内田良

内田良うちだ りょう

名古屋大学准教授・教育社会学
関心ジャンル:教育子育て医療働き方人権

最新コメント一覧

  • 「ポニーテール不可」やめます 神戸の中学校でブラック校則見直し

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年6月24日19時4分 投稿

    【視点】市全体で取り組みが進んだとのこと、とてもうれしい情報です。 しかもこれまで校則の見直しは、高校を中心に進んでいるので、市内の中学校での動きという点も重要です。公立校は横並び意識が強い分、逆に複数校が変われば自校も変えていくという動きにもなるので、神戸市内の中学校でさらに改革の動きが進むことを期待します。 ただ気になるのは見直しがあったとはいえ、依然として下着の色を白限定としたり、ツーブロックを禁止としている学校などが多く残っていることです。 頭のてっぺんからつま先まで、身なりや髪型を細かく指定・規制することで、いわゆる「非行の芽を摘む」「風紀を保つ」ことが、校則に期待されています。マスクの色が白色のみだったのもそうした観点からと考えられますが、コロナ禍で品薄により全国の小中高でマスクの色が多様化しましたが、なにも非行も乱れも起きていません。大人の側がもう少し子供を信じてもよいのではないかと思います。

  • 「誰と歩んでいけば」 息子がゴールの下敷きに、賠償命令が出ても父は

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年6月24日16時14分 投稿

    【解説】学校管理下において、サッカーやハンドボールのゴールが転倒したことで、障害・死亡にいたった事故は、2001年度以降で21件起きています(日本スポーツ振興センターが毎年刊行している『学校の管理下の災害』より集計)。 子供がゴールに飛びついたり、寄りかかったり、ぶつかったりする、あるいは強風が吹くなどの理由で、ゴールが倒れます。これらの事故は、学校安全の分野ではよく知られた事故であり、対策としてゴールを地面に固定することもよく知られています。その意味で、十分に防ぐことができたはずで、市側の賠償責任が認められたのは当然といえるでしょう。 今後の課題として、学校のグラウンドはサッカー専用ではないのでゴールを動かすことも多く、一方でゴールを固定するのにはひと手間かかるため、つい、固定を怠ることがありえます。施設管理をだれにまかせるのか、そもそも従来型のゴールを置く必要があるのか、検討すべきことが多く残されています。

  • 職場にはびこる謎ルール 「理不尽慣れ」していた私が気づいたこと

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年6月23日17時30分 投稿

    【視点】20~30年ほどの間に全国的に校則が細かくまた厳しくなってきたと考えられるなかにあって、福岡県の高校2年生を対象に、2001年、2007年、2013年と3時点にわたって実施された調査では、「学校で集団生活をおくる以上、校則を守るのは当然のことだ」という質問への回答が、3時点で大きく変化しています。  守るのは当然と考える傾向(「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計)が、2001年では68.3%であったのが、2013年には87.9%と、約20%もの大幅な増加です。しかも「どちらかといえばそう思う」の割合はほとんど変化がなく、「そう思う」という積極的に支持する回答が、増えています。これを踏まえると、上からふってくるルールや決まりごとに従順にしたがう生徒像が見えてきます。

  • 高校生が金もうけ考えたらダメ? 農産物販売中止→反対で当面認める

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年6月16日13時27分 投稿

    【視点】雑菌が混じるトラブルなど各種リスク管理は、儲けに関係なく徹底されるべき事項です。ただどのような背景があるにせよ、茨城県にかぎらず、教育活動はしばしば「無償」との親和性が高く、「お金儲け」をすると教育活動としてマズいことをしているかのような印象が生じがちです。 これは教育界全体にまん延する病のようなものです。いま話題になっている学校の部活動も、教員のほぼただ働きでまわっていますし、そもそも公立校の教員は残業代が支払われない法律のもとで働いています。教育学においても教育財政の専門家はほとんどいません。お金を真正面からとらえた教育活動のほうがよほど健全であるように、私は思います。

