千正康裕

千正康裕せんしょう やすひろ

株式会社千正組代表・元厚労省官僚
関心ジャンル:社会保障政治子育て医療働き方

最新コメント一覧

  • 「キャリア官僚」 東大生の合格者最少、女性は過去最多 人事院

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年6月21日18時29分 投稿

    【視点】トレンドで見ると、受験者数、東大生比率ともに低下している一方で合格者は増えている。 自分が総合職試験(当時は国家1種試験)を受けた20年あまり前は、受験者数は倍以上いたし、合格者数も少く、東大生ばかりだったことを考えると、長期的には試験の難易度は下がっているのかもしれない。 ただ、試験の難易度や学力と、仕事のデキが完全に相関するかというと、そうでもないように感じる。 大切なことは、こうやって新たに入ってくる若い人たちが、元気にやりがいを持って働ける環境を作ることだ。 そのことが、優秀な人材を確保し、育てることにつながるし、社会の利益にもなる。

  • アジサイ1万株見頃 茂原の服部農園あじさい屋敷

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年6月18日19時47分 投稿

    【視点】茂原は僕の出身地。今日、家族でこのアジサイ屋敷に行ってきた。 茂原は、都心から車で1時間〜1時間半。電車なら東京駅から特急で1時間。 東京からのアクセスもよく、ほどほどに田舎で、ほどほどに何でもある街だ。 高齢化が進んでおり、あまりにぎわっているわけではないのだけど、アジサイ屋敷は車で通るたびに、たくさんの人が訪れているので、気になっていた。 たくさんのアジサイの中を歩けるのは癒やされるし、山の斜面がアジサイで埋まっている景色は圧巻。山の斜面一面のアジサイをバックに多くの人が写真を撮っていた。 印象的だったのは、アジサイを見に来るのは高齢者が多いのかと思っていたのだけど、意外とカップルなどの若い観光客が多かったことだ。 農園だけに、千葉の名産品であるメロン、スイカ、びわ、トマト、玉ねぎなども売られている。 僕が子どもの頃にはなかったアジサイ屋敷が、徐々に人口が減っている地元を盛り上げてくれているのが嬉しい。 ぜひ、多くの方に訪れていただきたい。

  • 「吸い取っては捨てる」自民へ接近 当初予算に賛成、国民民主の選択

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年6月16日18時33分 投稿

    【視点】野党か与党かというレッテル自体が古いのかもしれない。国民生活や政策ニーズが多様化していく中で、いかに多様な声を政策を作る場所(永田町・霞が関)に届けられるかということが、とても大切だと感じている。 この点、自公政権はどんどんウイングを広げてきていて、かつては旧民主党が光を当ててきたソーシャルセクターや市民社会にも目配りをしているし、未婚の母への寡婦控除の適用拡大など、保守派が反対しそうな政策も実現してきている。 一方で、与党だけですべての社会のニーズをカバーできるかというと、そうでもない。野党には、与党が吸い上げることができていない声をしっかりとキャッチし、政策に反映させる機能を果たしてほしい。 それが、国民民主党で言うと、ヤングケアラーやカスハラといった「困っている人がいるのだけど、これまであまり可視化されてこなかった、あるいは当事者が声を上げてこなかったイシュー」を取り上げるのであれば、それは政党として価値はあるのだろうと思う。 他の野党の提案もしかり。 与党に対する距離感で、政党の立ち位置を理解しようとすると、与党に賛成する野党に対して違和感が出るかもしれないが、どのような声やニーズを重視して政策に反映させようとしているのかというとらえ方の方が、時代に合っているではないだろうか。 ちなみに、予算案に野党が賛成することは確かに珍しいかもしれないが、時代を問わず政府・与党から距離があると思われている野党も、多数の内閣提出法案に賛成してきている。最近のことではなく、昔からそうだ。 よく考えると、昔から野党はなんでも(政府・)与党に反対するものではないのだ。

