2019/01/17

大学SDGs ACTION! AWARDS 受賞者リポート①
立命館大「誰ひとり取り残さないSDGsカレー」

Written by 切田澄礼(立命館大学Sustainable Week 実行委員会)

「大学SDGs ACTION! AWARDS」は、国連が掲げる「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の実現に向けて活動する学生や若手研究者を対象とした、朝日新聞社が主催するコンテストです。2019年2月の第2回開催に向けて、現在エントリーを募集しています。ここでは、2018年3月に行われた第1回の受賞者の皆さんからの活動報告をお届けします。まずは、グランプリを受賞した「立命館大学Sustainable Week実行委員会」からのリポートです。

SDGsでつながる場としての「Sustainable Week」を開催

私たち、立命館大学 Sustainable Week 実行委員会(https://sustainableweek.org/)は、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)を中心にSDGs体験型イベント「Sustainable Week」の運営や、SDGsの普及・啓発活動を行っている団体です。Sustainable Weekは2017 年に初開催し、昨年2回目を迎えました。

初開催前年の2016年は、パリ協定が発効するなど環境に配慮した国際的なルールが決まりつつある時期でした。しかし、国内に目を向けると、非常に多くの学生が社会問題に興味や関心を持っているものの、持続可能性やSDGsに関する意識や理解度は非常に低い状況でした。そこで、学生の強みや考えを表現する機会をつくり、様々な分野の人々とSDGsでつながる場としてSustainable Weekを立ち上げました。

2018年3月に行われた「第1回 大学SDGs ACTION! AWARDS」では、SDGsのスローガンである「誰一人取り残さない」を実現するため、以下の三つの観点から「宗教の違いを超えて食べることができるSDGsカレー」のアイデアを発表しました。

①宗教による食の制限がある人でも食べられる
②アレルギーがある人でも食べられる
③障害がある人でも簡単に食べられる商品の形にする

片手で簡単に食べられる形にしたSDGsカレー

大勢の人に食べてもらって完成した「SDGsカレー」

グランプリ受賞後、SDGsカレーは試行錯誤を経て実現しました。昨年5月には、「宗教による食の制限」問題を解決するため、草津市国際交流協会と合同でSDGsカレーの開発・試食会を開催しました。立命館大学の留学生や草津市に住んでいる外国人の方々にも参加してもらい、宗教上の観点からのアドバイスをいただきました。

昨年5月には外国人と一緒にカレー試食会を開催

6月にはSustainable Week 2018 のプレイベントである「Towards Sustainable Week 2018 」を、協賛してくださった花王株式会社と共同で企画し、開催しました。SDGsについて学んだ大学生や高校生、行政職員や企業の社員などでチームをつくり、SDGsを達成するために自分たちに何ができるかを考えました。ここで立案された五つの企画は、Sustainable Week 2018 で実現できました。また、SDGsカレーを昼食時に提供し、多くの方から意見を聞きました。

昨年6月時点の試作版SDGsカレー

たくさんのアドバイスを踏まえ、昨年10月のSustainable Week 2018 では、当初解決するとしていた3点は、以下のように対応しました。

①宗教の違いによる制限はもちろん、ベジタリアンのために動物系脂は不使用
②特定アレルギー7品目は不使用
③誰もが手軽に片手で食べることができる

こうして完成したSDGsカレーをSustainable Week 2018で販売し、滋賀県の三日月大造知事にも食べていただきました。

滋賀県の三日月大造知事(前列中央)もSDGsカレーを試食

SDGsカレーが完成するまでには、様々な困難がありました。アイデア段階でのプランを、実現に向けた行動に移すことは難しく、大勢の方の協力が必要でした。多方面の方々とのコミュニケーションや意見のすり合わせを、すばやく丁寧に行うことが求められました。社会人や地域の方々とうまくコンタクトを取ることは、学生同士で行うのとは違って非常に難しかったです。

賞金の50万円は、Sustainable WeekのようなSDGsに取り組む仲間を増やすための一連のイベントや、Sustainable Week 2018の企画の充実、SDGsカレーの開発に使わせていただきました。様々な立場の人たちが、SDGsカレーのようなアイデアを考え出し、実現できるSustainable Weekを今後も継続していきたいと思います。