  • 部活改革に今こそ必要な視点と大きな議論 「つけが回ってきている」

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年6月16日12時46分 投稿

    【提案】日本部活動学会の会長でもある神谷教授からのとても重要なご指摘だと思います。そもそもスポーツ指導や部活動指導がタダであることは重大問題であり、それは同時に生徒におけるスポーツ・文化活動の機会保障を支えてきました。仮に、機会保障を最重視するならば、やはり従来の「必修クラブ活動」のようなかたちで、授業の一つとして学校教育のなかに正式に位置づけるほうが、より確実だと私は考えます。 ただ、「必修クラブ活動」にしろ、「地域移行」にしろ、ダウンサイジングは必須です。今日の部活動改革において決定的に欠けているのは、部活動のダウンサイジングの発想です。具体的にはたとえば、活動量は週に2~3日にまで減らす。大会参加は年に2回まで、オフシーズンの設定、などです。現行(プラスアルファ)のリソースで生徒の機会保障・安全確保と、指導者への対価支払いなどを同時に成り立たせるためには、肥大化し過熱した現行の部活動からの根本的な転換が必要です。

  • 自己決定権奪われて…子どもを追い詰めるコロナ、中高生2割うつ症状

    内田良
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    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年6月6日13時51分 投稿

    【視点】コロナ禍の最初の一年となった2020年度、小中高のいじめの認知件数は減少する一方で、不登校の件数は増加しました。 2020年3月から5月は全国的に学校は臨時休業となり、6月から徐々に再開されたことを踏まえると、学校に通う日数・時間数は確実に減りました。物理的に学校の時間が減ったので、いじめの認知件数が減るのはなんら不思議なことではありません。そして、不登校の件数も同じく減少することが想像されるのですが、実際のところは増加しました。また、小中高生の自殺件数も過去最多を記録しました。 コロナ禍において総じて子供の心の苦悩は深まっていると想像されます。コロナ禍は目下のところ収束しつつありますが、子供の心の危機はいまもなお高まっていると考えて、私たち大人はアンテナを高くしていかねばなりません。

  • 休日の部活指導、先生に聞いてみたら… 民間委託に「賛成」が6割超

    内田良
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    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年6月3日12時51分 投稿

    【解説】昨年11月に私が共同研究で実施したウェブ調査(株式会社マクロミルのモニターを利用)においても、公立校中学校教員に対して、「部活動の指導は地域に移行すべきだと思う」ことについて賛否をたずねました。その結果は、「とてもあてはまる」が48.7%と半数近くに達し、「どちらかといえばあてはまる」の32.1%をくわえて、80.8%が肯定的な態度を示しました。 記事で紹介されている宮城県教職員組合の調査では、回答の選択肢が異なる(県教組では「何とも言えない」が設けられている)ものの、総じて教員の大多数は部活動の地域移行に賛成しているようです。 現時点で全国的に、部活動の地域移行に関する学校内部の合意は十分に得られているように感じられます。改革の成否は、その制度設計を進める行政側にゆだねられているといってよいでしょう。

  • スラックスで登校した女子生徒に思わぬ質問…理想の制服の形とは

    内田良
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    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年6月2日11時14分 投稿

    【視点】ジェンダーレス制服の導入は、全国的に広がりつつあります。その理由は、型やサイズの調整など細かな調整は必要ですが、あえて極端に表現すると、いまある規定の制服をそのまま「性別に関係なく着用可」、という方向に切り替えればよいだけだからです。記事にある「性自認などについて本人や保護者から相談があったときだけ、どちらかを選べる運用にしていた」というのもそれに近い考え方です。 仮に規定上で男女関係なく選べるようにしても、現実はなかなか変わらないということがしばしばあります。学校によってはあえて「スラックスが基本」ということにして、男女別制服の現実を乗り越えようとしたところもあります。たんにジェンダーレス制服を導入しただけではなく、学校側からのよりいっそうの働きかけや工夫が必要です。ただ、そもそものことをいえば、私服にするとこうした課題はすぐに解決します。

