熊本支局と西部社会部でサツ回りと高校野球(だけ)4年、平成元年の1989年に政治部。週刊朝日や月刊誌論座、グローブ立ち上げやオピニオン面改革も経験。政治部長を挟んで、編集委員。客員教授で東大の政治とマスメディアゼミも。…続きを読む
岸田人事の本質がよく分かる記事でした。いや、岸田首相の正体、と言った方が良いのか。 極めて永田町仕様の、マイクロマネージメントな政局術で判断するタイプなんですね。屈託のないタイプとは書きましたが、人事を取材していても、判断基準の世論との乖
連立政権というか、政党間協力について改めて考える機会になっていると思います。 政党が協力する舞台は、国会と選挙、政権の三つがあると言われます。逆に言えば、法案審議において国会で協力したからと言って、選挙やとりわけ政権で完全に同一行動をとら
なかなか、過去に類似例の見つからない連立構想です。大連立は経験したことないし。 うーん、ぎりぎり近接しているのは、岸信介政権が倒れた後に、側近福田赳夫が画策した民社党と自民党の救国連立でしょうか。実現しなかったが、民社党は社会党から分裂し
没後40周年企画と銘打って社会派の巨匠・山本薩夫監督の「金環食」がCSで放映されたのを昨夜、観たばかりでした。所得倍増計画が云々されるあたり、明らかに池田勇人政権時代がモデルで、水力発電ダム建設を巡る汚職事件が発覚、官房長官以下、政権党の面
民間企業でもそうでしょうが、権力を握ると人事をやりたがる人がいます。そうでもない人もいます。 政治に関していえば、政権を強くするのは選挙(の勝利)であって、人事はやればやるほど弱くなるとされたりします。私の取材実感でもほぼその通りです。ま
泡沫、という言葉が既に古い政治の象徴なのかもしれません。少し前、平成初期の非自民連立政権誕生時の記事を読み返していて、その原動力となった日本新党の国政進出に際し、最初の朝日新聞の扱いがなんと「ミニ政党」だったことに驚いたことがありました。
一種の天の配剤かと思えます。衆院の解散話が先行してきましたが、大事な国会審議はまだ終わっていないうえ、そもそも選挙の審判には、具体的な法案の出来栄えや議論の冴え方が材料となるはずです。 各党の時代感覚が問われると共に三つの案が並び立つこの
新しい時代にふさわしい「政局記事」だと思います。とても刺激を受け、いろんなことを考えさせられました。乾いた文体もハードボイルドで読みやすい。 いつ解散か、といった見通し記事に偏せず、何を岸田文雄という政治家・首相が狙っているかを肉声などフ
大変興味深い現象です。 やはり、統一地方選と衆参5補選の結果が影響しているのでしょうか。躍進した日本維新の会が政権との修正合意に向かい、退潮した立憲民主党は存在感を示すため反対に回る。ただ、野党共闘が崩れた一点に限れば、政権の思惑通りと言
個人的にも、いろんな疑問や問題点が整理できた記事でした。そういうことだったか、という感じです。 やはり、政治は人が動かすものだと実感します。立役者の視点を通じ、維新という政党の現在地がよくわかりました。全国化というスローガンで見えなくなる
良きにつけ悪しきにつけ、安倍晋三政権には「改革」のイメージがありました。若者層ほど自民党に対する支持が高かったのは、かえって野党の側に「変わらない」という印象が強かったからでしょう。 岸田文雄政権にはそうした「改革」性が乏しいうえ、防衛費
今回の統一地方選前半戦の結果を受け、日本の維新の会が改めてこう自己認識しています。 「地方分権政党」と。 野党第一党と言えばどうしても永田町の中央政界の観点から語られがちですが、本来、二大政党制をはじめ平成初期に政治改革が議論された際、
自制心をなくし、他者を攻撃するばかりになってはいけない。 ここまで言わざるを得ないほどの「失言」だったということですね。言葉を生業とする者として、攻撃が自制心をなくして良い言い訳にならないようにしなければ、と思いました。
相手が政権であれ、野党であれ、厳しく書く時は、当事者や関係者に話を聞き、自分の考えを伝えるようにして来ました。オンレコの場合もオフレコの場合も、それが最低限の取材のマナーだと思うからです。その結果、取材関係が続く人もいれば、君は敵だと言った
私も気になっていました。最近の市長選です。うまく説明できないのですが、明らかに変化が起きている。相乗り候補が負けた北九州も、維新系候補が大阪以外で初めて勝った京都府舞鶴市も、自公候補が負けた佐賀県鳥栖市も。岸田政権への逆風とか野党のだらしな
日銀人事には、その政権と首相の実相が生々しく刻印されます。 安倍晋三首相がそうでした。黒田総裁人事は、政策協定を結ぶことにより首相が目指した官邸主導を固める意味があったうえに、安保や改憲の課題を処理する上でその政治的リソースとなる経済指標
こういう記事が読みたかった、と思う読者の方は多いのではないでしょうか。 少し前、京都府舞鶴市の市長選(ちょうど今日投開票です)に関して地元のFMラジオ局が企画した18歳の若者2人による討論会を取材しました。彼ら彼女らが口を揃えて言っていた
本質的な問題提起だと思います。国会の争点が大きく変わるかもしれません。 防衛費増額にせよ少子化対策にせよ、岸田政権が進めていることは今後の日本社会を長く大きく縛るものです。体質問題を追及していかなければならないのは、その政策立案の理念が国
もうひと昔前になりますが、現在の黒田総裁が誕生する日銀総裁人事を、政治、経済両部などみんなで取材しました。当時も今も、人事を一日早く報道することに意味があるのか、記者の自己満足ではないか、といった批判があります。それだけだと確かにそうだなと