育てられない赤ちゃんを匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を始めたのは2007年です。遺棄されたり、産み落とされて亡くなる赤ちゃんが少なか
【視点】 子ども間に起こる性暴力、特に児童養護施設の場合は、生活をともにしている子どもたちの間で性暴力が起こると、被害者だった子どもがその後、加害者になるということは珍しくありません。つまり加害者も、かつては被害者だったということがよくあるというこ
【解説】 児童養護施設での子ども間の性暴力は、長い間、関係者の中では認識されてきたことです。しかし、「子どもや施設への偏見につながる」ことから、公には語られてきませんでした。しかし、2019年に厚生労働省が初めて調査をし、17年度に732件、137
【解説】 きょうだい間の性暴力、特に兄から妹への性暴力は、非常に多いとみられています。しかし、実際にどの程度起こっているのか、日本では統計さえもありません。児童虐待防止法で定められている「性的虐待」は、親などの監護者からの性暴力を規定したもので、兄
【視点】 この記事にある少女は14歳のときにデートDVの被害に遭っています。彼氏からの性暴力です。その後、自力で調べて、緊急避妊薬があることを知り、薬局に行き、薬局には置いていないことを教えられ、今度は自力で産婦人科に行きます。親の承諾はなくても緊
【解説】 吉野雅邦受刑者とは残念ながらお会いしたことはありませんが、手紙のやりとりをする中で、極めて誠実で、まじめな方だと感じています。その誠実で、まじめな気質、そして、純粋さゆえに、旧財閥系の会社に勤める父をもち、何不自由ない環境で育った自分が、
【視点】 虐待などの理由で親と暮らせない子どもたちが生活するのは、できるだけ家庭的な環境に近いところがいいとして、里親や地域小規模施設を増やすというのが国の方針です。その方針の中で地域小規模施設が増えています。施設本体から近い地域に一軒家を借りて、
【視点】 日本では、女子は2・5人に1人、男子は10人に1人が18歳までに、痴漢や裸の写真の撮影なども含む何らかの性被害を受けているというデータがあります。日本性科学情報センター「子どもと家族の心と健康 調査報告書」に書かれています。 最近は少
【解説】 虐待による死亡事件などがあると、かかわった児童相談所への非難、批判の嵐が巻き起こります。時に、児相に抗議の電話が殺到し、業務に影響があることもあります。そうした死亡事件の場合は、児相の判断や対応に問題があることがほとんどですが、直接的な非
【解説】 子どもの声を聴く。当たり前のように聞こえますが、なかなかできていないのが社会の実情です。子どもの権利条約12条には、子どもの意見表明権が規定されています。子どもが意見を言う権利があるということは、子どもは意見を聴いてもらう権利があるという