  • 学校側に「責任なし」 部活動での丸刈り訴訟判決、識者はどう見る

    内田良
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    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年5月31日21時59分 投稿

    【視点】学校の厳しい校則をはじめ、学校における威圧的あるいは軍隊的と言ったほうがよいかもしれない活動に関する民事訴訟は、これまでもほぼすべて、学校側の主張が認められ、原告敗訴がつづいてきました。 今回、やや小さな論点ですが、私が非常に気になったことがあります。それは記事にもあるとおり、教員はその厳しい応援練習をずっと見ていたという点です。 裁判所は、「新入生全員を裸足にさせ、休憩を取らずに1時間から1時間半程度の時間、大声を出して黌歌等指導を行ったことにより、原告を含む新入生らの中には、大きな圧迫感や緊張感を感じたり、応援団員の態度を不快に感じたりした者もいると考えられる」と、それなりの厳しい練習であったことを認めています。 そのうえで裁判所は、「新入生のクラスの担任や応援団の顧問らも校歌等指導が安全に行われるために南校舎の屋上に近い管理棟のベランダから練習の様子を見守っていた」と述べています。 教員が見ていたことをもって、学校は安全に配慮していたと結論される。私の感覚からすると、教員が見ていたのなら応援練習を止めるべき(そして、なぜ止めなかったのか)と考えてしまいます。

  • 上智大、非常勤講師に「賃金不払い」 労働基準監督署から是正勧告

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年5月30日22時59分 投稿

    【視点】大学だけでなく小中高の非常勤講師、また学習塾のアルバイト講師など、授業を担当する非常勤の立場では、基本的に授業コマ数で給料が決められてきました。そこでは、授業時間数と同程度あるいはそれ以上の準備時間を要しても、その準備時間は、授業コマ数の給料に含まれているという解釈や規定が通用してきました。 しかしながら、仮に一コマに一定の準備時間数が含まれているとしても、その時間数だけではまったく準備が終わらないというのが通例です。授業担当という業務においては、時間割のなかで拘束される時間だけでなく、準備や採点等に要する時間も正当に評価されるべきだと思います。

  • 担任交代、息子は端末に触れなくなった 教師に左右される教育DX

    内田良
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    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年5月30日13時40分 投稿

    【視点】学校はすさまじくICT化が遅れてきた領域です。コロナ禍におけるGIGAスクール構想の前倒しによって、期せずして学校のICT化が進みました。ようやく、先進国からの大幅な遅れをいくらか取り戻したように見えますが、一方で記事にもあるとおり、学校や教師間の温度差(格差)が大きい。 これまでまったくICTに不慣れな業界だっただけに、この急激な動きのもとで、格差が生まれるのは当然です。この格差を埋めるための措置として、ICT支援員は一役を買っています。個々の学校や教師にゆだねていては、どうしても慣れ/不慣れの格差が生じます。外部から学校に入り、ICT機器の整備や、教師・子供の個別対応などを通じて、ICT化における学校・教師個別依存性を低減していく。そのためにもいっそう支援員を増やしていく財源が必要です。

  • 部活の地域移行、そのカタチは? 先行する白岡市に詳しく聞きました

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年5月30日12時59分 投稿

    【解説】部活動の地域移行は必須とされて、その議論や動きが着々と進められていくなかにあって、ここ一年ほどの間に、具体的で現実的な問題が次々と浮かび上がってきています。記事中にも指導者の確保などの課題とその対応が示されています。 私が記事でとくに重要であると感じたのは、いまだほとんど議論されていない、次のことです。すなわち、地域の指導者が土日にがっつりと練習や大会参加を入れ込んで、むしろ「やりすぎ」が進む懸念です。「白岡市では、土日両日に活動した場合は、平日の活動を3日以内とするガイドラインを設け、過熱化を防ごうとしている」とのことです。部活動が学校であれ地域であれ、それを総合的にマネジメントする方法がなければ、結局は、学校で週4日+地域で週2日、合計週6日といったことが起こりえます。これではむしろ、過熱に拍車がかかり、人も場所も金も不足してしまいます。