  • 「霞ケ関離れ」を食い止めろ 国家公務員採用試験、1カ月前倒しへ

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年6月12日7時43分 投稿

    【視点】自分が官僚になった20年余り前は、官僚一本を志望する学生がまだ多かった。民間と併願するにしても、省庁に内定をもらったら官僚になるという意向の学生が多かった。 なので、あまり民間の就職活動と国家公務員試験の試験や選考のスケジュールの関係を気にしなくても、優秀な学生が集まってきていた。 近年霞が関に入った若い人に聞くと、今や官僚一本という学生は少ない。また、民間と併願しつつも、「受かったら霞が関」と意思を決めているわけではなく、どちらを選ぶか考えるというスタンスの学生も多いと言う。 国家公務員試験や選考のタイミングが、民間の就職活動とぶつかることによって、霞が関を敬遠する学生も少なくないと言うし、国家公務員試験を受ける学生からしても大きな負担だと言う。 こうした背景から、若手からも国家公務員試験のタイミングを民間の就職課有働とぶつからないように変えるべきだと指摘されていた。 霞が関の立場に立てば、民間と比較してもこちらの魅力があるということを打ち出していかなければ、優秀な学生を採用できない環境になっているわけだ。こういうこと一つひとつについて、誰かが、変える内容を意思決定権者に伝え、意思決定権者が勇気を持て前例踏襲主義を超えて変えないと、変わっていかない。 今回の前倒しの検討は、そういうサイクルが実を結ぶ一つのケースと思うので、一定の評価をしたいと思う。 一方で、採用した後の、働き方の改善ややりがいの向上という大きな課題への対応が強く求められる。そうしたことに取り組むという方針は、6月7日に閣議決定された骨太の方針にも盛り込まれている。 霞が関内にも、国会を含めた霞が関の外にも、変えるためのハードルは色々あるし、予算が必要なものもある。危機的な状況は待ったなしだ。前例踏襲主義を大きく超える抜本的な取り組みが進むよう、霞が関内部の努力はもとより、政治の強いリーダーシップが求められる。

  • 衆院議員の8割「女性議員の数が不十分」と回答 男女で意識差も

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年6月10日19時12分 投稿

    【視点】このアンケート、記名式で回答を公表する前提でやってほしい。有権者からも議員の考え方が見えるし、自分の考えが、有権者からどのように見られるかというフィードバックを議員に届けることも、議員の意識を変えるためにとても重要だと思う。 女性議員が増えて、政治に多様性がもたらされ、より議論が活発になることは大歓迎で、クオーター制の導入もよいと思うが、日程闘争に代表される国会運営の非効率さの是正も非常に重要だ。 夜中まで働くのが前提となっている中で、(それでも女性議員を増やした方がよいと思うけども)女性議員を増やすと、あの働き方に順応できる環境にある女性議員しか入ってこれないことになってしまう。 本当の意味でのダイバーシティを進めるためにも、色々なタイプの女性議員が政治に参入できるよう、日程闘争からの脱却、対面主義など、国会の運営方法の改善もセットで進める必要があると思う。

  • 元キャリア官僚、還暦から歩む医師の道 「年齢の壁」ぶち当たっても

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年6月9日10時37分 投稿

    【視点】人生100年時代と言われる中で、2017年に、政府は人生100年時代構想会議を立ち上げ、人生の中でライフコースの見直しの必要であり、政府としてもそうした動きを後押しすることになった。 20歳前後まで教育を受け、卒業後に就職し、定年後は引退し年金暮らしといった、かつての定型的なライフコースではなく、より多様なライフコースを個人も考えていくという流れだ。 人生100年時代構想会議でも、年齢にかかわらず教育を受けられるリカレント教育(学びなおし)は大きなテーマの一つとなった。 今年の6月7日に閣議決定された、骨太の方針でも人への投資やリカレント教育の環境整備が盛り込まれている。 そうした中で、記事にある医師は、いわば時代を先取りするかのように、50歳で医学部受験を決意し、5年間で述べ約50大学を受験するという苦労を経験しながら、医師になり、67歳になった今も、充実した職業人生を送られているようだ。 この記事の方は、本当にすごいと思うけれど、多くの人にとって身近なキャリアチェンジやライフコースの転換も、広く進んでいくとよいと思うし、そういった事例もたくさん知りたいと思う。 一方で、自分自分も50歳に近づいてきたが、心身ともにやや衰えを感じることもある(上手になっていくことももちろんあるが)。若い時の同じようにやろうとしても、少々無理だとも感じている。長い人生の中である程度年齢を重ねてから、新しいことにチャレンジするにせよ、同じことを長く続けるにせよ、基盤となるのはやはり健康だと思う。個人の健康づくりやそれを後押しする政策にも注目していきたい。

