DIALOG 日本の未来を語ろう :朝日新聞デジタル
2019/01/21

大学SDGs ACTION! AWARDS 受賞者リポート③
福島県立医科大、小中学生への体験型「臓器」授業

Written by 楯和馬(福島県立医科大学 学生団体POMk Project)

「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の実現に向けて活動する学生や若手研究者を対象としたコンテスト「大学SDGs ACTION! AWARDS」(朝日新聞社主催)。2019年2月の第2回開催に向けて、前回受賞した方々からの活動報告とこれから応募予定の皆さんへのメッセージをお届けします。今回は、小中学生に健康や医療の体験型授業を行っている、福島県立医科大学の学生団体POMk Projectからのリポートです。

医療への関心、子どもたちから大人へと広げたい

私たちが大学SDGs ACTION! AWARDSで発表したアイデアは、小中学生に健康や医療に関する体験型の教育をする活動です。日本は高齢化が進んでおり、医療の需要も高まっています。医療を学ぶ学生として、医療技術の進歩に身を委ねるだけでなく、普段から病気にかかるリスクを少しでも下げる方法があるのではないかと考えました。そこで、健康や医療に関する興味を小中学生のうちから持ってもらうことで、彼らだけでなく、周囲にいる大人にも生活習慣などを改善するきっかけになることを期待して、この活動を始めました。

審査員特別賞を受賞後、すぐにサークルとして立ち上げ、賞金は道具やテキストを作成する費用に充てました。身近な道具や資源の再利用を意識して作ったため、いただいた賞金で多くの道具を作ることができました。本当に感謝しています。

手作りした臓器の「福笑い」を使って授業をしました

ヒトの臓器で「福笑い」、病気のリスクを楽しく学ぶ

サークルでは、福島県内の小中学校(郡山市立橘小学校、会津若松ザベリオ学園中学校)で体験型授業をしました。授業ではまず、「福笑い」と称してヒトの臓器をかたどった紙を並べ、各臓器の大まかな機能について説明し、全体的な理解を深めます。続いて、「呼吸器」「骨・筋肉」「免疫」「目」「心臓・血圧」などのテーマごとに興味のある児童・生徒をグループに分け、各分野の授業をして理解を促しました。一方的に教えるのではなく、どうすれば病気になるリスクを下げられるかについて児童・生徒自身に考えてもらい、医療や健康に対して積極的に関心を持ってもらうことに重きをおきました。新年度には別の学校でも体験型授業を行う予定です。

中学校で行った体験型授業

さらに、私たちの通う福島県立医科大学のオープンキャンパスで公開イベントを開いたほか、一部のメンバーはサークル活動をもとに学会発表を行いました。発表では、小中高のカリキュラムでは、健康や医療についての内容が複数の科目にまたがっているため、各科目の内容の関係性が学べないことを問題点として指摘しました。たとえば、人体の構造は理科で、病気については保健で習うため、人体と病気の関係性を理解しにくいのです。

SDGsで社会が進むべき道しるべを示そう

今年の大学SDGs ACTION!AWARDSに参加する大学生の皆さんには、お伝えしたいことが二つあります。一つ目は、アイデアを考えることでSDGsの重要性を知る機会が得られ、自分の企画を実際に動かすことで社会が進むべき道しるべを示せるということです。私自身、SDGsの存在はIFMSA-Japanという医療系学生団体の活動を通じて知りましたが、日本ではまだそれほど認知されていません。これからの社会を担う者として、このAWARDSを通じ、SDGsを日本中に広めていきましょう。

二つ目は、企画を立てる際になるべく多くの人を集めて実現に向けて取り組んでいただきたいということです。どんな小さなイベントでも、自分一人では客観的な判断ができません。SDGsの「S」であるSustainableにもつながりますが、持続可能な企画にするためにも、大人数でできる環境をしっかりと整えることが大切であり、SDGsの普及にもつながります。

授業に使う手作りの道具やテキストを持つサークルのメンバー

最後になりますが、私自身、そしてPOMk Projectは、大学SDGs ACTION!AWARDSがこれからも続くことを願っています。

大学 SDGs ACTION! AWARDS 2019~SDGs達成のために、キミが出来ることは?~
社会課題の解決につながるアイデアを募集(賞金50万円など)

国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、いま国や企業は様々なプロジェクトに取り組んでいます。この目標達成のために欠かせないのが、次代を担っていく若者たちの力です。
そこで朝日新聞社では、若者の活動を後押しするための「大学 SDGs ACTION! AWARDS」を創設。
日頃の研究・活動実績に基づくSDGs達成のための企画・アイデアが、昨年度はおよそ100もの団体・個人から寄せられました。
第2回となる今年度は、さらにパワーアップして開催決定! 皆さんの企画・アイデアをぜひご応募ください。

応募要領

対象

学生(大学学部生、大学院生、高専学生、短大生、専門学校生)、若手研究者(35歳以下)、ゼミナール、学生NGO、学生NPO、学生団体、サークル など

応募・選考の流れ

(1)エントリー 締切1月28日(月)
(2)一次選考(結果は2月6日〈水〉までに連絡)
(3)最終選考・プレゼンテーション大会(参加無料)
※一次選考通過チーム代表2名をご招待(交通費・宿泊費〈遠方の場合〉事務局負担)

日時:2月20日(水)13:30~18:00(予定)
会場:有楽町朝日ホール (アクセスはこちら

内容
一次選考通過チームのプレゼンテーション
SDGsワークショップ
最終選考、結果発表、表彰式

賞金
グランプリ 50万円
企業賞 30万円 ※特別協賛社複数社予定
オーディエンス賞 20万円
他 審査員特別賞、ファイナリスト賞

審査基準
ユニーク性・先進性/クリエイティブな発想や新たな価値があるか
社会的インパクト/社会への大きな影響・波及効果を期待できるか
実現可能性/アイデアを実現するための実績や計画、情熱が十分にあるか
パートナーシップ/多様な人との協働によって生まれるものであるか

応募の受付  締切1月28日(月)

応募フォーマット(Excel)に必要事項を記入し、メール(sdgsaction@asahi.com)でお申し込みください。
※PR動画(3分以内)※推奨

応募フォーマット(エクセル) ▶

教職員、先生方へ

応募要項を下記よりダウンロードいただけます。ゼミなど学生の皆さまへの周知にご協力ください。

応募要項(PDF) ▶

お問合せ

大学SDGs ACTION! AWARDS事務局(お問合せ窓口:株式会社クレアン)
sdgsaction@cre-en.jp

主催:朝日新聞社
特別協賛:
後援:文部科学省、外務省、国連広報センター、独立行政法人国際協力機構( JICA)、
ESD活動支援センター  ※申請中、予定
連携協力: SDGs-SWY

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