  • 「地毛証明」はゼロに 「ブラック校則」熊本県教委が実態調査

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年5月30日12時49分 投稿

    【視点】地毛証明書の提出は、頭髪の色情報をわざわざ書面で申告させるという、人権侵害の極致のような営みです。その地毛証明書を存続させている高校がゼロとなったことは、とても大きな前進です。 ただ一つ留意せねばならないことがあります。それは、表向きは地毛証明書はなくとも、水面下でそれに近い指導が繰り広げられる可能性です。三重県では、昨年度に県立高校でツーブロックを禁止する学校が、表向きはゼロ校となりました。ところが、6月の報道では、6校でツーブロックの生徒に対して指導が入っていたことが明らかにされました。 地毛証明書は、厳格な頭髪指導を前提としたうえで、生まれつき茶髪などの生徒がその厳格な指導を受けずに済むための救済措置でした。厳格な頭髪指導があるかぎり、地毛証明書の需要は、(ときには生徒の側から)おのずと生じる可能性があります。見えない次元での闇校則に目を光らせねばなりません。

  • アナログな職員室、脱却へ一歩 文書を役所へ直接持参→端末処理へ

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年5月30日12時36分 投稿

    【視点】妹尾昌俊さんがおっしゃるとおり、「書類も連絡も採点も、機械にできることは機械に任せましょう」です。校務支援システムをはじめとするICTの活用は、業務の効率化のみならず、記録もちゃんと残りますから、あとになって確認をする際にも便利です。 記事の「校務の情報化の主な事例」にあげられているとおり、保護者とのやりとりにおけるICTの活用(欠席連絡、面談調整、各種問い合わせ受付など)は、とても好評です。 学校からの配布物については、「紙のほうがすべての保護者に伝わりやすい。メールだと読まない可能性がある」という学校側の意見を時折耳にします。それは、そもそも紙資料が保護者の目にちゃんと留まっていたかということも、合わせて検討すべきでしょう。学校の働き方が危機的状況にあるからには、学校や行政でできることは遠慮せず次々と進めていくべきだと思います。

  • ランニング1時間、大学の野球部員が倒れ翌日死亡 救急車呼ばず

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年5月26日17時22分 投稿

    【視点】一時間のランニング中の出来事、救急車を呼ばなかった、などいくつか気がかりな情報がありますが、まずはそれらの情報に関係なく、早期に事実確認を進めることが必須です。 仮に熱中症だと判断したのであれば、それはどのタイミングであり、そこでどのような応急処置(身体を冷やすためのさまざまな処置等)をほどこしたのか。 また、緊急時対応として、どのような連絡・連携体制が用意されていたのか。さらにその前段階として、体調不良の際に休めるような指導がなされていたのか。これら一連の情報を収集していくなかで、各場面における判断や、当該野球部の危機管理体制を検証していく必要があります。

  • 「習い事」化する学童 英会話に受験指導も 1600時間の活用法は

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年5月24日14時0分 投稿

    【視点】学校の授業が終わってからの放課後というのは、自由な時間。いま学校教育の領域では、授業以外の時間の取り扱いをめぐって大きな動きが起きています。たとえば、高校の「朝課外」(とくに九州地方で多いようです)や、中学校・高校の「部活動」を、取りやめたり外部化したりする動きです。朝課外は、放課後における民間の学習塾の代替機能を、同じく部活動は、放課後における地域社会でのスポーツ・文化活動の代替機能を、学校が担っています。学校が担うことで家計負担を最小限にするという公教育としての重要な利点がありました。ただ、それは教員の長時間労働(しかもタダ働き)によって担われていたということで、それを学校から切り離さざるをえない状況です。一方で、切り離されてしまえばあとは家庭の自由な選択となり、そこにさまざまな家庭背景が反映されることになります。放課後の自由時間は、公的には規制が困難であるだけに、格差社会の重大な課題が潜んでいます。