  • 少子化なぜ止まらない?「あきらめ」広がる若者 社会保障だけでは…

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年6月7日13時55分 投稿

    【視点】先日、学生の人たちと話していて、「周りの多くの人は子どもを持とうとは思っていない。コスパが悪いからだ。」という声を聴いて、衝撃を受けた。 コスパが悪いという意味は、どういうことなのか? 経済的な意味かと尋ねたところ、経済的な意味合いと時間的な意味合いと両方があるとのことだった。 また、それは子どもを持つということだけでなく、恋愛や結婚についても言えるとのことだった。 楽しいことややりたいことが色々ある中で、恋愛に時間を割くメリットがないという感覚を持っている学生も結構多いと。。。 社会保障について政策的に考えると、子育てや教育の経済的負担の軽減(児童手当や出産一時金といった現金給付と教育無償化などの現物給付と両方がある)に加えて、子育てに関する負担を軽減するための子育てサービスの充実(こちらは現物給付)が必要になるということだろう。必要とする人にサービスが届くように、子育て分野のデジタル化なども必須だろう。 これには、大きな財源が必要だが、おそらく参議院選挙後に本格的な議論が展開されるのではないかと思う。これは避けては取れないだろう。子育てを社会全体で応援していくという考え方だ。 もちろん、記事にあるように、若者の就労環境や賃金を上げることも大事だ。 そうしたところ、「コスパ」がよいということになるのか、意識の問題もあるのでイマイチ判然としていないし、コスパで考えること自体にジェネレーションギャップも正直感じている。 もしかしたら、子育て・教育、若者の雇用といった政策的な対応以外にも、必要なことがあるのかもしれないが、まだ自分自身も答えが見つかっていない。 若い人の意識や置かれている環境を、もっと掘り下げてみたいと思っている。

  • 知床の現地対策本部、無念の幕引き 目を伏せた官僚の感謝とおわび

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年6月7日13時29分 投稿

    【視点】新しいタイプの報道と感じる。悲しい事故があり、行方不明の方がいまだに多くおられるということで、やるせない思いにかられるし、ご家族の心中は察するにあまりある。 一方で、普段あまり光は当たらないが、縁の下の力持ちのような仕事をしている人たちがいることも、忘れないでいたいとも思う。 「我々に対して怒りもあったかと思うが、ぐっと抑えていただいた。感謝とともに、ご家族におわび申し上げたい。」という現地対策本部長の言葉が、ご家族の心情に寄り添っている様子が感じられて、とても印象に残る。おそらく、思いを持って任務に当たられていたのではないだろうか。町長も同様だ。 まだまだ、家族の対応や再発防止策の検討など、重要な任務があると思うが、現場での無念さを忘れることはないのではないか。 公職にある者というのは、とかく批判の的になりやすく、本人たちもそうした立場を受け入れていることが多いと思う。記者が「お疲れさまでした」と声をかけたというところを見ると、記者の人にも思いやがんばりが伝わっていたのかもしれない。 よりよい仕事をしてもらうために、チェックや叱咤は大切だが、時にこういう報道があってもよいのではないかと感じる。本部長も町長も、きっとがんばってくれると信じたい。

