筑波大学4年時に全日本大学女子バスケットボール選手権優勝。卒業後、英国留学などを経て日刊スポーツ新聞社東京本社へ。1998年よりフリー。スポーツや教育等をフィールドに執筆。『AERA』で「ブラック部活」というワードを最初に社会に届けた。2022年5月に『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)を上梓。他に『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)、『部活があぶない』(講談社現代新書)など。JOCナショナルコーチングアカデミーやプロ球団などで、選手や指導者、保護者向けのセミナーも。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革委員。…続きを読む
今フランスで生の試合を観ています。チリ戦で選手の会場入りを見届けたとき、負傷欠場の姫野選手は複雑そうな表情でファンが囲む花道を歩きました。イングランド戦はチケットがとれず豪州対フィジーにまわり、直後に行われた日本の試合は息を切らして戻ったホ
学校の暴力やパワハラは「外圧」では変わらないのでしょうか。 海外報道や国連による外圧でジャニーズ性加害問題が進展を見せるなか、記事にあるような外国語指導助手(ALT)の指摘を新居浜市の教育委員会は逆に歓迎すべきです。教育長は「(男性教師に
子どもでも、大人でも、肥満傾向のある選手は熱中症リスクが高いことを知っておいて欲しい。日本体育協会の調べ(1990~2012)で、学校管理下の熱中症による死亡事故で肥満傾向にあったケースが7割以上というデータがあります。本人も周囲も注意を向
大分県出身の私が小学生だったころ、知覧には行きませんでしたが夏休みは長崎の6日、広島の9日と終戦記念日の15日は登校日でした。戦争の被害を知る平和教育の授業を受けた記憶があります。日本の加害は知らされませんでした。ただ、私は祖父から中国での
当事者のフリーライターです。取材の形跡がない「こたつ記事」と呼ばれるものがあります。一方で、事件事案の発生の裏を取り、被害者複数の話を聞き、加害側のカウンターコメントをとり、関連省庁のデータを調べるなどして数週間を費やす原稿もあります。私は
わが家の娘が中学2年生の頃、私たち親は彼女を「いきなりプンプン」と陰で呼んでいました。ニコニコ笑っていたかと思うと、突然機嫌が悪くなるのです。 ある日、夫、娘、私と3人で出かけたとき、夫が娘に話しかけても返事をせず、何回目かに振り向いて「う
菊間さんと同じ感覚です。とても驚きました。「一番重たい問題を抱えていたのはこのスポーツの分野だったと今認識した」という趣旨の林さんの発言に対して、です。 そもそもアメフト部の悪質タックルを機にガバナンス不全が発覚。当時の監督やコーチ、理事
日大アメフト部部員の大麻及び薬物所持が、大学組織改革の進捗にフォーカスされ、問題の論点がずれてしまうことを懸念しています。本日8日午後、林真理子理事長らが会見を行う予定ですが、同理事長が蚊帳の外だったかどうかなど大学側の対応の仕方にばかり話
「ひらがなだらけのレポートを平気で提出する。中学生かと思うような学生が増えている」 3年前、大学スポーツ界で大麻所持事件が立て続けに発覚した際に取材した大学教員の言葉だ。 まだ容疑者の段階ではある。だが、朝日大ラグビー部、東農大ボクシング
見た目は普通、でも一緒に居ると心地いい。アタシが稼ぐしかないか――。 「三高」にこだわらなくなった女子たちが選ぶ結婚相手は、住み心地のいい省エネエコ住宅と同じかも、なんて思いました。他人にはわからない、目に見えない居心地の良さを選ぶのです
1980年後半。若い頃にお金を貯めて語学留学したロンドンで『週刊朝日』を読むのが楽しみでした。日本人の友達が家族に送ってもらった荷物に、すき間を埋めるためなのか丸まって入ってたり。出張でやってきた知人が持ってきたものを回し読みしたり。帰国
私たちは子どものときから何かに怒ったり反抗することが許されず、従うことを強いられていないでしょうか。怒っていいよ、何してもいいよ、主張しなさい、自分で決めなさい、という環境が、家庭でも、学校でも、非常に乏しい。言うこと聞きなさいと言われ(大
記事を読んで、高校生の時に習った(か、参考書で読んだ)「牽強付会(けんきょうふかい)」という言葉を思い出しました。実証に合わないのに、物事を自分たちに都合よく無理やりこじつけるさまを言います。記事には日本のそんな姿が散見されます。 201
なでしこたちの自己肯定感の低さは、日本で生きる女性の姿そのものだと感じる。 女子代表選手が「そもそも、男子が稼いだお金を使わせてもらっている立場なので……」「勝てていないのにそんなことを言っていいのか」と卑下してしまう背景には、日本社会のあ
高校野球だけが、犯罪を犯しても、良いことをして表彰されても、「元球児」と呼ばれます。高校サッカーの選手が蹴児とは呼ばれないのに。ユーススポーツの中で最ももてはやされるから?彼らは一生、野球を背負って生きなくてはならないのでしょうか。 寮に
入り口はデジタル機器だけれど、実際に対応するときは体温が伝わること。案件を共有することで学校全体、地域全体の問題と大人が捉えられるきっかけになること。この二つを心から願います。 現場は大変なんだよとお叱りを受けるかもですが、かつて子育てをし
2018年に発覚した不祥事のことはよく覚えている。日本バスケットボール協会の対応が非常に素早かったこと、会長の三屋さんが会見の席で深々と頭を下げたことが印象深かった。潔く映った。 どんなプロセスを経て実現したインタビューなのかはわからないが
記事にある「調査嘆願書」を、思わず二度見しました。なぜなら、ブラック部活の実態が明るみになって保護者が提出するのは、そのほとんどが問題顧問を庇う「処分軽減嘆願書」だったからです。 とうとう「不適切だからもっと調査をしてほしい」と言ってくれ
メディアの世界にいて思うのは、「書いた」と「伝えようとする」と「伝えた」は異なるということです。 記者さんが対談協力した講談社の女性誌「FRaU」で、私も5年ほど前から月2回の連載 「子育てアップデート」を担当しています。司会を務め「い