朝日新聞社は4月1日付で、本社のパブリックエディター(PE)を認定NPO法人カタリバ代表理事の今村久美さん(43)=写真左=、東京都立大准教授の佐藤信さん(35)=同中央=、スマートニュース社フェローの藤村厚夫さん(69)=同右=に委嘱します。

 2020年4月からPEを務めている作家の高村薫さん(70)、慶応大法科大学院教授の山本龍彦さん(46)、地域活動家の小松理虔(りけん)さん(43)は今年3月末で退任します。

 PEは15年4月に新設した制度で、読者をはじめ社外の多様な声に耳を傾け、本紙報道の内容や姿勢にご意見をいただいています。21年4月から社員の立場でPEを務めている小沢香(56)とともに4人で構成します。

 新年度からPEに就く3人の経歴は次の通りです。

今村 久美(いまむら・くみ)
認定NPO法人カタリバ代表理事。1979年生まれ。
大学在学中の2001年にカタリバを設立。10代と親や先生以外の「ナナメの関係」を教育の力に変えようと、探究活動や校則検討、震災・貧困・不登校の支援など、対話を通じた公教育改革を実践している。

佐藤 信(さとう・しん)
東京都立大准教授。1988年生まれ。
専門は現代日本政治、日本政治外交史。近年は空間やジェンダーに着目して日本政治を研究している。著書に「近代日本の統治と空間」「日本婚活思想史序説」「60年代のリアル」「鈴木茂三郎1893―1970」など。

藤村 厚夫(ふじむら・あつお)
スマートニュース社フェロー。1954年生まれ。
コンピューター関連雑誌の編集者やネット専業メディアの経営者などを経て、2013年からスマートニュース社でメディア事業開発を担当。18年から現職。NPOファクトチェック・イニシアティブ副理事長も務める。