尾崎千裕

尾崎千裕おざきちひろ

朝日新聞記者=宝塚歌劇、関西芸能
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最新コメント一覧

  • 「女性はラブコメ好き」の思い込み 西森路代さんのテレビの見方

    尾崎千裕
    尾崎千裕
    朝日新聞記者=宝塚歌劇、関西芸能
    2022年6月16日16時14分 投稿

    【視点】この取材で、「東京ラブストーリー」のある場面を思い出しました。主人公の赤名リカの都会的なカッコ良さと大人の恋愛にあこがれ、毎週楽しみにしていたドラマでしたが、そのラスト。リカが恋い焦がれたカンチは、別のいわゆる「古風な」女性と結婚、その妻がカンチのほどけた靴紐を結び直そうと、足元にかがんでいる場面です。「ええーー、なんで」。ハッピーエンドではない結末の衝撃とともに、その場面へのモヤモヤがずっと心に残っていました。これは30年以上!前のドラマです。今はさすがにこんな描写はないものの、流し見ている場面にジェンダー差別が潜んでいる、という西森さんのお話にはうなずくばかりでした。一方で、意欲的なドラマやバラエティーも紹介していただきました。こうした作品を見いだしつつ、テレビをウォッチしていく。ずっとテレビが好きだった私も、こうしたスタンスを取っていきたいなと改めて思いました。さっそく「明日カノ」を見始めたところです。

  • 2カ月で100公演乗り切る宝塚の衣装 製作担当の見えざる工夫は

    尾崎千裕
    尾崎千裕
    朝日新聞記者=宝塚歌劇、関西芸能
    2022年5月14日15時37分 投稿

    【視点】 ただ華麗なだけではない宝塚の衣装。「裏地にシルクを使って滑りやすく」「早替わりのためにボタンを見せかけにして、実際は面ファスナーを多く使う」。衣装の舞台裏について、ここまでつぶさに見聞きできる機会はなかなかありません。担当課の職員が宝塚と東京であわせて約120人というのにも驚かされました。特別展では、スタッフの作業風景の映像やインタビューも流れています。  衣装展を取材した担当記者たちによるポッドキャストの番組も配信中です。時代設定にしても舞台になる国(ときには地球外?)にしても、宝塚がどれだけ多彩な演目を上演してきたのかが、衣装をたどることで改めてわかります。印象に残ったポイントも記者それぞれで、面白かったです。次は小道具や大道具展、舞台セット展が見てみたいという話にもなりました。

  • 家庭に無関心な父、自傷繰り返す母 孤独だった作家が見つけた希望

    尾崎千裕
    尾崎千裕
    朝日新聞記者=宝塚歌劇、関西芸能
    2022年1月24日17時44分 投稿

    【視点】震災後、誰も迎えに来なかった―。阪神・淡路大震災に被災した18歳の時を、アルテイシアさんが振り返る言葉は、重みと示唆にとんでいます。頼れる家族がいない人にとっての情報発信はどうあるべきなのか。今も考え続けなくてはならないテーマだと思います。このインタビュー記事は1月24日付朝刊(大阪本社版)「関西面」に掲載しています。同じページの文筆家・平民金子さんのコラム「神戸の、その向こう」(https://digital.asahi.com/articles/ASQ1P6DFRQ1GPTFC00H.html)も、いま46歳の筆者が体感したあの冬の話です。ぜひあわせて読んでいただきたいです。

  • 山あり谷ありの100年 現トップスターがたどり着いた「強み」

    尾崎千裕
    尾崎千裕
    朝日新聞記者=宝塚歌劇、関西芸能
    2022年1月11日12時45分 投稿

    【解説】 「清く、美しく、たくましく」。OSK日本歌劇団を紹介するときによく使われる言葉です。「男役」「トップスター」と聞いて思い浮かぶのは、「清く、正しく、美しく」の宝塚歌劇団。多くの人はそうだと思います。私も大阪で歌劇担当となるまでは同じでした。  「歌の宝塚、踊りのOSK」と称された歴史があるOSK。前身の松竹楽劇部時代から、笠置シヅ子や京マチ子といった大スターが生まれています。ただホームとなる劇場の閉鎖や親会社の支援打ち切りといった苦難の時が続きます。雪のちらつく街頭でスターが劇団存続を訴え署名を集め、ファンがカイロを差し入れた。こうした涙ぐましいエピソードに事欠きません。10年前、90周年のOSKを私が取材した時も団員はわずか34人。でもこの人数だからこそ、全員が一瞬も気を抜くことなく渾身の力を振り絞るレビューは圧巻。雑草の精神で活動を続け、たどり着いた100周年の節目は、団員にとってもファンにとっても格別だと思います。節目のトップスターを任された楊琳さんが語る「強み」にも、OSKらしさが詰まっていました。

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