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黒柳徹子が海外コメディー第21作 「ゲイのスト」が主題

2007年10月15日15時11分

 黒柳徹子が主演する海外コメディーの第21作「リグレッツ・オンリー」が今年も東京と大阪で上演される。「徹子の部屋」と並び、ライフワークにしている舞台だ。「ゲイのストライキ」という一風変わったテーマで、昨秋ニューヨークで上演された新鮮な作品に臨む黒柳に聞いた。

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「杉村春子先生や森光子さんのようにずっと舞台に立ち続けたい」と話す黒柳徹子=加藤孝氏撮影

 黒柳が演じるのはニューヨークの社交界の女王ティビー。五番街の豪華なペントハウスに住み、夫のジャック(古谷一行)は敏腕弁護士で、結婚を控えた娘のスペンサー(石田ひかり)も弁護士だ。世界的なデザイナーの親友ハンク(大森博史)らとパーティーに興じる日々だったが、大統領の依頼でジャックが婚姻法の保守的な「改正」に取り組むことに。反発した同性愛者のハンクがゲイの仲間にストライキを呼びかけ、街は大混乱に陥る。

 「マリア・カラスやキュリー夫人といった自立した女性を演じることが多かったので、経済的には夫頼りで、おしゃれやうわさ話ばかりという役はちょっと変わっていますね」と黒柳。だが、かつてニューヨークに住んで俳優修業をした経験から、役づくりには自信があるという。

 「面倒を見てくれた作曲家の家が五番街にあり、ティビーのようなスノッブな人々の暮らしぶりも間近に見ました」

 作者のポール・ラドニックは、日本でも上演された「くたばれハムレット」や映画「アダムス・ファミリー2」の脚本で知られる。現代の米社会をウイットの利いた笑いで物語る劇作家だ。「劇中に『生存、自由、そして幸福の追求を含む侵すべからざる権利を与えられている』という独立宣言の一節が登場する。アフリカなどを歩くとまさにその通りだと感じます。差別や偏見を受ける同性愛者にとっても生存は一番大事なこと。自由が脅かされる今の米国の世相をうまく映し出すと同時に、人間にとって大切なことは何かが描かれたお芝居です」

 多忙な日々を送りながらのけいこ。膨大なせりふをどうやって覚えるのだろうか。

 「不思議なことに、『徹子の部屋』は8000回すべて、誰とどんな話をしたかだいたい思い出せる。映像の形で記憶すると忘れにくくなるみたいです」

 丹野郁弓訳、高橋昌也演出。東京公演は15日から11月4日まで、ルテアトル銀座。9000円、6000円。パルコ(03・3477・5858)。

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