  • 男性用レースパンツ、完売続出 「ジェンダーレス」の波、下着にも

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年5月31日17時38分 投稿

    【視点】自分もターゲット層の40代男性であるが、確かに一度試してみたいと感じる。ユニセックスなデザインに興味があるというわけではないのだけど、心地よいものなら試してみたい。 そして、心地よいものが、これまで女性的とされていたデザインだったとしても、抵抗感がないというのが、僕の感覚だ。 固定観念から自由になることで、今まで気づかなかった快適さを手に入れることができるようになることは、下着に限らず、色々なものに言えると思う。 例えば、ビジネスシーンでも、リュックサックはよく見かけるようになった。初めて、スーツにリュックサックを背負っている人を見たときは、違和感を覚えたけれど、いつの間にか気にならなくなり、自分自身もいつしかリュックサックを愛用するようになった。 固定観念というのは、そうやって徐々に変わっていくものなのだと思う。 自分が、ファッション的に一番好きな色は淡めのピンクなのだけど、昔はピンクといえば女性的な色の代表だったが、今は誰も気にしないし、僕がピンクの帽子やシャツ、携帯を持っていても誰も気にしないし、時には好意的な反応をもらうこともある。 ファッションだけでなく、固定観念から、徐々に自由になり、ジェンダーフリーな社会になればと思う。 ちなみに、記事に男性下着の流行の変遷が出ているが、僕はまさにこの通りの流れで、ブリーフ→トランクス→コットンのボクサーパンツ→シルクのボクサーパンツ。 このあと、レースに移行するのかどうかは分からないが、いくつになっても新しいものを、取り入れられる気持ちでいたいと思う。

  • 政府のマスク基準に透ける本音 「論争」のきっかけ、今後の緩和は?

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年5月26日12時14分 投稿

    【視点】マスクについて望ましい行動を国が明確に示すことは重要だと思う。あいまいなままだと、トラブルの元にもなりかねない。 僕自身も、暑い季節になってくると、マスクをしたままだと、汗で蒸れて皮膚がかゆくなるなどの悩みを持っていた。夏場には、熱中症のリスクがあるので屋外では外してよいというメッセージはかねてから発せられていたが、今、外してよいかは悩ましいと思っていた。 マスクをしていない人に対して、怒鳴っている人を見たこともある。感染対策をしつつも、トラブルなく、気持ちよく過ごしたいものだ。 20日に、マスクを外せる場面を示してくれたおかげで、それ以降は僕も毎朝の散歩の時はマスクを外すようにしている。そうしたとしても、とがめられるおそれがかなり低くなったという安心感もある。 記事にあるように、「外せる場面を広げたわけではない」との説明は、やや苦しいものも感じるが、いたしかたないのかなとも思う。 今後も、感染状況や変異株などの変化に応じて、マスクの基準も変わるのかもしれないが、その都度丁寧な周知に努めてほしい。

  • 経済安保で天下り?その訳は 三菱電機役員の元エネ庁長官に聞く

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年5月20日6時30分 投稿

    【視点】昨日、官僚が持っている能力、専門性を再定義したいという、あるメディアの取材を受けていて、どのように表現すればよいか考えながら話していたところだった。 官僚経験者の価値は、単に出身官庁とのパイプとネットワークというだけではないのだろうと思う。むしろ、それしか売りがない人材は、民間企業に行っても、あまり活躍できないのではないかと感じる。 今や、役所がOBが言ったからといって、そのとおり動くような時代ではないし、むしろそう見られないように気をつけている雰囲気もある。 幹部官僚の人事権も、かつてはOBの影響力が強かったと言われているが、今は政治の影響力が大きい。 官僚の仕事を掘り下げて考えてみると、その大きな特徴は、すべての国民が客だというところだと思う。 客である国民から見れば、法制度や予算といった官僚が設計する政策という商品を選べないし、欲しくなくてもお金も税金という形でとられる。 (そうしないと解決できない課題があるので必要悪みたいなものなのだけど)だから、官僚の商売というのは、一つの商品を全国民に強制的に押し売りしているようなものだ。 勝手なものを作られては困るので、客がサービスを受けるとき、お金を払うとき(税金を収めるとき)に選べないかわりに、商品設計の段階で、なるべく多くの人の合意をとるプロセスが必要になる。それが、民主主義であり、政策形成過程だ。 もちろん、企業が商品を世に出すまでにも、社内の意思決定やステイクホルダーとの調整はつきものだが、その調整範囲の広さ、長さが圧倒的なのが政策の世界だ。全国民が有権者、納税者という名前のお客さんだからだ。 また、役所のステイクホルダーはアンチの人たちも多いのも特徴だろう。 企業のステイクホルダーは顧客にせよ、パートナーにせよ、投資家にせよ、基本的には賛同している人たちが集まってくるケースが多い。 だから、法制度の立案や外国との交渉など、大きな仕事の経験を積んだ官僚は、自然と視野やネットワークが広くなるし、異なる領域の人たちとの対話の経験も豊富になる。 そうした能力は、わかりやすい専門性やスキルとは異なるけれど、社会経済の変化に伴って、新しいビジネスを開拓したり、リスク回避やコンプライアンスといった企業の活動の中でも活かされる可能性が高いと感じている。

