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週刊人間国宝

工芸技術 染織(13)

東京の友禅・友禅楊子糊

内山武夫 前京都国立近代美術館長

 江戸や遷都(せんと)後の東京では、伝統を誇る京友禅(きょうゆうぜん)が重んじられ、一大消費地であったにもかかわらず、東京の友禅は生産において京都に大きく遅れをとっていた。 [全文を読む]

山田栄一/中村勝馬/山田貢/田島比呂子

もっと知るために

写真【伝統を学ぶ】

 友禅染(ゆうぜんぞめ)の普及を目指し、「染工房(そめこうぼう) 高橋徳(たかはしとく)」が友禅教室を開いたのは6年前の2001年(平成13)のこと。 [全文を読む]

写真【博物館・美術館・ビデオ・本】

【博物館】
シルク博物館  絹をテーマにした博物館。 常設展示では、絹の歴史や科学、国内外の絹を使った衣装の変遷を紹介。 [全文を読む]

今週の人間国宝名鑑

◆山田栄一(やまだ・えいいち)

1955年認定 1900.12.17−1956.8.11

京都市生まれ。1914年三越京都支店染工場で友禅の下絵・彩色に従事。のち伊藤輝山、吉川与三郎に技法を学ぶ。43年上京し、吉川から口伝を受けた楊子糊を研究。46年から愛知県鳴海町で楊子糊の技法を生かした作品を制作。

◆中村勝馬(なかむら・かつま)

1955年認定 1894.9.18−1982.4.21

北海道生まれ。上京し、川端画学校で日本画を、染色家・増山隆方から友禅の技術を習得。1924年名古屋松坂屋、29年日本橋三越の専属。無線伏せの染色技法を用いて、東京友禅の洒落た風格で黒留袖に新風を吹き込んだ。

◆山田貢(やまだ・みつぎ)

1984年認定 1912.2.3−2002.12.7

岐阜市生まれ。14歳の時に中村勝馬について友禅、蝋染の技法を学ぶ。友禅作家として独立後、魚文、巴文、網干文、松文、波文を題材に、伝統的な糯糊による手法で制作。絵際のはっきりした力強い線構成による簡明な意匠が特徴。

◆田島比呂子(たじま・ひろし)

1999年認定 1922.2.4−

東京生まれ。尋常高等小学校卒業後、高村樵耕・柳治父子に師事し、友禅技法を習得。1954年独立するも、中村勝馬について技を磨いた。伝統技法を踏まえ堰出糊や叩き糊に創意を凝らし、詩情あふれる芸術性の高い作品を制作。

2007年08月07日

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