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週刊人間国宝

工芸技術 木竹工(5)

木象嵌の装飾技法

柳橋眞 金沢美術工芸大学大学院専任教授

 一枚の板に木の色や材質感、あるいは木目の異なる木材を文様に切り、嵌(は)めこんで装飾する技術を木象嵌(もくぞうがん)と総称している。世界中の木工において、例えば木製の家具などで、何らかの形で木象嵌の装飾が行われていることは珍しいことではない。 [全文を読む]

中臺瑞真/大坂弘道/秋山逸生

もっと知るために

写真【伝統を学ぶ】

 階段を降りて教室に入るなり心地よい木の香に包まれた。 東京都大田(おおた)区千鳥(ちどり)にある前島(まえじま)木彫所。 [全文を読む]

写真【資料館・美術館・本・DVD】

【資料館】
港区立港郷土資料館  2002年(平成14)に中臺瑞真(なかだい・ずいしん)が亡くなった後、中臺の作品や自宅工房にあった愛用の道具類・文献などの大半が同館に寄贈された。 常設展示されてはいないが、折あるごとに同館や港区役所などで展示される。 [全文を読む]

今週の人間国宝名鑑

◆中臺瑞真(なかだい・ずいしん)

1984年認定 1912.8.8−2002.4.23

千葉県生まれ。14歳で上京して指物師竹内不山に入門し、指物や透彫の技法を身につけ、独立。田中仙樵に茶道を学び茶道具も制作。独学で刳物技法を習得し、会津桐や南部桐を用いて、手で刳った特有の曲面と木肌の美しさを表現した。

◆大坂弘道(おおさか・ひろみち)

1997年認定 1937.2.20−

鳥取県生まれ。木工芸技法を独学で学んだのち、本橋玉斎らに師事し唐木指物などの技法を習得。1984年から2年間、正倉院宝物「紫檀木画箱」の復元模造に専念。指物などに精密さを追求、木画や透彫などにも冴えを見せる。

◆秋山逸生(あきやま・いっせい)

1987年認定 1901.9.27−1988.5.22

東京生まれ。芝山象嵌師の島田逸山のもとで修業。のち兄の秋山聴古に木画技法を学び、桂光春に彫金技法の指導を受ける。精緻な象嵌技術と華麗な幾何学文様の作品を制作。晩年には、木地と象嵌面を平らにする平象嵌を制作。

2007年07月24日

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