  • 困難抱える女性の支援強化 新法成立 66年前の売春防止法から脱却

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年5月20日6時3分 投稿

    【視点】困難を抱える女性の支援は、既存の法体系の中でツギハギしながら対応してきたが、ようやく総合的に支援をするための法律ができた。 僕も、こうした問題には、厚労省時代から取り組んできて、独立後も内閣府の男女共同参画の有識者会議の委員をやらせてもらったり、厚労省の女性支援の調査研究事業の有識者委員をやらせてもらったり、個人的にもNPOなどの民間団体のサポートもしてきた思い入れのある分野だ。 困難を抱える女性は、SOSを出すことが難しいこともあり行政につながりにくいという課題がある。そうであるがゆえに、実態が見えにくく、対策も進みにくい構図があったが、法制度ができるに至ったのは、当事者の支援をしながら、行政・政治などとつないできた民間団体の努力も非常に大きかったと思う。 支援者の高齢化の問題もあるし、今後は支援者や支援団体の育成、民間団体と行政の連携強化、分野間の連携強化など、法律を基盤としながら現場の支援力を強化していくことが必要だ。 そのためには、予算を確保し民間団体の支援を強化するとともに、霞が関、自治体双方の体制整備も重要な課題だ。政治のリーダーシップが不可欠だ。 その意味でも、同じ法律ができるにしても、議員立法で全会一致で成立した意義は大きい。各党とも、法律ができた後の政策の強化にさらに力を入れてほしい。 また、企業ができることもたくさんある。自分自身も関わっているが、民間団体のサポート、就労支援や雇用の受け皿づくりなどにも期待したい。

  • 逮捕15回、元非行少年が挑む立ち直り支援 本当に更生に必要なのは

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年5月11日6時59分 投稿

    【視点】協議会の設立は大きな意味があると思う。少年院などの退所者の更生・自立支援というテーマは多くの人からは見えにくい世界だと思う。 家庭で虐待を受けるなど複雑な家庭環境で育ち、親や家族が頼れない人も多い。僕たちは、親や家族に自分が大切な存在だと教えてもらい、周囲の人と関係性を築きながら大人になっていると思うが、ついそれが当たり前と感じてしまいがちだ。 当たり前の環境が得られなかったこども・若者が、更生・自立をしていくにはいくつもハードルがあるので、こうした自立準備ホームなどの多様な居場所や継続的支援も重要だし、もっと言うと社会の理解も大切だ。 そして、記事の中にも行政の予算の話にも触れられているが、これを改善するためには、現場や当時者の課題・ニーズが、わかりやすくまとめられた形で、政策を決める政治家や官僚に届けられて、彼ら・彼女らに自分事として動いてもらう必要がある。 また、一つの施設、一人の意見では政策はなかなか動かないが、多くの施設や多くの人が要望しているということになれば、政策も変更しやすくなる。 そういう流れによって、当事者の自立支援が手厚くなり、本人の更生や再犯防止につながっていくことを期待したい。

  • (インタビュー)加害者、減らすために 日本自立準備ホーム協議会代表理事・高坂朝人さん

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年5月10日17時18分 投稿

    【視点】協議会の設立は大きな意味があると思う。少年院などの退所者の更生・自立支援というテーマは多くの人からは見えにくい世界だと思う。 家庭で虐待を受けるなど複雑な家庭環境で育ち、親や家族が頼れない人も多い。僕たちは、親や家族に自分が大切な存在だと教えてもらい、周囲の人と関係性を築きながら大人になっていると思うが、ついそれが当たり前と感じてしまいがちだ。 当たり前の環境が得られなかったこども・若者が、更生・自立をしていくにはいくつもハードルがあるので、こうした自立準備ホームなどの多様な居場所や継続的支援も重要だし、もっと言うと社会の理解も大切だ。 そして、記事の中にも行政の予算の話にも触れられているが、これを改善するためには、現場や当時者の課題・ニーズが、わかりやすくまとめられた形で、政策を決める政治家や官僚に届けられて、彼ら・彼女らに自分事として動いてもらう必要がある。 また、一つの施設、一人の意見では政策はなかなか動かないが、多くの施設や多くの人が要望しているということになれば、政策も変更しやすくなる。 そういう流れによって、当事者の自立支援が手厚くなっていくことを期待したい。