  • スポーツの歴史的転換 中学部活動の休日の地域移行、25年度までに

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年4月27日10時1分 投稿

    【解説】部活動の見直しの動きはこれまでもつづいてきましたが、今回の地域移行は記事タイトルにあるとおり「歴史的転換」です。 今回の動きの発端は、2016年頃からツイッター上で教員が部活動負担の重さを訴え始めたところにさかのぼります。これまでも現場で負担の重さは個別にはささやかれていましたが、ツイッターという匿名空間を通じて教員の苦悩の声が重なり、それをマスコミがキャッチして報じ、国や自治体が動いてきました。 2018年にスポーツ庁が運動部、文化庁が文化部のガイドラインを策定した時点で、地域移行の目標は掲げられていました。それでもまだ現実感は小さかったのですが、いよいよ本格始動ということで、具体的な問題も噴出してきています。指導者不足はもちろんのこと、ここ一年くらいでとりわけ耳にするようになったのが受益者負担の問題です。できる限りこの負担を小さくすることが、指導者の確保と同時に重大な課題になってくると思います。

  • ランドセル購入額、10年で1万9千円上昇 過熱する「ラン活」

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年4月24日9時44分 投稿

    【視点】ランドセルはジェンダーレス化の象徴の一つで、いまや多様なカラーがそろえられています。一般にどれを買うかまでは指定されていないので、各家庭で自由に手頃なものを買えばよいことになっています。ところが実際には、高額であり、そのうえ購入額が上昇しているとのことです。学校に通うために各家庭が多大な私費を投じることはあってはならず、入学時点はただでさえ私費を多く要するだけに、義務教育のあり方として重大な問題です。 各家庭の自由にまかせておくと過熱が進むのだとすれば、学校や地域単位でなんらかの上からの取り組みが必要です。なお、ランドセル購入に熱が入っているのは学校に通う子供ではなく、大人(父母や祖父母など)であることを申し添えておきます。

  • 加害生徒と「親しい」と認識、いじめと認めず 中2死亡で旭川市教委

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年4月22日9時28分 投稿

    【視点】学校や教育委員会など教育界側の動きの悪さを見かねて、いま、自治体の首長が教育問題に直接介入する動きが出てきます。その代表格が大阪府寝屋川市です。 寝屋川市では、教育界側の現状を「教育的アプローチの限界」と表現しています。市は、市長直轄の部署である市長部局に、いじめ問題に対応する「監察課」を設置しました。また、2019年12月に「寝屋川市子どもたちをいじめから守るための条例」を制定して、教育委員会を通さず、市長が設置した窓口にいじめに係る相談をできるものとしました。いじめやその恐れがあるときには、調査や支援、対応、勧告などを行うことができるとされます。市長直属の部局が第三者的に強権的に学校に入っていく仕組みです。旭川市でも同様の条例や仕組みが制定される可能性があります。

  • 上野千鶴子さん「いいかげんランドセル止めたら?」問われる親の選択

    内田良
    内田良
    名古屋大学准教授・教育社会学
    2022年4月21日9時56分 投稿

    【解説】女の子=赤、男の子=黒、という固定化した分類を脱し、多様な色をそろえることで、ランドセルはむしろ「選ぶもの」という性格を与えられたかに見えます。でも、そもそもランドセルというバッグ以外が選べないことも問われるべきでしょう。入学時期はとりわけ家計負担が大きく、ランドセルもその一つです。ランドセル以外にもあまりに学校指定品が多く、しかも割高です。 いま制服も、「ジェンダーレス」を合言葉に「選べる」制服が登場しています。でも、制服という枠組みそのものは動きません。ランドセルがたどってきた道とよく似ています。 自治体や国が公費で支給できないのであれば、基本はお手頃価格で各家庭で選べるほうがよいと考えます。

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