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「写楽考」、鈴木勝秀演出で 堤真一が主演

2007年03月27日15時47分

 矢代静一作「写楽考」が、鈴木勝秀の構成・演出、堤真一主演で4月5〜29日、東京・渋谷のシアターコクーンで上演される。鈴木は「現代のテンポに合わせて、戯曲のせりふや登場人物をかなりカットし、太く流れるものを抽出した」という。

 「写楽考」は矢代の代表作の一つ。71年初演で、何度も再演されている。絵師・写楽となる若者・伊之(いの)の運命を軸に、喜多川歌麿、十返舎一九、伊之と奇妙な縁で結ばれる女らを描く。

 戯曲を短くしたのは「いま、シアターコクーンで上演するには長すぎると感じたから」と鈴木は言う。「中身を変えるつもりはまったくありません。重要なのは、作者が何を書こうとしたかを考えることだと思う。いろいろな人がいろいろな方法で具体化できるのが、名作の名作たるところ。自分のやりたいことを話し、(作者の遺族に)ご理解いただけました」

 「伊之は自ら何もできない、周りに流されている人物。でも、このままでは天は自分にちゃんとした死を与えてくれないということに気づき、自分がやるべきことと向き合い、一時期、天才的な絵を描いた。この物語は、閉塞(へいそく)し、人々が目的を見失ってしまっているような現代につながっていると思う」

 高橋克実、長塚圭史、キムラ緑子、七瀬なつみ、西岡徳馬が共演。昨年「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?」などで数々の演劇賞を受けたシス・カンパニー(電話03・5423・5906)が企画・製作する。

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