  • 出生率改善しなければ「日本は存在しなくなる」 マスク氏がツイート

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年5月9日17時2分 投稿

    【視点】直近の出生率低下には、コロナ禍における感染への不安、仕事が減ったことによる子育てへの経済的な負担などの影響も指摘されているが、出生率は5年連続で前年を下回っており、コロナ以前から続く傾向だ。 人口減少・出生率低下が日本の極めて大きな課題であることは論をまたないが、確かにイーロン・マスクさんが言うように、世界にとっても大きな損失と言えるだろう。 経済の回復や、若年世代への生活向上のための賃上げや、家事・育児負担の軽減、社会全体で子育てを支えるなど総合的な対策が必要であるが、抜本的な対策を打ち出すためには、どうしても財源が必要になる。 日本は、子育てなど家族関係支出が欧米に比べて低いことがかねてから指摘されているが、こうした状況を踏まえて、政府は高齢者向けの社会保障制度を転換し、全世代型社会保障を進めようとしている。 短期的には経済の回復が優先課題になるだろうが、中長期的な大きな課題のためには財源の話もさけては通れないだろう。広い層の人たちが負担を分かち合って、子育て家庭を支える社会への転換が求められる。そのためにも、目指すべき姿を提示し、広く社会の理解を進めることを期待したい。

  • 遅刻に居眠り、読書…「がっかり」千葉県議会へ意見殺到 議長が謝罪

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年4月29日11時28分 投稿

    【視点】国会での居眠りや委員会中の読書などについては、時々メディアでも取り上げられるが、県議会の様子がキー局の報道番組で取り上げられるのは珍しいように思う。 国会の場合は、居眠りや委員会などでの質疑中に別のものを読んでいるなどのケースがあり、時々批判されているが、僕はそもそも自分の発言の機会のない会議に全員が拘束されている非効率さの方が問題ではないかと思っている。 ただ、さすがに国会の場合は、議員が遅刻することはほとんどないと思う。 もし、県議会議員の遅刻や早退が珍しくないのであれば、大きな問題だろう。国会に比べて、県議会はメディアのチェックが効きにくい構図だ。千葉県議会以外でも、だらけた議員活動がある可能性も否定できない。 単に、県議会議員に「緊張感をもって仕事をしろ」というだけでなく、そもそも遅刻・早退・居眠りしていてもよい会議に全員出席させている非効率な運営自体を見直すことも検討に値するのではないか。 オンライン会議にしたり、自身の発言がない会議なら、後で動画でフォローすることも可能である。 そうした効率的な議会運営が可能なのであれば、歳費を削減できるかもしれないし、仕事をしながらでも議員活動をすることも可能になるかもしれない。県議会は、まだ成り手がいないという状況ではないかもしれないが、市町村議会では議員の人材確保は課題となっている。 議会の望ましい運営の仕方を広い視野で考えてほしい。

  • 朝青龍は怖いし、部屋は消滅…土俵際の元高見盛がつくった「逃げ道」

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年4月29日11時16分 投稿

    【視点】高見盛と言えば、同じ日大の田宮(琴光喜)と並んで、僕が学生相撲をやっていた頃のスター選手だ。アマチュア相撲の世界で言えば、超エリートと言えるし、大相撲に入ってからも活躍した力士だ。 そんなスター選手も、内心は外から見えるそれとはかけ離れていたようだ。 現役時代から不器用なところは見え隠れしていたが、それでも相撲に勝てばなんとかなっていたのだろう。 引退して親方になってからは、弟子の指導や協会の仕事があり、東関部屋の師匠となってからは相撲部屋の経営という仕事もある。相撲選手として求められる能力とは、大きく異なる要素が必要になる。一般社会の様々な仕事に通じる能力が必要になるだろう。 高見盛の不器用さは、引退してから際立つようになったと思う。 本人も部屋を継ぐことは希望していなかったという報道を読んだことがあるが、苦手なことをやらなければならない状況はつらかったのだろうと思う。 それでも、高見盛は実直な人柄でファンに愛され、また周りにも支えられているのではないかと思う。 人間だれしも、外から見える姿と違う内面があり、人知れず苦しさを抱えていたりする。 人と比べるのではなく、自分ができることをあと少し必死にがんばることと、誠実でいることがとても大切だということを高見盛は教えてくれているような気がする。