社会の変化に対応しながら、楽しむことを大切に

SDGsの実現に向けた学生によるこうした活動は、大学 SDGs ACTION! AWARDSが始まってから、日本全国に急速に浸透しています。2020年には東京五輪・パラリンピック、2025年には大阪万博の開催が決定し、関東のみならず関西でも国際化が進み、SDGsの活動が活発になっていくと思います。

万博誘致イベントでもSDGsカレーを紹介開催

第2回のAWARDSを目指す皆さんや、SDGsにこれから取り組もうとしている皆さんには、以下の3点を意識して活動していただければと思い、私たちからのメッセージを送ります。

①スピード感を持ちSDGsの本質を理解して活動すること
②これまでの活動をSDGsでリフレーミングすること
③社会の変化に柔軟に対応しながら楽しむこと

スピード感を持ちSDGsの本質を理解して活動をするには、単に「SDGsについて活動しています!」と言うだけでなく「その活動がSDGsのどの目標に、数値的にどれくらい作用しているか」を伝えることが必要です。また、活動のリフレーミングを行うことによって、自分たちの活動が、SDGsの実現にどのように貢献しているかが分かってきます。そこから新しいつながりや必然性が見えてくるはずです。そして何より大切なことは、社会の変化に対応してSDGsの活動を行うことです。SDGsの期限である2030年までに、世界はこれまで以上に目まぐるしく変化していくと思います。そうした変化に柔軟に対応し、変化を楽しみながら活動をすることが、SDGsの実現に向けた持続的な取り組みには必要です。

第1回 大学SDGs ACTION! AWARDS でグランプリを受賞(中央が筆者)

最後になりますが、ぜひ私たちと一緒に持続可能な社会を実現させましょう!

大学 SDGs ACTION! AWARDS 2019~SDGs達成のために、キミが出来ることは?~
社会課題の解決につながるアイデアを募集(賞金50万円など)

国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、いま国や企業は様々なプロジェクトに取り組んでいます。この目標達成のために欠かせないのが、次代を担っていく若者たちの力です。
そこで朝日新聞社では、若者の活動を後押しするための「大学 SDGs ACTION! AWARDS」を創設。
日頃の研究・活動実績に基づくSDGs達成のための企画・アイデアが、昨年度はおよそ100もの団体・個人から寄せられました。
第2回となる今年度は、さらにパワーアップして開催決定! 皆さんの企画・アイデアをぜひご応募ください。

応募要領

対象

学生(大学学部生、大学院生、高専学生、短大生、専門学校生)、若手研究者(35歳以下)、ゼミナール、学生NGO、学生NPO、学生団体、サークル など

応募・選考の流れ

(1)エントリー 締切1月28日(月)
(2)一次選考(結果は2月6日〈水〉までに連絡)
(3)最終選考・プレゼンテーション大会(参加無料)
※一次選考通過チーム代表2名をご招待(交通費・宿泊費〈遠方の場合〉事務局負担)

日時:2月20日(水)13:30~18:00(予定)
会場:有楽町朝日ホール (アクセスはこちら

内容
一次選考通過チームのプレゼンテーション
SDGsワークショップ
最終選考、結果発表、表彰式

賞金
グランプリ 50万円
企業賞 30万円 ※特別協賛社複数社予定
オーディエンス賞 20万円
他 審査員特別賞、ファイナリスト賞

審査基準
ユニーク性・先進性/クリエイティブな発想や新たな価値があるか
社会的インパクト/社会への大きな影響・波及効果を期待できるか
実現可能性/アイデアを実現するための実績や計画、情熱が十分にあるか
パートナーシップ/多様な人との協働によって生まれるものであるか

応募の受付  締切1月28日(月)

応募フォーマット(Excel)に必要事項を記入し、メール(sdgsaction@asahi.com)でお申し込みください。
※PR動画(3分以内)※推奨

応募フォーマット(エクセル) ▶

教職員、先生方へ

応募要項を下記よりダウンロードいただけます。ゼミなど学生の皆さまへの周知にご協力ください。

応募要項(PDF) ▶

お問合せ

大学SDGs ACTION! AWARDS事務局(お問合せ窓口:株式会社クレアン)
sdgsaction@cre-en.jp

主催:朝日新聞社
特別協賛:
後援:文部科学省、外務省、国連広報センター、独立行政法人国際協力機構( JICA)、
ESD活動支援センター  ※申請中、予定
連携協力: SDGs-SWY

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