  • 自民、公務員の働き方で提言「政治家がトップダウンで改革を」

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年4月29日11時3分 投稿

    【解説】この提言をまとめるための自民党の行政改革推進本部の会議で、僕もプレゼンをする機会をいただいた。昨年に続き、自民党行政改革推進本部は、霞が関の働き方改革のための提言を取りまとめた。 かつて、行政改革というと、人員削減や経費削減がテーマになっていたが、時代はすっかり様変わりして、政治の中でも、このままでは国民のために政策を立案したり執行したりする行政の機能が維持できないという危機感が共有されてきたと言える。 河野太郎さんが、国家公務員制度担当大臣だった時代に、2014年度から2019年度の6年間で20代のキャリア官僚の離職が4倍に増えたことを発表した。その後の離職の状況を政府は発表していない。僕の肌感覚になってしまうが、省庁を問わず後輩たちの離職の連絡や相談が後を絶たない状況だ。離職のトレンドには歯止めがかかっていない。 一方で、国家公務員試験受験者は減少し続けており、採用も苦戦している。 近年、霞が関のブラックな勤務環境が社会問題化し、徐々に改善の動きは見られるものの、民間の働き方改革が進む一方で、その歩みはまだまだ遅い。 倒産のない霞が関では、民間と比べて自律的に改革が進みにくい構造にある。一方で、外圧(世論)があると大きく変わるという特徴もある。 これまでの議論の中で、やるべき改革は明らかになっている。政治のリーダーシップと世論の後押しによって、抜本的な改革を進めなければ、行政の機能が崩壊し、結局その影響を受けるのは国民である。 改革には、予算が必要なものもあるし、国会そのものの運営改革も必要だ。役所の最大限の努力が必要なことは当然だが、政治家が経営感覚を持ってリーダーシップを問ていくことが必要不可欠だ。 自民党行政改革推進本部の提言を受けて、政府がどの程度真剣に取り組んでいくのか、これから骨太の方針や来年度の予算編成も控えている。メディアにも、しっかりとチェックを続けてほしい。

  • フリーランス取り込みも視野 勤労者皆保険めざす 政府・有識者会議

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年4月27日15時59分 投稿

    【視点】勤労社会保険も育児休業制度の対象拡大も非常に重要な政策課題だ。戦後に社会保障制度が構築されたが、正社員のお父さんがいる家族をモデルとして整備されてきた。 平成に入ってから、女性の社会進出が増え、また非正規雇用も増えた。さらには、未婚率も増加し、働き方も多様化してきている。 家族構成や、人々の生活、働き方が大きく変化していく中で、社会保障制度が昔からの前提を維持し続ければ、生活保障の網から漏れる人たちはどんどん増えていってしまう。 時代の変化に合わせて、社会保障制度もアップデートしていくことは、当然の流れだ。改革には、確かに政治的な体力が必要だが、方向性は正しいと思うので乗り越えてほしい。

  • 自公国ヤングケアラー支援策、6月中旬とりまとめへ 「非常に深刻」

    千正康裕
    千正康裕
    株式会社千正組代表・元厚労省官僚
    2022年4月27日15時53分 投稿

    【視点】ヤングケアラーは新しい政策課題となってきた。これは、今まで問題がなかったということではなく顕在化していなかった課題を政治が取り上げた結果だろう。 特に、この問題を取り上げ、働きかけを続けてきたのが、国民民主党の伊藤孝恵副代表だ。そして、野党である国民民主党が取り組んできたイシューであっても、しっかりと取り上げるかまえを見せているということはよいことだと思う。 国民民主党以外の政党も含めて、野党の提案であっても、よい政策を取り入れ、生活者の課題を解決するために尽力するという与党の姿勢も望ましいと思う。 政策本位の連携が進むことを期待したい。

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